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グリーンのドラえもんが目印!着なくなったユニクロの服はお店で回収してくれるって知ってた?

2021.06.26

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

「服のチカラで、未来を変える」ユニクロのサステナビリティ活動

廃棄衣料の発生、環境負荷、労働問題などファッションを取り巻く課題は多く、その反省を踏まえて多くのアパレルメーカーが持続可能な活動に取り組んでいる。

2006年にいち早くユニクロで「全商品リサイクル活動」を開始したファーストリテイリングでは、サステナモードの緑のドラえもんを起用し、「服のチカラで、未来を変える」をスローガンに、サステナビリティ活動を積極的に行っている。

「全商品リサイクル活動」と「ダウンリサイクルプロジェクト」をさらに進化させた、循環型リサイクルモデル「RE.UNIQLO」を昨秋よりスタート。ユニクロ・ジーユー各店舗に設置されたRE.UNIQLO回収ボックスから回収された製品をリサイクル、リユースする取り組みだ。

回収された服は、服へリサイクルしたり、支援衣料として難民キャンプなどへ寄贈されている。服としてリユースできない約20%の服は、高カロリー固形燃料(RPF)や自動車用防音材にリサイクル。

RPFは服や廃プラスチック、紙や木のくずを原料とし、石炭など化石燃料の代替として、製紙会社などの専用ボイラーなどで使われている。また、約22枚のTシャツ(約4.3kgの古衣料)が裁断、反毛されて、車1台分に使われる防音材にリサイクル。防音材は自動車のエンジン音や電気自動車の高周波を低減する。

回収ペットボトルをリサイクルした再生ポリエステルは、「ドライEXポロシャツ」の素材の一部に使用。生地の30%にペットボトルを再利用したリサイクルポリエステル使用の「ファーリーフリース」は、昨シーズンはメンズのみだったが、今シーズンはウィメンズでも展開をする。

アスリート仕様のライフウエア「UNIQLO+」でもサステナビリティを追求

6月7日から発売された、スウェーデンのトップ選手と開発したアスリート仕様の 「UNIQLO+(ユニクロプラス)」は、選手からのフィードバックを反映し改良を重ね、クオリティ、イノベーション、サステナビリティを兼ね備えた、暑い夏でも快適なライフウエアをリーズナブルな価格で提供する。

ユニクロ有明本部に新設した「服の基礎研究所/ラボ(人工気象室)」にて、真夏の温湿度 を再現した気象テストや機能実験を行い、運動時の身体の発汗場所や量を検証。通気、透湿性を向上させて快適性を追求した。また、見た目も涼しく軽やかに感じられるようスウェーデン の国旗色であるブルーやイエロー、ライトグレーなど新しいカラーリングを採用している。

選手たちが求めるストレスのない服ということで、着ていることさえ感じさせないユニクロ史上最軽量と機能性を両立させた「ライトポケッタブルパーカ」(4990円)は、丸めてポケットに入れられるので持ち運びにも便利。撥水機能付きで、急な小雨にも対応できる。

「ウルトラストレッチアクティブジャケット」(4990円)、「ドライEXクルーネックT」(2990円)、「ドライEXポロシャツ」(2990円)は、回収したペットボトルをリサイクルしたポリエステル素材や、ユニクロでは初となる、再生可能資源であるバイオマス原料由来のポリエステル繊維を素材の一部に使用。パーカにはフッ素を使わない撥水加工剤、ニットには素材ロスを最小限にする編み製法を採用するなど、環境先進国として知られるスウェーデンとのパートナーシップを通して、サステナビリティも追求した製品に仕上げた。

「ドライE Xクルーネック T」と、「ウルトラストレッチアクティブショートパンツ」(メンズ・ウィメンズ各2990円)では、「感動パンツ」でも使われている、通気性に優れたAir dots素材を、汗の溜まりやすい脇や腰部分に採用。通気性を良くしてストレスなく運動できる仕様になっている。

【AJの読み】せっせとリサイクルしているペットボトルが服に生まれ変わる

ユニクロPR担当者は「サステナブルであることが購入したいというトリガーになっていくのではないか。今後もさらにサステナブル商品を増やしていく」と話す。サステナブルな素材を使っても機能を落とさないということも重要なポイントで、機能性とサステナビリティを兼ね備えて、かつ低価格というのもユニクロ製品の大きな特長だ。

古くなった服、サイズが合わなくなった服の処分には頭を悩ますが、クオリティが良いものはユーズドを扱うショップへ、それ以外のものは回収ボックスに持っていくようにしている。今はアパレル業界全体でリサイクルの環境を整えており、ユニクロに限らず、さまざまなブランドで服の回収を行っているので、服を捨てないという意識は以前より高くなっていると思う。

PETボトルリサイクル推進協議会のデータ(2019年度)では、日本におけるペットボトルの回収率は93.0%、リサイクル率は85.8%と、環境意識の高い欧米を大きく上回る。

私も面倒だと思いつつ、キャップとラベルを剥がし洗浄してリサイクルに出しているが、せっせとリサイクルしているペットボトルが服に生まれ変わり、着なくなった服もまたリサイクル、リユースされていく。日本人の勤勉さが、実はサステナビリティに結びついているのかもしれない。

文/阿部純子

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