ホンダに聞いてみた!カブに関する10の質問【カブガール】
「あれ?最近、カブをよく見かけるようになった?」
ある日気が付きました。
かつてはカブといえば「はたらくバイク」というイメージで、趣味で乗っている人は少ない印象を持っていました。しかしここのところ、ツーリングに出掛ければ必ずと言ってよいほどカブに乗っている方に出会います。
「もしかして、カブってすごく盛り上がってるんじゃないの?!」
街では車体の形状やカラーリングなど、様々なカブを見かけます。私の持っている2台のカブを見ただけでも、同じシリーズとは思えないほどに外見も乗り味も全然違います。
他のカブはどうなんだろう?外国では…?!
気になってきました。こんなに大好きなのに、私、実はカブのこと全然知らないかも!
ということで今回は私が気になる10個の質問を、なんと!!なんと!!ホンダ広報さんに聞いちゃいました!!そんなことさせてもらっちゃっていいんですか~?!
これを読んで私と一緒にカブについてもっと詳しくなっちゃいましょう!
まずはここ最近のことについてうかがってみたいと思います。
質問1.アウトドアのブームやカブが登場する作品が多く出るなど、最近特にカブ界隈が盛り上がっているように感じますが、なにか反響はありましたか?
A.スーパーカブシリーズは、2017年に世界生産累計1億台を達成したほか、熊本製作所の生産モデルとして馴染みのあるデザインにモデルチェンジし、2018年には発売60周年を迎えることができました。
ビジネスユースにとどまらず、豊かなバイクライフを提案する派生モデルとして、アウトドアイメージのクロスカブや、125ccエンジンを搭載してより上質感を追求したパーソナルコミューター、スーパーカブC125を発売し、お客様に大変ご好評いただいています。
また、Hondaのレンタルバイク「HondaGOバイクレンタル」では、アニメ映画の劇中車をイメージしたピンクのスーパーカブ110を借りられるお客様が大変多く、スーパーカブ人気の広がりを感じています。
やはり!カブユーザーから見ても、最近の盛り上がりはすごく大きい気がしています。作品登場車両とおそろいにカスタムしたり、聖地を走りに行ったり、いろんな形で作品を楽しんでいる方がいらっしゃいますね。
国内の現行カブシリーズは全部で8車種(2021年6月現在)
現行だけでもたくさんの種類がありますね。
それでは次に、カブの歴史についてもお聞きします。
質問2.これまでに一体どれぐらいの種類のカブが製造されてきたのでしょうか?なぜこんなに種類が増えたのですか?
A.60年の歴史の中でスーパーカブのタイプ設定は多岐に渡り、一概に何種類とお答えすることは難しいです。国内外のお客様の要望や文化に応じて様々な形に進化してきたため、様々なシリーズが誕生してきています。
カブの原点ともなる初代モデルのスーパーカブ C100。その遺伝子は現行のC125まで受け継がれています。
質問3.これまでのカブがすべて125㏄以下なのは(中型のカブを作らないのは)どうしてですか?
A.スーパーカブは“人々の生活を豊かにする“想いを具現化したモデルですので、”手の内に入る“換言すると、多くの人にとって「手に取りやすく」「扱いやすい」ことが一貫したコンセプトであるためです。
なるほど!生活にフィットした、手に取りやすいバイク。それがカブなんですね!
その価値は世界でも認められ、2017年には世界累計生産台数が1億台を突破しています。私には想像もつかないぐらいのたくさんの台数です…!
質問4.日本では郵便配達や銀行員の方だけでなく個人のツーリングなど、ビジネス・趣味を問わず様々な場所で活躍しているカブですが、海外ではどのように使われているのですか?
A.海外においてもお客様の生活に密着した使われ方には変わりありません。働くバイクや、通勤の手段などにご活用いただいています。
質問5.国ごとに人気な仕様、色などに違いはありますか?
A.世界各地でカブはお客様の嗜好に合わせて進化しています。
ASEANでもタイではWave110i (左)のようなオーセンティックなスタイルも根強い人気で、ベトナムはスポーティなWinner X (中)の人気が高まっております。またフィリピンではXRM125 (右)というオフロードスタイルのカブも大人気です。
ここからは、実際に私がカブに乗ってきて気になったことをうかがってみます。
質問6.カブを購入した際、「一生乗れるね」なんて言われることもありました。ぶっちゃけ、なんでこんなに丈夫なんですか?
A.お客様の豊かな生活に役立てていただけるように、スーパーカブシリーズとして長きにわたる技術の研鑽や品質の向上に真摯に取り組んできた結果と考えています。
今のカブがあるのも、ホンダの皆様がこれまで積み重ねられてきた技術の結晶なんですね。そのおかげで私たちユーザーは全面的にカブを信頼し、どこまででも走ることができます。本当に有難いとしか言いようがないです!!
質問7.素人でもできるメンテナンスがあれば教えてください
A.基本は洗車を通して細かい砂ぼこりを落としたり、タイヤの空気圧は落ちていないかなど、車両の状態に気を配っていただくことが大事ですね。
前回の記事ではクロスカブの洗車をしてみました。こういった日ごろのメンテナンスが大切なんですね。
質問8.ちなみに…都市伝説で聞いたのですが、エンジンオイルの代わりにサラダ油を使っても走れるって本当ですか?
A.推奨されたエンジンオイルを適正にご使用いただきたくお願いいたします!
そりゃ、そうですよね…。笑皆様、オーナーズマニュアルをご確認いただき、正しいメンテナンスをしてくださいね!
実はひとつ、クロスカブ乗りとして心配していることがあるんです。
質問9.2020年にハンターカブが発売されましたが、立ち位置が似ているクロスカブは今後どうなってしまうのでしょうか?
A.クロスカブはスーパーカブをベースに開発されており、日常の使用でより気軽にご活用いただけるモデル。一方、CT125・ハンターカブはスーパーカブ C125をベースに開発されており、大きな排気量のモデルにも引けをとらない車格や充実した装備で、より趣味性を高めたスーパーカブシリーズとしての位置づけとして提案しています。
しっかり別物ということですね。これからもクロスカブが残ってくれると信じています…!
最後にもうひとつ。個人的に気になっていたのですが、
質問10.ホンダ社員の皆様はバイクに乗られますか?社内ツーリングサークルはあるのでしょうか?
A.基本的にはオートバイが好きな人の集まりですので、サークルを結成しているわけではありませんが、社員同士でツーリングをするなど、各自が様々にバイクライフを楽しんでいます。
ホンダの皆様もバイクが大好きなんですね。バイクが好きな方が作ったバイクだなんて、最高なバイクができるに決まっています!
今回おうかがいしてみて、改めてカブの歴史の長さとホンダの皆様のこだわりがわかりました。
奥深いカブの世界。きっとこれからもたくさんの発見があるのだと思うと、すごく楽しみです!ホンダさん、ありがとうございました。
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com