いまやスマホでもかなり精度のいい写真を撮れる時代だが、透き通った海やショーウィンドウなど、反射があるものを綺麗に撮るには「PLフィルター」と呼ばれる道具が必要になる。これを使うと水面の反射や、木の葉のテカリ、ガラスへの映り込みを消したり、逆にしっかりと映しこんだりでき、ワンランク上の写真を作り上げる手助けをしてくれるのだ。 今回はメーカー間の互換性がないニコン、キャノンの純正フィルターを除いた、サードパーティー製からPLフィルターのおすすめを12製品ご紹介する。
【目次】
・初心者にも!コスパで選ぶ安くて使えるPLフィルターおすすめ4選
・ベテラン・本物志向の方にはコレ!ハイクラスPLフィルターおすすめ4選
・シーン別で選ぶならコレ!水辺で大活躍するPLフィルターおすすめ4選
初心者にも!コスパで選ぶ安くて使えるPLフィルターおすすめ4選
PLフィルターを買ってみたいけど、あまりお金はかけられない…。そんな人におすすめなのが、安価に買えるPLフィルターだ。PLフィルターはそこまで寿命が長くないので、頻繁に買い替える人にもリーズナブルな商品は適している。なお、こちらでご紹介する製品は、すべてレンズ径を62mmで統一している。
PLフィルターは反射を抑えるためのデメリットで画面は若干暗くなるので、つけっぱなしはおすすめしない。狙った写真が撮れたら、きちんと外してしまっておこう。
K&F Concept CPLフィルター
入手しやすい価格帯と、洗練されたデザインに定評があるK&F Conceptのフィルターは、コスパで選ばない手はない。この価格で撥水&防汚加工、薄枠は、他製品にはないクオリティだ。明るいところで、初めてPLフィルターを使うなら問題なく使えるだろう。
出典 公式サイト|K&F Concept CPLフィルター
KenkoサーキュラーPL(W)
MADE IN JAPANを掲げるKenkoのフィルターは、カメラ初心者でも耳にしたことがあるだろう。低価格帯でもネジに引っ掛かりもなく、またC-PL(W)になったことで薄型になり、広角レンズにも対応した。初心者向けでも、安定した使い心地を求める方におすすめしたい。
出典 公式サイト|KenkoサーキュラーPL(W)
MARUMI DHGサーキュラーPL
こちらも日本製で、MARUMIのPLフィルターの中でも、必要最小限のものだけを乗せた製品だ。それでも薄枠で、広角レンズのケラレも心配なく撮影できる。とりあえずどんなものか使ってみたい、当たり外れがあるのは嫌だという方にはおすすめしたい。
出典 公式サイト|MARUMI DHGサーキュラーPL
NiSi S+ MC CPL
角型フィルターで有名なNisiだが、実は円形フィルターも品質の良いものを販売している。暗くなりがちなPLフィルターのなかでは、比較的明るいので初心者でも使いやすい印象だ。ポートレートを撮りたい場合、とくに明るさは重視する要素になる。簡易撥水コートもされている。
出典 公式サイト|NiSi S+ MC CPL
ベテラン・本物志向の方にはコレ!ハイクラスPLフィルターおすすめ4選
ベテランの方はすでに自分に合うのを所持しているだろうが、これから一眼の世界にどっぷりハマっていきたい方に向けて “これさえあればPLフィルターは大丈夫” というおすすめ製品をご紹介する。
Kenko C-PL ZX
ハイクラスのPLフィルターといえば、まずはこちらをおすすめしたい。撥水・撥油の効果はもちろん、4K、8Kに対応したモデル。新開発の高透過偏光膜で、PLフィルターにありがちな色が青や黄に寄るといったことも抑えられている。
出典 公式サイト|Kenko C-PL ZX
Kenko PLフィルターZetaQuint
こちらもKenkoの製品。PLフィルターでよくある「ちょっとぶつけたら回らなくなった!」を解消する、ジュラルミン枠を搭載したタイプだ。強化ガラスを使用しており、過酷な環境で撮影する方に向いている。
出典 公式サイト|Kenko PLフィルターZetaQuint
MARUMI EXUS PLフィルター
MARUMIがAmazon限定で出しているこちらの製品は、2014年の「デジタルカメラグランプリ金賞」を受賞したシリーズだ。PLフィルター特有の “暗くなる” 状態も最小限に抑えられていて、室内撮影でも力を発揮できる。
KANI Peremium CPL ultra slim
角型フィルターでおなじみのKANIだが、円型フィルターにも力を入れている。PLフィルターで悩みの着脱のしにくさが解消されており、さまざまなシチュエーションでフィルターを替えながら写真を撮る方に向いている。
出典 公式サイト|KANI Peremium CPL ultra slim
シーン別で選ぶならコレ!水辺で大活躍するPLフィルターおすすめ4選
水面の反射を始め、屋外撮影で起こりやすい不具合を解消するPLフィルターには、タフさも要求される。とくに水面の撮影は被写体が動いたことによる水撥ねや、突然の雨といった「予期せぬ水濡れ」にも見舞われやすいだろう。ここでは、水辺に強いモデルを始め、特定のシーンや目的に沿った個性派のPLフィルターをご紹介する。
HAKUBA XC-PRO EXTREME C-PL
「HAKUBAといえばコレ!」というくらい、よく目にする定番シリーズ。表面のエクストリームコーティングにより撥水性が高いため水滴や雨にも強く、初心者でも手が出しやすいフィルターとなっている。鮮やかなカラーを写してくれる薄型のカバーで、つけているのを忘れてしまいそうだ。
出典 公式サイト|HAKUBA XC-PRO EXTREME C-PL
Kenko PLフィルター PRO1D NEO
水滴だけじゃなく指紋も付きにくい加工がしてあり、レンズを触る機会も多いPLフィルターにはうってつけ。汚れもブロアーやクロスで簡単に除去できるので、気軽に付け替えができる。
Kenko Zeta ワイドバンド C-PL
Zetaシリーズの旧作。ZetaQuintよりもフィルター部分が暗く、むしろ光を抑えたいという希望を叶えてくれるC-PLフィルター。コントラストの鮮やかさを損なうことなく、光が自分好みに調節できるので、日中の野外撮影におすすめだ。
出典 公式サイト|Kenko Zeta ワイドバンド C-PL
NiSi Natural CPL
Nisiの円型フィルターの中では最上級に位置するこちらの製品は、シネマ用フィルターで採用してきたシーリング技術を応用することで、製品の寿命を延ばしている。「寿命が短い」という、PLフィルターの根本を変えてしまうような製品だ。もちろん、カラーバランスも優れている。
出典 公式サイト|NiSi Natural CPL
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/ねこリセット