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地域によって異なる?「明明後日」の正しい読み方、使い方、意味や由来を徹底解説

2024.03.26

『明明後日』は日常会話で使う機会があると思いますが、明明後日が示す日数や読み方が地域ごとに違うことをご存知でしょうか。

明明後日という言葉の意味や読み方、由来について紹介します。これを機に正しい使い方を覚えてみましょう。

「明明後日」とは

『明明後日』は、明後日の次の日を表す言葉として使われます。正しく使うためにも、明明後日という言葉がどのような意味で使われるのか、しっかりと確認しておきましょう。

「明後日」の意味は次の日のこと

『明明後日』とは、基本的には『しあさって』や『みょうみょうごにち』と読み、明後日の次の日を表しています。今日を0とした場合は1日後が『明日』、2日後が『明後日』、3日後が『明明後日』となります。

『明明後日』は今日より先、未来を示す言葉ですが、過去を示す言葉で同じ立ち位置にあるのは『一昨昨日』です。基本的には『さきおととい』や『いっさくさくじつ』と読み、一昨日の前の日を表します。

今日を0とした場合は1日前が『昨日』、2日前が『一昨日』、3日前が『一昨昨日』となります。

地域で異なる「明明後日」を示す日

明明後日という言葉は、地域によって示す日数や読み方が異なります。それぞれの地域に、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。また、明明後日の次の日についても紹介します。

関西や都心部では3日後が主流

『明明後日』が示す日数は地域によって異なりますが、関西や都心部では今日を0とした場合の3日後を示しているのが主流です。

明明後日は元々、関西において3日後を指す方言として使用されていました。そこから関西と交流が深かった江戸が、今日から3日後を表す言葉に明明後日を使うようになり、現在では東京都心部周辺と西日本、その他多くの地域で、『明明後日は3日後』とされています。

ビジネスシーンで関西や都市部のクライアントに対して、『明明後日のお約束』などと伝えた場合は『今日から3日後』という認識の人が多いと思いますが、認識の相違を避けるためには伝え方の工夫が必要です。このとき『◯月◯日◯曜日のお約束』と、明確な日程・曜日を提示するのがよいでしょう。

「明明後日」は4日後を示す地域も

明明後日は関西・都市部を中心に今日から3日後が主流ではあるものの、東日本や三重県などの一部地域では『今日から4日後』を示す場合もあります。

基本的に今日から未来への日数を示す言葉は、『あした→あさって→しあさって→やのあさって』の順番で表されますが、特に東日本では『あした→あさって→やのあさって→しあさって』と逆転している地域があるので注意が必要です。

明明後日が何日後にあたるのかは地域によって変動があるため、約束をしたときに日付のズレが生じないよう注意が必要です。関西や都市部と同様に、こちらもビジネスシーンなど重要な場面においては、『◯月◯日◯曜日』と明確な日程・曜日を確認した方がよいでしょう。

「ささって」「やのあさって」ともいわれる

明明後日は基本的に、『しあさって』や『みょうみょうごにち』と呼びますが、東日本や三重県、岐阜県の飛騨地方や富山県など帯状の地帯においては、『やのあさって』『やなあさって』『やなさって』、または『さあさって』『ささって』と呼ぶ場合があります。

東京都区内でも一昔前までは『やのあさって』が主流でしたが、関西との交流が盛んになった江戸時代を境に、『しあさって』を取り入れたという歴史があるようです。

「明明後日」の次の日は何という?

今日から4日後である『明明後日の次の日』も地域によって差があります。主流な呼び方としては、関東を中心とした『弥の明後日(やのあさって)』です。

また、少数派でありますが、東日本では今日から4日後を『明明後日』とする地域もあり、西日本の一部地域では『五明後日(ごあさって)』といいます。

さらに『やのあさって』や『ごあさって』を使わず、地域独自の言葉で今日から4日後を表す場合もあります。東北の一部で使われる『ここのあさって』などが代表例です。

「明明後日」の読み方の由来

(出典) photo-ac.com

『しあさって』や『やのあさって』には、どのような由来があるのでしょうか。それぞれの言葉の由来となっている説を紹介します。

「明明後日/明々後日しあさって)」の由来

西日本では、未来への日数を『あした→あさって→しあさって→ごあさって→ろくあさって』と示します。つまり、明明後日の『し』は、今日を1日目とカウントした場合の4日目という『4』が由来とされています。

『ごあさって』と『ろくあさって』も同様で、『5』と『6』が由来となっています。

また、明明後日の『し』を『過ぎし』の意味とする説や、『隔(ひ)』の転訛とする説もあります。さらに『再(さい)』という意味の『再あさって』が短縮された説、『明日』が重なっていることから『重』や『敷』の『しき』が語源となっている説などがあります。

「弥の明後日(やのあさって)」の由来

主に東日本で多く用いられる、『やのあさって』や『やなあさって』の『や』には、『弥』と『彌』などの『いや』という言葉が語源となっており、『物事がたくさん重なることや、程度がより甚だしいさま』を表すといわれています。

さらに、弥は『物事が積み重なっていく』さまを表す言葉でもあるため、明後日から1日積み重ねるという意味合いで弥の明後日と呼ばれている説もあるのです。

また、東北の一部では『やのあさって』の次を『ここのあさって』と呼ぶ地域があります。こちらは『八(や)のあさって』と『九(ここの)あさって』という数字が語源となっているようです。

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