ノートPCで作業をしている際、複数のブラウザやアプリを起動すると画面のスペースが足りなくなるといった経験はないでしょうか。
特にテレワークの導入が進み自宅で作業をすることが増えた昨今、会社では外付けモニターを使用しているためノートPCのディスプレイサイズでは使いづらいと感じている人もいるかと思います。
今回は、そんな人におすすめの「ASUS ZenScreen MB16AH」という製品を実際に試し、その使用感について紹介していきます。
屋内外問わずPC・スマートフォンの画面を拡張できる「ASUS ZenScreen MB16AH」
早速、実際に数日間「ASUS ZenScreen MB16AH」を試してわかった使用感について紹介していきます。
本製品は先に紹介した通りノートPCのセカンドディスプレイとして利用できるほか、スマートフォンの画面を出力することも可能。より大画面でWebブラウジングやアプリゲームを楽しみたいという人にもおすすめの製品です。
販売価格はASUSの公式ストアより、ディスプレイスタンドと持ち運び用のケースになるスリーブケースがついて3万3120円となっています。
ノートPCのディスプレイサイズでは物足りない人におすすめ!
筆者は仕事用に14型のノートPCをメインで使用しているのですが、単体だと複数のブラウザを立ち上げて表示するのが難しく、頻繁にアプリを閉じて開くという作業が必要とされています。
もちろん自宅で作業をする際には外付けのモニターに接続すればいいのですが、設置場所が限られるのも事実。気軽に収納できるモニターがあれば便利ということで、最適なのが今回試した「ASUS ZenScreen MB16AH」です。
ASUS ZenScreen MB16AHは15.6インチのIPSパネルで、最大解像度1920×1080。簡単にいえばノートPCのディスプレイ部分がそのまま製品になったようなイメージです。入力はMicro HDMIにて行います。
PCをモニターと接続する場合、多くの人はPCに表示されている画面を“複製”し、外付けのキーボードやマウスを使うのが一般的でしょう。しかし本製品の場合、サイズはノートPCのディスプレイサイズ程度、奥行き9mmという特徴もあるので、PCの画面を“拡張”し、メインで使うディスプレイの続きのように使うのがおすすめです。
筆者の場合、メインの画面で文書作成のアプリとWebブラウザを開き、接続したASUS ZenScreen MB16AHにチャットアプリやメールアプリを開いて使っています。ASUS ZenScreen MB16AHで動画を再生しながら作業するのも快適でした。
また、本製品は縦置きにも対応しているので、Webページを見るときなどには縦方向に表示することで、1度に多くの情報を表示することができます。
スマートフォンの画面を出力して大画面ゲームが楽しめる!
ASUS ZenScreen MB16AHは、PCの画面だけでなくスマートフォンの画面を出力することも可能です。
自宅にPCがないという人でも、スマートフォンの画面を出力することで電子書籍や動画といったコンテンツを大画面で楽しむことができます。一般的な外付けモニターのように定位置に固定する必要はないので、ベッドで横になりながら動画を見るといった使い方も便利でした。
特におすすめなのがゲームをプレイしている画面を出力する方法で、FPSゲームなどを大画面で楽しむことが可能です。ゲームにもよりますが、外付けのコントローラーでの操作に対応しているアプリであればテレビゲームのようにプレイすることもできます。
屋外でも気軽に2画面ディスプレイが楽しめる!
本製品は幅359.7mm×奥行き9mm×高さ227.4mm、質量は約730gと軽量・薄型ボディを採用しているので、カバンに入れて持ち運ぶことも簡単です。
一般的にモニターを持ち運ぶことはあまりないように思いますが、会社・自宅のデスクにもう1枚モニターを置きたいという人には便利でしょう。ある程度のスペースが確保できるカフェ等であれば、ノートPCと本製品を持ち運んで快適に作業するといった使い方もありそうです。
手軽に移動できるモニターは便利!?
本製品を実際に使っていて感じたのは、やはりモニターをある程度自由に移動できるのは便利という点。自宅に広いスペースがあれば大画面の据え置きモニターでも良いのですが、作業するときだけモニターを置いておき、終わったら簡単に片付けられるというのは新しい感覚です。
また、自宅にPCやモニターがない人にとっては、スマートフォンの画面を大画面で楽しめるのもポイント。アプリゲームや動画視聴を7インチ未満のディスプレイでするのと、15.6インチディスプレイでするのでは全然感覚が違うので、ぜひ試してほしい製品です。
取材・文/佐藤文彦