信号機のない横断歩道、府内では約9割が止まらない
JAFが2020年8月に実施した調査では、 歩行者がいる信号機のない横断歩道での一時停止率(大阪府)は11.8%だった。
約9割近くのドライバーが、 横断歩道を渡ろうとする人がいても、 停止せずに走り去っていたことになる。
昨年は緊急事態宣言が解除された6月以降に子どもの交通事故が増加しており、より一層の注意が必要だ。
大阪府内における子どもの事故件数と死傷者数(2020年) 『大阪の交通白書 令和2年版(大阪府交通安全協会)P36』大阪府交通安全協会の『大阪の交通白書 令和2年版(以下:大阪の交通白書)』によると、昨年、大阪府内で発生した子ども(中学生以下)の事故件数は851件(死傷者:1,499人)。
データ(上)のとおり、緊急事態宣言下の5月は最も少ない45件(死傷者:84人)だったが、緊急事態宣言解除後の6月から、子どもの交通事故は増加傾向となった。
現在、緊急事態宣言下にあるが、緊急事態宣言の解除にあわせて経済・社会活動に伴うクルマの総交通量は増加すると考えられ、通学や外遊びなど、屋外を子どもだけで行動する時間が増えることも見込まれる。このことから、緊急事態宣言解除後には交通事故件数が増加すると予測される。
大阪府内における子どもの事故件数と死傷者数(2020年)
データ(上)によると、大阪府内における子どもの交通事故が発生した件数の7割近くが交差点付近で発生し、子ども側の主な事故原因には「安全不確認」や「飛び出し」が挙げられている。
JAF大阪支部は交通安全推進団体として交通事故防止を呼びかけている。 運転時には、 交差点や横断歩道付近での子どもの飛び出しに十分に注意して走行を。 また、 保護者や学校の先生にはあらためて子どもたちへ交通ルールの順守を呼びかけたほうがいいだろう。
構成/ino.