ダイキン工業「エアコンと地球環境に関する意識調査」
毎年6月は環境保全について考える「環境月間」だということをご存じだろうか?
今、地球温暖化対策の一つとして「脱炭素」の取り組みに注力が集まっている。しかしその一方で、家庭では脱炭素や環境保全のために何に取り組んだらいいか、具体的にイメージできない方も多くいるのではないだろうか。
そこで、ダイキン工業株式会社は、6月5日の「環境の日」と6月の「環境月間」に合わせ、全国529名の男女を対象とした「エアコンと地球環境に関する意識調査」を実施した。
毎年6月の「環境月間」の認知は2割弱にとどまるも、この夏に環境の取り組みを実施したい人は8割以上
「環境月間」が、人々の間ではどの程度認知されているのだろうか。今回の調査では、「環境月間」を知っていると回答した人は2割(17.0%)に留まり、まだまだ環境月間が認知されていないことが明らかになった。一方、この環境月間(この夏)に、これまでよりも環境の取り組みたいと回答した人は8割以上に達し、社会的には環境に対する関心が高まっているという結果になった。
また、「夏場の日中、一番消費電力が大きいと感じる家電製品は何ですか?」という質問に対して、最も多い回答となったのは「エアコン(77.5%)」だった。ご家庭での電力使用シーンにおいて、エアコンへの関心が高いと考えられる。
夏の日中のご家庭での電力消費の約6割は“エアコン”が占めている
資源エネルギー庁の調査によると、夏の日中(14時ごろ)の一般家庭における電力消費は照明や冷蔵庫を抑え、エアコンが最大(58%)であると言われている。
これに対し、エアコンの消費電力の割合を「5~6割程度」と正しく回答できた人は、わずか1割強(約13%)であり、8割以上の人はエアコンの消費電力を少なく見積もっている実態も明らかになった。エアコンと消費電力について正しい知識を身につけ、個人が小さな工夫を積み重ねることが、環境保護のためには必要なのかもしれない。
「環境のためにエアコンの使用を我慢することがある人」は約半数!
多くの人が環境に対して積極的である中、「環境のためにエアコン使⽤を我慢することがありますか?」の問いに約半数(46%)の方が「ある」「たまにある」と回答した。
エアコンの使い過ぎを控えることは、環境貢献にもつながるが、室内が暑くなると熱中症のリスクも高まる。消防庁の調査によると、熱中症で搬送された方の4割以上は住居にいたとのデータもある。「設定温度を上げる」以外の省エネ対策も実践し、電気代、環境影響を抑えながら、この夏を快適に過ごしてほしい。
家庭で最も実施されているエアコンの省エネ方法は「設定温度を上げる」
では、具体的に省エネにつながるエアコンの上手な使い方としてどのような方法があるのか?
一般の方々に「夏場にエアコンを使う際、何か省エネのために工夫していることはありますか?」と質問したところ、「設定温度を少し上げる(控えめにする)」と回答した人が6割以上と一番多く、「扇風機やサーキュレータと併用する」「エアコンの運転スイッチを頻繁オン・オフしない」との回答が続いた。
また、省エネの工夫をしているのは電気代削減のためか環境のためか質問してみると、「環境のため」と回答した人が4割弱(電気代と両方を含む)いた。一方で、電気代を理由に挙げている人は9割以上と、現状では、環境のためというより電気代のためのエアコン使用時の工夫をされている方が多いようだ。
リモコンの設定温度を1℃上げると約10%の省エネ!
上記の回答にもあったエアコンの設定温度を1℃上げると、約10%の省エネ効果が期待できると言われている。
またダイキンが過去に実施した実験では、窓に日よけ(よしず)を設置する、フィルターを掃除する、室外機のまわりの物を片付けるといった対策を実施することで20%以上の省エネ効果があるという結果になった。消費電力が多くなりがちなエアコンだが、この環境月間はいろいろと試してほしい。
<調査概要>
調査名:エアコンと地球環境(地球温暖化)に関する調査
調査期間:2021年5月24日(月)~5月25日(火)
調査対象:全国の男女529名
調査方法:スマートフォンリサーチ
出典元:ダイキン工業株式会社
構成/こじへい