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鬼滅の刃にも登場した慣用句「干天の慈雨」ってどんな意味?

2021.06.24

 日本語には古くからの慣習や教訓が基になったことわざや慣用句が数多く存在し、現在でも日常生活の中で頻繁に用いられている。しかし、言葉として知っていても、正しい意味や成り立ちがあまり知られていないものも少なくない。

そこで本記事では、国民的大ヒットを記録したアニメ『鬼滅の刃』にも登場し話題となった慣用句「干天の慈雨」について、その由来と使い方を詳しく解説する。鬼滅の刃でこの言葉を知ったという方も、ぜひ正しい意味や使い方をチェックしてほしい。

「干天の慈雨」とはどんな意味を持つ言葉?

はじめに、「干天の慈雨(読み方:かんてんのじう)」が持つ本来の意味や由来について確認しておこう。ちなみに、干天の慈雨は「旱天の慈雨」、あるいは「旱天慈雨」のように異なる漢字や四字熟語で表されることもあるが、基本的に意味は同じ。

「干天の慈雨」は日照り続きに降る雨を表す

干天の慈雨の「干天」とは、天に水がない状態、日照り続きの空模様を表している。「慈雨」は万物を潤す雨のことで、「干天の慈雨」とはつまり、日照り続きに降る恵みの雨を指す言葉。農業を営む人にとって日照りは死活問題であり、そうした中で降る雨はまさに大きな救いとなった。ここから転じて、現代では窮地に陥った時に与えられた助けや救いを「干天の慈雨」と表現する。

大ヒットアニメ「鬼滅の刃」にも登場したことで有名

「干天の慈雨」は『鬼滅の刃』の主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)と水柱の富岡義勇が使用する技、水の呼吸の型の一つの名前にもなっている。この技は炭治郎たちの敵として登場する鬼が自ら頸を差し出した時に使用するもので、鬼に苦痛を与えずに倒せる「慈悲の技」としてファンの間では有名。『鬼滅の刃』の鬼はもともと人間であり、「解放して救いを与える」という部分が、まさに意味にぴったりの技だ。

「干天の慈雨」の使い方

「干天の慈雨」には、似た意味を持つ言葉がいくつかあり、それらのニュアンスの違いを理解して使いこなせば表現の幅が広がる。また、英語で表現する場合についても併せて参考にしてほしい。

「干天の慈雨」の類語にはどんなものがある?

・地獄で仏

「地獄で仏」は、「地獄で仏に会ったよう」の略で、「地獄に仏」とも言われる。自分が陥っている厳しい困難や苦しみを「地獄」とし、辛い状況の中まるで「仏」と思えるような救いや助けを受けた喜びを表す言葉だ。干天の慈雨とほぼ同じ意味で使われることが多い。

・もっけの幸い

「もっけの幸い」も、干天の慈雨と似た意味を持つ言葉。もっけの幸いの「もっけ」とは、漢字で「勿怪」「物怪」と書き、もののけ、つまり妖怪を表す。妖怪の出現は思いもよらないこと、驚くようなことであるということから、予期しない幸運が訪れた時のたとえとして使われるようになった。「干天の慈雨」が“困難な場面で訪れた救い”であるのに対して、「もっけの幸い」は状況を問わず使える言葉。

・渡りに船

川を渡ろうとした時にちょうど船が現れたことを意味する「渡りに船」。これも困っている時に必要なものが手に入るという点で、干天の慈雨の類義語と言える。仏教の経典『法華経』の中の一説がもとになっており、かつては人々を救う仏の慈悲を説くという宗教的な意味合いも含まれていたとされるが、現在はそうした部分は薄れ、むしろ事の善悪を問わず“自分の計画にとって都合がいい状況”を指す表現として広く使われる。

英語ではどのように表現する?

「干天の慈雨」を英語で表す際に一般的なのは、「a blessed rain」。blessedとは、「神聖な、祝福された、恵まれた」などの意味を持ち、この場合の訳は「恵みの雨」となる。「干天」にあたる言葉は含まれていないため厳密に同じ意味ではないが、表現として使われることが多いため覚えておこう。ちなみに、先述した『鬼滅の刃』の「干天の慈雨」も、英訳では「blessed rain」となっている。

また、似た意味を持つ言葉として、「find a lantern in the dark」や「see a savior in hell」もチェックしておきたい。この2つはそれぞれ「闇夜に提灯」「地獄で仏」という慣用句の英訳で、どちらも「困っている時に救いの手が差し伸べられること」を表す。「干天の慈雨」の慣用的表現に近いものとなるため、こちらも併せて覚えておこう。

「干天の慈雨」を使用した例文

「経済的に困窮していた頃の私にとって、ご飯を食べさせてくれた先輩はまさに干天の慈雨のような存在だった」
「SNSのやり取りで精神的に追い込まれていた時に励ましてくれた友人のメッセージは、まさしく干天の慈雨と呼べるものだった」

文/oki

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