エコバックスジャパン「ディーボット T9」シリーズ
コロナ禍のリモートワークで家で過ごす時間が増えたこともあり、普段はあまり気にならない自宅の床などの汚れが目につくようになったという方も多いのではないだろうか。
そんな折、床用ロボット掃除機をはじめ、窓用ロボット掃除機、ロボット空気清浄機など家庭用ロボットの総合メーカーであるエコバックスジャパンが、最先端のテクノロジーを導入し、複数の機能を搭載したロボット掃除機「DEEBOT T9+」並びに「DEEBOT T9」(以下、ディーボット T9)を発表した。
発表会当日は、エコバックスジャパンの坂梨文康社長も登壇。
マッピング精度と障害物の識別精度がさらに向上
カーペットを自動認識できる上、アプリ上に簡単に清掃禁止の設定が可能。また、エリア毎の清掃時間の変更はもちろん、水量や吸引力の強さをお部屋ごとに設定することができる
エコバックスジャパンといえば、ロボット掃除機の市場シェアでは競争の激しいヨーロッパ市場において2位という実績のあるメーカー。
今回発表の「ディーボット T9+」と「ディーボット T9」では、もともと定評のあったマッピング精度をさらに高精度にしたTrueMapping2.0マッピング&ナビゲーションシステムとの組み合わせで、複数の間取りも正確に把握し、部屋の隅まで丁寧に清掃できるようになったという。
さらに、3D物体回避(TureDetect)2.0搭載で、障害物の識別精度が同社の従来品の10倍に向上したことにより、家具への衝突やコード類への絡まりを繊細かつ賢く回避してくれるということだ。
強力な吸引力と振動式水拭きの1台2役
また、吸引力も同社の従来品の6倍にアップしたことで、これまで以上にカーペットの毛の奥に入り込んだゴミやホコリも強力に吸い取ってくれる。そして、この吸引清掃とともに水拭きまで可能なのが、このディーボット T9シリーズの特徴。
水拭き用のモップ部分
この水拭きに関しては、同社のOZMO T8シリーズで登場した、振動式パワフル水拭きが進化。新モーター搭載により静音性がさらに強化され、従来品OZMO Proと比べ耐久性も高くなっているという。とにかく、これ1台で吸引掃除だけでは取り除けない床のべたつきやざらつきも解決できるのは便利だ。
新発想!掃除をしながら香りでリフレッシュ
写真左がエアーフレッシュナーアタッチメントで写真右が水拭き用アタッチメント
このディーボット T9シリーズは、国内家庭用ロボット掃除機において業界初となる芳香剤(エアフレッシュナー)を内蔵。これには、「なるほど!」と唸らされた。というのも、掃除機の排気のニオイが気になるという方も多く、いままでも香りの付いたチップを吸引して部屋に広げるという商品はあったのだが、ロボット掃除機にその機能を内蔵するとは、あっぱれ。
ディーボット T9シリーズでは、本体の水拭き用アタッチメントをエアーフレッシュナーアタッチメントに差し替えることにより、掃除をしながら部屋中にいい香りを広げてくれる。この香りのカプセルは、標準で付属する「ワイルドブルーベリー」のほか、「ベルガモット&ラベンダー」「キューカンバー&オーク」の3種類があるので、その日の気分で香りを選んで楽しむことができる。
自動ゴミ収集機&充電台で手間いらず
そして「ディーボット T9+」では、ロボット掃除機本体に溜まったゴミを自動で回収する自動ゴミ収集機が付属する。清掃後は、毎回自動で自動ゴミ収集機内に取り付けている紙パックにゴミを吸い上げてくれるのだが、就寝中などで動作音が気になる場合は、自動収集をOFFにすることも可能という親切設計。
自動ゴミ収集機の上部を開けるだけで簡単にゴミパックの交換が可能。また、ゴミパックは取り出す際に口が閉じる構造に設計されているためチリやホコリが舞い上がらない
ちなみに、このゴミ収集機の容量としては、3~4人家族であれば約1か月、一人暮らしなら2か月ぐらいはゴミパックの交換不要だということだった。
発表会では、アンバサダーに就任したカナダ人落語家の桂福龍さんをゲストに坂梨文康社長と製品の魅力について語った
ヨガインストラクター・モデルの野沢和香さん(写真左)とメイクアップアーチストMICHIRUさん(写真右)によるトークも盛り上がった
野沢和香さんは、自宅の「ディーボット T9+」に“ボブ”と名付けたそう
MICHIRUさんの「ディーボット T9+」は、“ゾウさん”と呼んでいるとか
まとめ
さて、このディーボット T9シリーズは、6月18日(金)より販売を開始するとのこと。その希望小売価格は、「ディーボット T9」が99,800円(税込)で自動ゴミ収集機の付いた「ディーボット T9+」が129,800円(税込)。
とはいえ、高精度のマッピングと障害物回避機能による吸引掃除ができるだけでなく、水拭きも同時に行なってくれる。さらにアロマの香りでリフレッシュできるなんて、ロボット掃除機に現在考えられる機能を全部盛り込んだような多機能さ。
ロボット掃除機と床拭きロボットを2台買うことを考えると、この価格はかなり魅力的だ。さらに1台2役(アロマで3役?)であれば、省スペースにも寄与するのでロボット掃除機を検討している方にとっては本命候補となりうるのではないだろうか。
《製品仕様》
製品:DEEBOT T9+
型番:DLX13-54
サイズ:本体W353×D353×H93.6mm 自動ゴミ収集機W300×D430×H430m
重量:7.78kg(自動ゴミ収集機含む)
消費電力:最大1,000W(自動ゴミ収集機のゴミ回収作動時)
希望小売価格:129,800円(税込)
製品:DEEBOT T9
型番:DLX13
サイズ:本体W353×D353×H93.6mm
重量:3.57kg
消費電力:50W
希望小売価格:99,800円(税込)
【2製品共通仕様】
1回の充電における最大稼働時間:最大約175分
段差乗り越え:最大2.0cm ※吸引+水拭き時は最大1.3cm
充電時間:最大約6.5時間
ダストボックス容量:420ml(ロボット本体)
水タンク:180ml
スマートスピーカー対応
カーペット自動認識センサー搭載
自動充電・自動再開
タイマー設定
使い捨てモップ対応
清音設計
関連情報:https://www.ecovacs.com/jp/deebot-robotic-vacuum-cleaner
取材・文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
「CanCam」「Oggi」「Domani」などのファッション誌やサイトの編集に長年にわたり携わる。現在は、DIMEにてクルマや家電、グルメ、ファッション情報、また小学館Men’s Beautyでも、男性に向けた美容・健康法、コスメ情報なども発信。