日本での新型コロナウイルスのワクチン接種は、2021年2月に医療従事者から始まり、65歳以上の高齢者へ、そして6月21日からは職場でのワクチン接種を開始することを政府が発表している。6月8日時点で新型コロナワクチンを少なくとも1回接種した人は1450万人となり、1日約63万回のペースで接種がすすんでいる。
一方、厚生労働省は5月26日に開いた専門家部会で、5月21日までにファイザー製のワクチンを接種したのちに死亡した人が85人確認されたことを報告したものの、接種との因果関係は情報不足などを理由に「評価できない」または「評価中」としている。
これからワクチン接種を控える人にとって、ワクチンの副反応が非常に気になるところだが、そもそも主に3種あるワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)の違いや、なぜワクチンを接種することがここまで推奨されているのか、接種すれば新型コロナウイルスに本当に感染しなくなるのかなど、意外に知らない人も多いのではないだろうか。
ワクチンは任意接種、自己責任だからこそ正しい知識が必須
そんな人におすすめしたいのが、7月22日発売予定の「新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人」(小学館刊)だ。著者の近藤誠医師は本の冒頭、このように語っている。
近藤 誠医師
1948 年生まれ。1973 年、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学放射線科に入局。「乳房温存療法」のパイオニアとして知られ、安易な手術、抗がん剤治療を批判。2014 年同大学を定年退職後、「近藤誠がん研究所 セカンドオピニオン外来」を運営。主な著書に『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)、『医者に殺されない47 の心得』(アスコム)『がんより怖いがん治療』(小学館)などがある。2012 年、菊池寛賞受賞。
『ワクチンは、「みんなが打っているから、わたしも打とう」というような、あいまいな気持ちで、世間の風潮に流されて打つような代物ではありません。とくに新型コロナのワクチンは、これまでなかった製法による新しいワクチンなので、効果はもちろん、副作用も未知だからです。
そして日本では(コロナワクチンを含め)すべての種類のワクチンが「任意接種」とされていることも肝腎です。もし副作用や後遺症が生じても(打つのを決めたのは本人だからと)「自己責任」とされてしまうのです(ワクチン事故・自己責任の原則)。
したがってワクチンを打つかどうかは、本人(子どもの場合は親)が熟慮して決めるべきです』
つまり、ワクチンは自分の意志で打つ打たないを決定すべきものであり、その結果何が起こったとしてもすべては自己責任となる。なんの知識もなくして接種したのでは、後で後悔することにもなりかねない。
ワクチンだけでなく、新型コロナウイルスへの様々な疑問を最新データで解説
この本では、ワクチン接種が本当に必要な人・必要ではない人、変異株へのワクチンの効果、ワクチン後の死亡例に突然死が多いのはなぜかなど、世界の最新データに基づいたワクチンの基礎知識から、接種前に知っておくべき副反応の事例、世界でのワクチン接種後の突然死の死亡例も事細かに掲載されている。
また、新型コロナウイルスの仕組みや感染力、免疫の仕組み、抗体や抗原の違い、サイトカインストームなど、この1年ニュースで何度も耳にしたことがあるものの、実はそこまで理解していなかった言葉の意味を、近藤先生が丁寧にわかりやすく解説。
目次だけを見ても、今こそ知っておきたい情報がぎっしり詰まっていることがわかる。
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「新型コロナワクチン 副作用が出る人、出ない人」目次の一部を紹介しよう。
第1章 変異株の疑問に答える
第2章 ワクチンの必要性
第3章 よくわかる免疫の仕組みQ&A
第4章 人々が知らされていないワクチンの不都合な真実
第5章 コロナワクチンの特徴と臨床試験
第6章 ワクチン接種後の死亡例と副作用
第7章 日本人の副作用死の実情
第8章 結局、ワクチンは打った方がいいの?
コロナワクチン接種推進の動きがますます盛んになる今こそ、自分で自分を守るためにも読んでおきたい一冊だ。これからワクチンを打つ予定の若い世代や、お子さんのいる人にもおすすめしたい。
文/DIME編集部