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音声メディアの未来はいかに?放送作家・小山薫堂さんが参画する新音声番組「Artistspoken」の収録に密着

2021.07.17

小山薫堂さんが始めた音声配信サービス『Artistspoken』の収録は移動中の車中。今回特別に同乗させていただき、配信トークの収録とともに、音声メディアへの熱い思いを聞いた。

ずっと注目しているのは街の小さなラジオ局です

 小山薫堂さんが、音声配信サービス『Artistspoken』で、オリジナルトークの配信をスタートした。収録は土曜日の朝。DJを務める『FUTURE SCAPE』出演のため、都内のオフィスから、みなとみらいにあるFMヨコハマへ向かう車中で行なわれている。

「ラジオが好きですね。音声メディアは視覚に頼ることができないから、頭の中でいったん言葉を咀嚼して、その奥にどういうものがあるか、いろいろな感覚を研ぎ澄まし、想像することでおもしろさが広がっていきます。感覚を鍛える、〝想像力のダンベル〟みたいな存在です」

 おもしろさが生まれる理由を、話し手の〝油断〟にあるという。

「テレビは、何十人ものスタッフに囲まれ、カメラが自分に向いていますから、〝いいコトを話さなければ〟という邪念が働いたり、無意識に炎上のリスクヘッジをして話していることも多いですね。ラジオは遠慮のいらないスタッフ4〜5人とつくっているので、油断して本音が出たり素に戻ったり。油断も魅力になっていますね」

 そんな薫堂さんも様々な音声メディアを一度は必ずかじるという。

「ポッドキャストは、散歩の時など、自分の都合に合わせて聴ける、ライフスタイルの隙間を埋めるメディアだと思います。ただ、今、一番期待しているのは、街のラジオ局である『コミュニティFM』です。以前、うちの会社の社員旅行で天草に行った際、地元の『みつばちラジオ』を8時間ジャックしたことがありますが、ラジオが街のリズムをつくり、瓦版として機能していることを実感しました。企業が街全体を新製品発表の場にするのもいいですね。スマホアプリを使えば全国で聴けるので、小さなラジオ局でも大きな可能性があります。音声SNSなどによって音声メディアの活用が広がり、音声メディアが細く長く続いていけばいいなあと思います」

『Artistspoken』

『Artistspoken』

『Artistspoken』

様々なアーティストの本音トークが聴ける月額制音声配信サービス。月額300円(約1か月間は無料で全音声聴き放題)。

オリジナルトークの収録・配信現場に同行

前日は『YANAKA SOW』に試泊

前日は『YANAKA SOW』に試泊

5月1日オープンの宿泊施設『YANAKA SOW』から颯爽と現われた薫堂さん。迎えのクルマに乗車してすぐトークのアイデアを思案開始。

収録はスマホで行なってます

収録はスマホで行なってます

横羽線でトーク中。「テレビはシャトーブリアンだけ取り出しラジオはほかの脂も食べさせる。そこがうまみになっています」と名言を連発。

詳細は@DIME 内で!

『FUTURESCAPE』

約45分でFMヨコハマに到着。9時から『FUTURESCAPE』がスタート。薫堂さんの計らいで編集担当ヒロが番組に飛び入り参加!

テレビとは違う薫堂さんのトークが楽しめる

FMヨコハマ『FUTURESCAPE』FM 84.7MHz

FMヨコハマ『FUTURESCAPE』
FM 84.7MHz

小山薫堂さんと柳井麻希さんの掛け合いがやみつきになる長寿番組。毎週土曜9:00~11:00生放送。radikoでも聴取できる。

薫堂さんの考えるラジオのこれから

コミュニティーラジオから広がる可能性

みつばちラジオ

2018年に開局。88.8MHzにちなんだ名称は一般公募で決定したもので、8月8日生まれの8歳の女の子が命名した。「例えばビール会社と組んでラジオ局を拠点に街を回遊する新製品イベントもできますよ。町おこしになり企業も街の人もハッピーになれます」(薫堂さん)

取材・文/安藤政弘

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