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radiko、Podcast、Clubhouse、コロナ禍で注目される音声メディアの価値と未来

2021.07.01

radiko、Podcast、Clubhouseがバズったことで、デジタル系音声メディア全体の注目度が急上昇している。コロナ禍で、ぐんぐん注目度を増すトレンドメディアの未来と可能性について専門家に話を聞いた。

〈この方にお聞きしました!〉

三浦文夫教授

関西大学  三浦文夫教授
慶應義塾大学博士(政策・メディア)。電通を経て関西大学社会学部メディア専攻教授に。radikoの考案者としても知られる。

ポッドキャスト的なリッチコンテンツが来る

 巣ごもり生活のストレスを和らげるエンタメとして、急成長を遂げたのが、人の声や音で情報を発信するデジタルの音声メディアだ。全国のラジオ番組が、スマホからも手軽に聴ける「radiko」の月間利用者数は、この1年で750万人から900万人へ急増。「Clubhouse」人気で沸く音声SNSや、「Spotify」がリードするポッドキャストもリスナーを拡大している。

 radikoの発案者である関西大学の三浦文夫教授は、「刺激が強いシーンが連続する映像の視聴疲れ」や「落ち着いた生活で人間が取り戻した、敏感な聴覚と想像力で映像を補完する本能」が、現在の音声メディア躍進の背景にあると話す。

 今年をデジタル音声メディア元年とすると、次にどのようなフェーズが考えられているのだろうか。

「radikoには相当リッチなコンテンツが揃っていますが、中身を知らない方が圧倒的に多いので、まずは何をやっているかを伝える〝入り口の工夫〟が重要です。コンテンツを知ってもらうだけでも、利用者は1.5倍に増えると思っています」(三浦教授)

 映像メディアよりおもしろさを理解するまでの時間はかかるが、リスナーが声を通じ、友達感覚でつきあえるラジオの魅力を知ることで、さらなる飛躍が期待できるという。

「送り手側も、どんな人を、どう楽しませるか、どんな気づきをしてほしいかを考えて番組をつくることが大事です」(三浦教授)

 また、年内にリスナー数でアップルを抜くと予測されるSpotifyのポッドキャスト人気で、ラジオ番組や音声SNSでも、常時聴取可能なポッドキャスト的なスタイルが浸透していくと読む。

「音声SNSでは、ボイスメディアの『Voicy』や『Spoon』といったオンデマンド型のショートオーディオコンテンツに可能性を感じます。ラジオでも、文化放送がアプリで聴く『A&G』をスタートさせたり、TBSラジオが、通常の番組と別枠で、ポッドキャスト的な映画を製作するなど試行錯誤を繰り返しています。ラジオ局は音声のプロで、蓄積されたノウハウが豊富ですから、ここから新しい形のラジオドラマが出る流れも期待できます」(前出・三浦教授)

 さらに音声メディアの拡張を支えるのが、イヤホンを装着したまま、臨場感のある3Dリスニングができるバイノーラルサウンドや、全方位から音が体を包み込むようなイマーシブサウンドといったオーディオ技術の進化だ。

 いい音で聴く気持ちのよさを知ることで、音声メディアへの興味はより深まっていきそうだ。

2020年のラジオ、ポッドキャストの聴取数は異例!?

Radiko登録者数が〝爆増〟

Radiko登録者数が〝爆増〟

緊急事態宣言下となった昨年の3月以降、月間ユニークユーザー数は過去最大となる900万人に到達。解除後も在宅勤務などが続いたことで、ユーザー数は高止まりのまま推移した。
出典/radiko

昨年が〝ポッドキャスト元年〟だった

昨年が〝ポッドキャスト元年〟だった

Podcastが日本に上陸して約15年が経過したが、約半数がリスナー歴1年未満。「Spotify」や「Amazon Music」で聴けるようになったことが大きなきっかけとなった。
出典/PODCAST REPORT IN JAPAN2020/2021年1月

音声メディアが勝ち残る条件とは?

聴取するための〝入り口〟を工夫する

リッチなコンテンツが充実しているradikoだが、まだ認知度は高くない。コンテンツを広めることでユーザー数は一気に増えていく。

マスメディアとしての機能よりもニーズに合わせて細分化

一定の視点で深掘りをして振り切ると そこには必ず一定のニーズがある。それをつかむ、番組作りや、クリエティブが大事になる。

取材・文/安藤政弘

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