祭り、海、友情……陽キャ成分200%!
コロナ禍の憂うつな気分を吹き飛ばしてくれる、太陽のように明るい映画がNetflix映画『レッツ・カーニバル!』。
2021年6月2日よりNetflixで独占配信中の、ブラジルで制作されたヒューマン・コメディだ。
あらすじ
ニナ (ジョヴァナ・コルデイロ) は、フォロワー数32万7000人のインフルエンサー。目標は100万人だ。
ある日ニナは、彼氏マルコンの浮気動画がSNSに拡散されていることを知る。ニナとマルコンの交際は周知の事実であったことから、浮気されたニナは笑い者になってしまう。
失恋したニナを慰めるために集まったのは、獣医のマイラ、肉食系のミシェル、オタクのヴィヴィの大親友3人。
ひどく落ち込んでいたニナだったが、インフルエンサーの仕事のコネでカーニバルにVIP待遇で招待され、たちまち元気回復。
ニナと3人は、カーニバルの開催地であるバイーア州サルバドールに向かう。
現地に到着したニナは、フォロワー数1000万人を誇る超有名インフルエンサーのルアナに遭遇し、大興奮。
ところがその直後、フォロワー数による露骨な扱いの差にショックを受ける。
見どころ
華やかでお洒落なコメディだが、まったく捻くれたところや嫌みがなく、底抜けに明るく陽気。
全編を通して、陰の要素がほとんど確認されなかった。
主人公は“THE陽キャ”なインフルエンサー。というか、本作の場合は登場人物の実に9割9分が陽キャで構成されている。
“内向的で恥ずかしがり屋、恋に不器用なオタク”という設定の男女も一応出てくるのだが、やはり祭りと海が大好きな、元気いっぱい笑顔はじける陽キャだったりする。
ニナは、たとえ恥ずかしい思いをして落ち込んでいても投稿を欠かさない“インフルエンサーの鏡”。
失恋直後は、無理に笑顔を作って強がるのではなく、悲しそうにアイスのやけ食いをする画像をアップするなど、開けっ広げで飾らない性格が人気者の理由かもしれない。
失恋して悲しんでいても、いい意味で常に軽いノリ。
カーニバルにVIP待遇で招待されたとたん、浮気彼氏のことは秒で忘れる切り替えの速さ。
未来だけを向いて生きるこのメンタルは、見習いたいものだ。
落ち込んだときや疲れたとき、暗い気持ちになったときは、ぜひオススメしたい。
観るだけで開運しそうな、明るく強いエネルギーに満ちた作品だ。
Netflix映画『レッツ・カーニバル!』
独占配信中
文/吉野潤子