夏には冷房、冬には暖房と、一時期を除いて大活躍のエアコン。
ただ、気になるのは「電気代」。
エアコンを使う時期になると、毎年、電気代がうなぎのぼりという人も多いことでしょう。
そんなエアコンの気になる電気代を節約するために、夏が来る前にやっておきたいのが「フィルター掃除」です。
エアコンのフィルター掃除は、業者に頼むこともできますが、自分でも簡単に行うことができます。
ここでは、エアコンのフィルター掃除を行うとどれくらいの節約になるか、自分でできる簡単なフィルター掃除の方法などを紹介していきます。
思ったより簡単?!エアコンのフィルター掃除の方法
エアコンのフィルター掃除の方法は、おおむね以下の手順で行います。
1)フィルターを取り外す(取扱説明書の手順に従う)
2)掃除機などを使ってホコリを吸い取る
3)水洗いをして乾かし、取り付ける
ついでに、本体も掃除してしまうと、エアコンの掃除が一度に済ませられ楽です。
加えて、水洗いをしたフィルターのホコリで排水溝が詰まらないよう、排水溝の掃除も合わせて行いましょう。
エアコンのフィルター掃除は、なかなか重い腰が上がらないかもしれませんが、やり始めれば意外と簡単なことに気がつくと思います。
エアコンのフィルター掃除の頻度やメリットは?
エアコンのフィルター掃除の目安は、2週間です。
環境省でも、節電のためにもこまめなフィルター掃除が推奨されており、「2週間に一度は、フィルターの掃除をしましょう」と紹介されています。
エアコンの使用頻度が高くない場合でも、月1回程度のフィルター掃除を推奨されることが多いようです。
フィルター自動清掃の機能が付いたエアコンでも、数カ月に一度程度の頻度でダストボックスなどの清掃が必要になりますので、確認しておきましょう。
環境省の調べによれば、フィルターが目詰まりしているエアコンでは、冷暖房の効果が下がり、無駄な電気を使うとのこと。
フィルターを掃除すると、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるそうですよ。
エアコンのフィルター掃除でいくらの節約になる?
経済産業省では、エアコンのフィルターを月に1回か2回清掃すると、年間で約860円の節約になるとしています。
※フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較
電気代が節約できるだけでなく、年間で電気31.95kWhの省エネ、原油換算8.05L、CO2削減量15.6kgと、エアコンのフィルター掃除は環境にも優しいのです。
その他にも、経済産業省では、夏の冷房時の設定温度を27℃から28℃にした場合は、年間で約820円の節約(使用時間:9時間/日)、冷房を1日1時間短縮した場合(設定温度:28℃)は、年間で約510円の節約になるとしています。
フィルターの掃除だけでなく、他の節電テクニックも駆使して、エアコンの電気代を抑える工夫を取り入れましょう。
なお、エアコンのフィルター掃除を業者に頼むと、おおよそ1万円から3万円前後かかる場合が多く見られます。壁掛けなのか、お掃除機能付きなのか、天井埋め込み型なのかなど、エアコンの種類によって料金に幅があるので、詳しくは問い合わせましょう。
夏が来る前に、エアコンのフィルター掃除をしよう
エアコンのフィルター掃除は、清潔になるだけでなく、節電のメリットも得られます。加えて環境にも優しいなど、ただただ面倒くさいことの他にはメリットばかりです。
ただし、フィルターを水洗いすると、フィルターが乾くまでエアコンが使えないというデメリットも。
今の時期にフィルター掃除をさぼってしまい、夏本番になってからフィルターを掃除しようと思うと、汗をかきながら掃除をしなくてはならないという不快な作業が待っています。さらに、掃除をした後も暑さを我慢してフィルターが乾くのを待たなくてはなりません。
エアコンを本格的に稼働する夏本番を迎える前に、ぜひ一度はフィルター掃除を済ませておきましょう。
※データは2021年6月中旬時点での編集部調べ。
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文/家計簿・家計管理アドバイザー あき
著書に「1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖 (講談社の実用BOOK)」「スマホでできる あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他