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相手に委ねるのは思いやり?それとも責任?増える「三点リーダー症候群」への対処法

2021.07.03

三点リーダー症候群

「いかがしましょう……」「可能ならば……」など、メールなどの文末に〝…〟(三点リーダー)をつけてしまうことはないだろうか。実はコロナ禍以降、この〝…〟を多用する人が急増。「三点リーダー症候群」と呼ばれるようになり、話題になっている。

 これについてマナー講師の鈴木真理子さんは、「メールは履歴が残ります。パワハラとされることを恐れるあまり、相手の〝察する力〟にゆだね、強い言葉や言い切りを避ける人は増えています」と語る。

 上司の指示が曖昧だと、部下はその真意を測りつつ、手間をかけメールを返信しなければならない。

 それをさせるのは三点リーダー症候群の上司だ。そのやりとりを再現したのが、左の画面。指示が曖昧で、責任転嫁したいという意図が見え隠れする。

「本来三点リーダーは、引用部分を省略する目的で使われていましたが、今では文末に余韻を持たせる役割を担うように。ただ業務指示での〝余韻〟は混乱を招きます」

 時に文章をマイルドにしてくれる〝…〟ではあるものの、仕事メールの目的は、最短での業務遂行。コロナ禍でビジネスのスピードが加速している中、〝…〟のロスが致命傷になることも考えられる。

「三点リーダー症候群」のズルさと非効率さが周知され、使用者は減ると予想。LINEの業務報告が定着傾向で、スタンプで指示する上司も増加中。ルールの確立が求められている。

三点リーダー症候群

[取材でわかった]デキる上司の業務SNS POINT

• 条件(期日と内容など)を明記。
• スタンプと「……」は使わず、 やりとりは一往復半で終了。
• 相談は極力口頭で行なう。

取材・文/前川亜紀

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