小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

自動車税をスマホ決済で払ってわかった思わぬ落とし穴

2021.06.13

自動車税や軽自動車税をスマホのバーコード決済で支払った、という読者の方も少なくないだろう。

筆者もそのひとりで、しかも5月30日にPayPayで納税した。納付期限ギリギリのタイミングだ。ついでに書くと、これは友人の家に宿泊した夜のことである。市役所にもコンビニにも行く必要はない。だが、領収書は発行されなかった。

領収書=納税証明書

何かしらの手違いが起こって「あなたの自動車税は未納です」となった場合、領収書即ち納税証明書があれば、間違いの指摘は可能だ。

ところが、税金の納付をスマホ決済で済ませてしまったため、紙の領収書を出せなかった。筆者は愛車のSV400Sとグラストラッカービッグボーイの軽自動車税を払ったのはいいが、領収書の問題で家族にいろいろと指摘されてしまった。

そこで、市役所(筆者は静岡市在住)に行って、紙の納税証明書を発行してもらうことにした。

市役所へ行こう!

PayPayなどスマホ決済の時、軽自動車税の納付書を確認するはずだ。この書類にバーコードが記載されているためだ。

その納付書は納税後も捨てずに保管しておこう。納付書の控えに支払い日の押印などないとはいえ、税金を支払った以上はこれが一種の証明書になる。

もちろん、市役所に行って正式な納税証明書を発行してもらう。

筆者の名義で所有しているSV400Sとグラストラッカービッグボーイ。前者は400ccクラス、後者は250ccクラスだ。実は重要な違いなのだが、それは後述する。

とある月曜日に筆者はグラストラッカービッグボーイに乗って市役所へ。建物2階にある納税カウンターに行き用件を伝えると、「軽自動車税(継続検査用)納税証明申請書」という用紙を渡された。

これに個人情報を書く。2台分だから、2通書いてカウンターの職員に渡した。この際、本人確認のための運転免許証の提示も求められた。

番号札を渡され、待つこと約10分。

「車検を受けている車両についてはこの書類で構いませんが、そうでないほうの車両は別の用紙への記載が必要です」と指摘される。

250CC以下は発行手数料が

ご存じのとおり、日本では250ccを超える排気量のバイクには車検義務がある。

つまり筆者のSV400Sは車検を通さなければならないが、グラストラッカービッグボーイにその必要はないということだ。納税証明書発行の際、この違いで提出する申請書も分かれる。排気量250cc以下のグラストラッカービッグボーイの場合は「課税(所得)・納税証明申請書」という書類に情報を記載する。

そして、グラストラッカービッグボーイの納税証明書の発行は無料ではなかった。手数料は300円。グラストラッカービッグボーイの軽自動車税は3600円だから、300円は決して安くはない。ちなみに、静岡市役所の場合は現金決済のみだった。

少し面倒だな、というのが納税証明書の発行手続きをやってみた筆者の感想である。

これって「二度手間」じゃないか?

「どんなものでも電子化」が時代のトレンドになり、紙書類からデジタル書類への移行も日進月歩の勢いで進められている。が、それでも「紙でなければまずいもの」は存在する。

スマホ決済だと納税証明書が紙で出てこないなら、最初から市役所かコンビニで支払えばよかったかな……というのが筆者の正直な気持ち。

グラストラッカービッグボーイの場合の手数料300円は、正直少し痛い。それに、いずれにせよ市役所へ行かなければならないのだから、この作業はどう見ても「二度手間」というものだ。

従って、スマホ決済で支払うべき状況は、

・仕事などで忙しく、コンビニへ行く時間が惜しい場合
・期限ギリギリまで納付を失念していた場合

に限られるかもしれない。

ちなみに、筆者の友人のAくんは納期限2時間前、つまり5月31日の夜10時にスマホ決済で自動車税を支払った。とはいえ時間に余裕があれば、地方税納付は市町村窓口か実店舗で済ませたほうがいいかもしれない。

いずれにせよ、納税証明書は大切に保管しよう。

取材・文/澤田真一

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。