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【新型コロナワクチン接種体験記】1回目は恐れるに足らず、2回目は眠れぬ夜に…

2021.06.05

 コロナワクチン、2回目の接種が終了したので、その体験記を書こう。ワクチン接種開始のニュースが流れた当初は、65歳以上の高齢者が対象とのことで、今年10月に65歳になる僕はなんと不運な、と思っていた。だが程なくして令和3年度に65歳になる人が対象と知り、なんと運がいいんだと思い直した。

 接種券が届いたのは4月上旬と、かなり早い。予約開始は4月26日9時からでネットと電話にて、接種開始は5月6日からという案内だった。だがネットも電話も繋がらないという報道をさんざん耳にし、さながらオリンピックやコンサートのチケット争奪戦のよう、そう簡単に予約できるものではないと思っていた。ただし僕はその頃の河野大臣の“供給は心配ない”という発言をかなり信じていて、焦るつもりはなかった。

 予約開始当日9時、パソコンとスマホの2刀流で挑む。当然のごとく繋がらず、まあいいや、もうやめようと思い始めた9時半、パソコンが繋がり5月12日14時の予約が取れた。なんと運がいいんだ。

健康のために(?)毎日これ2本と、焼酎ソーダ割り4杯。

 5月12日の1回目、接種はスムーズに終了した。会場に混乱はないし、注射も痛くない。「激しい運動は避けてください」という注意を守り、帰宅後、毎日の日課で激しくはないストレッチと腕立てをいつものように行う。何の注意もないお酒は、いつものようにいつもの量を飲んだ。翌日になると、注射した左腕上腕部が痛い。日常生活に支障はないが、腕立てとステレッチはちょっと痛くて辛かった。ラケットを振ったりボールを投げたりするスポーツマンなら、明らかにパフォーマンスが落ちる痛みだ。とはいえその痛みはその日だけ、注射して3日目には消えた。僕としては、“1回目は恐れるに足らず”だ。

枕元にこれで万全か?

 2回目は発熱他、かなりの人に副反応が出ると報道されている。6月2日14時、覚悟を決めて接種に臨んだ。予め寝具の枕元には、解熱剤、冷えピタ、体温計を用意し、発熱したらすぐに休める体制を整えておく。接種は1回目同様、何も問題なく終了する。2回目は用心して帰宅後のストレッチと腕立ては控え、いつものようにいつもの量のお酒を飲むだけにした。1回目と違い、飲んでいるうちに腕が少し痛くなってくる。だが、たいしたことはない。

 11時、枕元に3つ道具と氷水の入ったコップをおいて就寝する。念のために、ポカリスエットも冷蔵庫に用意した。僕は横になるや、すぐに熟睡できる。この日も、スーッと眠りに入った。

 ところが深夜、悪寒が走り目覚める。寒い! タオルケット1枚では震えがくるほどで、やや厚手の布団をかぶる。悪寒は収まるが、だるい。腕、脚の筋肉が痛い。注射した左腕上腕部の痛みは、1回目どころではない。眠れない。喉が渇き、何度も氷水を飲む。本当はポカリスエットを飲みたいのだが、冷蔵庫まで行く気力がない。体温を測りたいが、その気力すらない。

 果たして、体温は? 2017年末、人生初のインフルエンザにかかり39度台の高熱に苦しんだが、その時に比べればはるかにましだ。自己推定体温、38度5分くらいか? 僕はその昔から解熱剤を飲むのは39度以上の熱が出たときと思い込んでいるので、薬に頼らず我が体力に回復をかける。副反応と戦いながら、数日前にテレビでワクチンを打って40度近い高熱が出たという女性医師が、“ある時点で脱皮をしたように楽になった”と語っていたのを思い出した。脱皮とは言い得て妙だ。早く脱皮してくれと念じながら、眠れぬ辛い夜を過ごす。

37度5分では辛い。

朝も37度8分と回復の気配なし。

 だが1時間ほど眠ったようだ。目を覚ますと脱皮とはいかないが、少しは楽になり体温を計った。37度5分だ。僕の平熱は36度台前半なので、この体温では辛い。副反応との戦いはさらに続くが、もはや眠れず起床する。時刻は朝7時半だ。ずっと飲みたかった、ポカリスエットを口にする。体に染み渡るようで、その美味しいこと。氷水とは比較にならない。枕元には氷ポカリスエットを用意すべきだった。体温をもう一度計ると37度8分、脱皮はまだまだ先のようだ。

腕は痛いが、腫れはなし。副反応は抗体が作られている証と覚悟し、ポジティブな心構えで接種あれ。

 厚生省の報告によると、ファイザーワクチン2回目接種後の副反応は、発熱38.1%、疼痛92.3%、頭痛49.0%、倦怠感67.3%とかなりの高率で発生する。僕は全てに該当してしまった。だが幸いというかなんというか、リタイアの身なので本日も働く必要なし、自宅で安静に過ごすことにする。

 さて、現役の皆さんに僕からアドバイスを2つ。

 その1.ワクチンを打った翌日は会社を休みましょう。発熱した場合、本人はワクチンの副反応と捉えていても、周囲はコロナかと思うかもしれません。

 その2.給水は水ではなく、ポカリスエットで。驚くほど、違います。

 起床して4時間経過、体温は37度5分、未だ脱皮感はなし。腕も痛む。一寝入りすることにしよう。2時間睡眠して午後2時起床、体温は37度2分だ。脱皮とはいかないが、かなり楽になってきた。おそらく明日は全快だろう。

 以上、ワクチン2回目接種の翌日、6月3日に記す。

文/斎藤好一(元DIME編集長)

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