Apple Watchシリーズを始めとし、多くの製品が登場しているスマートウォッチ。基本的にはスマートフォンメーカーが開発しているイメージの強い製品群ですが、今回紹介するのは大人気腕時計ブランド「G-SHOCK」です。
2021年5月15日に発売となった新たなG-SHOCKは、ブランド内初の「Wear OS by Google」を搭載したスマートウォッチ。G-SHOCKの特徴でもある高い堅牢性にGoogleのソフトウエアを搭載した新感覚の製品となっています。
スマートウォッチに進化したG-SHOCK「G-SQUAD PRO GSW-H1000」実機レビュー
早速、G-SHOCKのスポーツライン“G-SQUAD”の新製品「G-SQUAD PRO GSW-H1000(以下GSW-H1000)」を実際に試してわかる操作性・使用感について紹介していきましょう。
なお、冒頭でも触れた通り本製品は2021年5月15日発売となっており、発売価格は8万8000円となっています。
1.2インチディスプレイ搭載でも見た目は完全にG-SHOCK!?
GSW-H1000のディスプレイサイズは1.2インチで、スマートウォッチとしては平均的なサイズ感。当然タッチ操作に対応しており、スマートフォンのように指で動かすことができます。
ディスプレイがタッチ操作に対応している以外、見た目は通常のG-SHOCKシリーズとほぼ変わりません。G-SHOCKならではのゴツゴツとした存在感のある装着感でブランドのファンには嬉しい仕上がりでしょう。
質量は約103g、同じく1.2インチディスプレイを搭載した「Galaxy Watch3 41mm」は約48.2g(ストラップ除く)であることからも、本製品はスマートウォッチとしては比較的重量級であることがわかります。
ただし、通常の腕時計と考えれば重すぎるというほどの質量ではありません。装着感もスマートウォッチというよりは一般的な腕時計に近く、これまでスマートウォッチを使ってこなかった人にも受け入れやすい印象でした。
Googleの「Wear OS」との相性は? 予想以上に“ヌルサク”動く!
G-SHOCKシリーズが優れた腕時計であることはもはや周知の事実。フォーマルからカジュアルまで様々なシーンで愛用しているユーザーも多く、使い勝手にはケチの付けようがないのですが、本製品はスマートウォッチですから、動作性なども気になるポイントです。
GSW-H1000に搭載されているソフトウエアは、Googleが開発している「Wear OS」というもので、専用アプリをインストールすればiPhone・Androidスマートフォン問わずに接続することができます。
操作は側面に配置されているボタンとともに、ディスプレイをタッチして行っていきます。動きは滑らかで、アプリの切り替えや設定の変更、スマートフォンに届いた通知の確認などがスムーズに行えます。
Wear OSを搭載するメリットとしては、GSW-H1000内にある「Google Playストア」アプリから任意のアプリをインストールできる点が挙げられるでしょう。音声ストリーミングアプリからボイスレコーダーなど、多種多様なアプリをインストールすることで、自分好みにカスタマイズして利用できるのはスマートウォッチならではです。
これぞG-SHOCK! 多数のワークアウト機能と頑丈さで健康管理をサポート
G-SHOCKシリーズとしての強みと、スマートウォッチとしての強みを最大限に活かしているのが、ワークアウト機能でしょう。
本製品にはランニングやスイミングなど15種類のアクティビティに加え、心拍数や消費カロリーを確認できる24種類の屋内ワークアウトが収録されているので、運動時のお供としても活躍できます。
また、オリジナルの「G-SHOCK MOVE」というアプリと連携させれば、アクティビティごとに走行距離や時間・ペースなどのデータを確認することも可能。本体にはGPS機能が搭載されているので、移動した距離を地図から目視することもできます。
堅牢性においても優秀で、G-SHOCK独自の耐衝撃構造や防水仕様のマイク、充電端子を採用することで、耐衝撃+20気圧防水(CASIO独自試験によるもの)を実現しています。
スマートウォッチには複数のワークアウト機能を搭載し、高い防水性能を備えたモデルが多いのも事実ですが、GSW-H1000には堅牢性・頑丈さにおいて他に類を見ない安心感があります。
Wear OSの“知性”とG-SHOCKの“頑強さ”を併せ持つ唯一無二のスマートウォッチ!
GSW-H1000は、G-SHOCKシリーズらしい高い堅牢性・頑丈さを踏襲しながら、スマートウォッチとしてGoogleのWear OSを搭載することで直感的なタッチ操作やアプリでのコントロール、スマートフォンとの連携など知性を持たせた製品。
これまでG-SHOCKシリーズを使用してきたという人にとっては、さらに使い勝手の良さを追求した製品としておすすめですし、スマートウォッチを使ったことがないという人にも、従来製品に近いデザインなどから試してほしいと思える製品です。
取材・文/佐藤文彦