20代以下の半数以上がカメラを「持っていない」
近年スマートフォンのカメラ機能が大幅に向上している。
超広角、広角、標準レンズの画角の異なる3つのレンズを搭載しているものや、背景をボカして撮れるポートレートモード、写真を判別して自動的に最適な調整をしてくれるAI機能が付いたものなど、各メーカーから高性能のカメラ機能が付いたスマホが発売されており、若者のカメラ離れに拍車がかかっている状況だ。
それでは、一眼レフやデジカメなど、スマホ以外のカメラを持っている人はどの程度いるのか。今回日本トレンドリサーチは、事前調査で「スマホを持っている」と回答した男女1,500名を対象に、「カメラ」についてアンケートを実施した。
あなたはスマホ以外のカメラを持っていますか?
まずは、カメラを持っているかについて聞いた。
63.3%の方が「持っている」と回答した。多くの人がスマホ以外の「カメラ」を持っているようだ。
この回答を年代別に集計した結果、以下のようになった。
70代以上では85.7%が「持っている」と回答するなど年代が上がるにつれて「持っている」と回答した方のほうが多くなった。一方、20代以下の方は半数以上の53.2%が「持っていない」と回答。
若い方ほど「スマホのカメラ」で代用している。続いて、カメラを「持っている」と回答した方に、持っているカメラの種類についても聞いた。
複数回答可で回答してもらった結果、「コンパクトデジタルカメラ」が74.5%で最も多くなった。続いて「デジタル一眼レフカメラ」が23.5%、「一眼レフカメラ(フィルム)」が18.3%。
カメラを「持っていない」と回答した方に、カメラで撮った写真のほうが、スマホで撮った写真より良いと思ったことがあるかについて聞いた。
「ある」と回答したのは41.6%。
TwitterやInstagramなどのSNSをしていて日常的に写真を撮ってアップしている若い方にとっては、いつでも思い立った瞬間に撮影することができるスマホのカメラのほうが使い勝手が良いのかもしれない。また、本格的にレンズなどを揃えると高額になってしまい、若い方には手が出しづらいということもあるようだ。
一方、カメラを持っている方からは、「スマホでは綺麗に撮りづらい夜空や野鳥などを綺麗に撮れる」「カメラの質感、ファインダー越しの景色が好き」という意見や、「家族や彼女など大切な人を綺麗に撮るために必要」という意見が挙がっていた。
手軽で常に持ち歩けるスマホか、高画質でクオリティにこだわった写真が撮れるカメラか、上手く使い分けていきたいものだ。
「写真に関するアンケート」調査概要
調査期間:2021年4月4日~11日
集計対象人数:1,500人
集計対象:事前調査で「スマホを持っている」と回答した男女
https://trend-research.jp/7868/
構成/ino.