日本に進出して22年を超え、現在は全国に29の倉庫店を持つ『コストコ』。日本のお買い物スタイルを激変させ、今もファンが増え続けている。そんなコストコの魅力を、カリスマ主婦・コス子さんが大公開。コストコの食材やデリカを使ったアレンジレシピも紹介する!
全世界2位の売上高を誇る小売りチェーン
倉庫店といわれる巨大な店構えで人々を圧倒し、大容量の食品を友人と分ける「シェア買い」などの社会現象を生みだしたのが、ショッピングを〝レジャーやイベント〟に変えた『コストコ』だ。
コストコの正式名所はコストコホールセール。会員制の倉庫型店小売りチェーンとして、1983年にアメリカのシアトルで誕生した。創業37年となる現在では全世界で806店舗を展開。売上高は約17・3兆円に達し、ウォルマートに次ぐ世界第2位の食料品チェーンにまで上り詰めた。日本には1999年に上陸。「会員制」「倉庫店型」は日本になじまないというジンクスを覆し、約20年で全国に29倉庫店を構えるチェーンに急成長している。
「万が一商品やサービスに満足いただけない場合は返金に応じる」という、年会費を支払う会員制だからこそ受けられる手厚い商品保証。食品・飲料をメインに、日用品、衣料品、家電、薬品などを取り揃え、市価よりグッと抑えたコスパプライスもコストコの大きな魅力になっている。
『コストコ』安さの秘密
[1]倉庫と売り場が一体となった「倉庫店」という店舗設計
[2]中間業者を排して直接仕入れを行なう
[3]クチコミで魅力を伝え広告・宣伝費はかけない
無駄をとことん省き安さで会員に還元する
〝高品質で低価格〟の秘密を、コストコホールセールジャパンの広報担当者は「倉庫店」だからできる高効率な運営にあると話す。
「ひとつは商品陳列の工夫です。パレットに積まれて納入された商品は、そのまま売り場に並び、在庫は売り場のスチール棚の上に保管することで、品出しの手間を省き、別に倉庫を構えるコストを削減します。また、売り場に華やかな装飾やライティングはなく、商品数も約3500点に絞り、売れ筋のみを販売することで、商品管理にかかる時間や労力の軽減を可能にしました。さらにメーカーからの直接仕入れでも経費の削減を実現しています」(広報担当者)
有名ブランドの掘り出し物に出会うこともあるが、これもメーカーから直接大量に仕入れるグローバルな購買力とバイヤーの努力のたまものだと語る。
コストコ通のSNSも人気と安さに直結する
もうひとつ、SNSによって情報が拡散される〝デジタルなクチコミ〟も、認知度やメリットを広める有効な手段となり、結果として〝安さ〟につながっているという。
「コストコはテレビCMなどの広告宣伝を一切行なっていませんが、買い物を通じて会員を魅了することで、会員から友人や知人にその良さが伝えられ、さらにSNS上にも発信されていきます。こうした広告的効果も、コストコが高品質で低価格な商品を提供できる理由です」(広報担当者)
SNSやブログ、YouTubeなどで、ささる情報を配信するカリスマ主婦のコス子さんも、長くコストコの魅力を配信してきたインフルエンサーとして有名だ。
「年会費を払っても余りある、品質の高さは魅力ですね。特に食材はどれも卸値に近く上質ですから、安心して買うことができます」(コス子さん)
食材に加え、安くて大容量のデリカも人気の定番商品。広報担当によれば、2~3か月ごとに新しい商品を投入し、常連を飽きさせない工夫もされているとか。
今回はコストコに出かけたら絶対に買いたい、16の食材やデリカをコス子さんが厳選。必見のアレンジレシピ含めて、次ページから紹介していこう。
オンラインショップでもお買い物ができる!
メンバーを対象に、昨年12月からスタート。アパレルからヘルス&ビューティー、家電、食品まで、店舗に並ぶ人気商品をオンラインで購入できる。
2021年に3つの倉庫店がオープン!目指すは国内50店舗
今夏に守山倉庫店がオープンし、全国で30倉庫店体制となる。ラインアップは全店共通だが米やみそなど、出店地域の名産物などを一部の倉庫店のみで販売している。
年会費を支払うからこその手厚い商品保証
年会費を支払う代わりにコストコの保証は圧倒的だ。万が一、満足出来なかった場合の保証例を以下で紹介。
取材・文/安藤政弘