ここ数年名前をよく聞くEMS。運動不足が気になって手を出してみたいけど、痛そうだしジェルを塗ったり準備が面倒そう―そうした不安を解消すべく、ズボラ代表として本誌編集者が実際に使ってみた!
編集チバ
在宅勤務にかこつけて毎日お昼に自作パスタを食べていたところ、1年で体重が7kg増。「太った?」と声をかけられるのが怖くて、出社日が少し億劫。
EMS併用で筋トレにより高い効率を求める
EMS(電気的筋肉刺激)とは、微弱な電気刺激を筋肉に与えることで、自分の意思に関係なく強制的に筋肉を収縮させる技術を指す。元は身体麻痺の治療といった医療行為に用いられていたが、近年ではトレーニングなど医療以外の目的にも使用されるようになった。
日本でその名が広まったのは2000年頃。『アブトロニック』などの商品がテレビの通販番組を中心に話題を集めた。その後、2015年に発売された『SIXPAD』を皮切りに、再びEMS機器の人気に火が付いた。
今回紹介する商品は、最新機器の中でもお手軽さに特化し、準備などの手間が少なく、長く続けやすいものを集めた。EMS機器を使い始める際の参考になれば幸いだ。
気をつけたいのが、EMS機器に頼りきらず、適度に自分で運動することも大切だということ。普段のトレーニングと併せてEMS機器を使うことで、より高い運動効果を得ることができる。
EMS機器選び5つのポイント
(1)価格への満足度 性能や使い心地が価格に比例していると感じたものほど高評価。
(2)準備のしやすさ ズボラの大敵、準備の手間。これが少ないことも重要な選定基準だ。
(3)継続しやすさ 使用時のストレスが少なく、無理なく続けられるかを評価した。
(4)ビリビリしないか 電気刺激独特の痛みが苦手という人はここを評価基準にすると◎。
(5)運動の実感があるか 使用中、使用後で実際に筋肉を動かした実感があったほど高評価。
足を乗せるだけ
SIXPAD『Foot Fit Lite』
3万8800円
足を乗せないと作動しない設計やリモコン操作など安全性やお手軽さも十分。全10段階のレベル強度を調節可能。
「健康増進機器」に認定された歩く力を鍛える機器
EMSブームの火付け役、『SIXPAD』シリーズの「歩くための筋肉」に特化した製品で、日本ホームヘルス機器協会の「健康増進機器」に認定された。使い方は電源を入れ、足を乗せて開始するだけ。23分のトレーニングプログラムになっており、トントンと叩くような刺激とブルブルと振動するような刺激を交互に繰り返しつつ、徐々にそれが強まっていく。後半は気持ちよさすら感じるほどの低刺激で初心者も安心。使用後に適度な疲労感も。
上に座るだけ
ATEX『ルルドスタイル EMSシート』
5500円
椅子の上に敷いて作業しながら使うことも可能。連続使用は5分、1日の使用は30分以内に留めておこう。
厚さわずか1mm、持ち運びにも便利なお手軽アイテム
大阪体育大学のスポーツ科学研究科との共同開発で生まれた、厚さ1mmのシート状になっているEMS機器。丸めてコンパクトに持ち運びができるうえ、USB充電式なので移動先でも利用可能。刺激レベルに応じて低・中・高の3つの周波モードから選択できるが、使用する部位によって刺激の感じ方が異なるため、実際に試してみて部位ごとの最適な設定を自分なりに見つけるのがよいだろう。シート状なので足裏からふくらはぎ、太ももや腕など幅広く使える。