日本車にとって90年代は光と陰が交錯する時代だったのかもしれない。
80年代の好景気と、その後に到来した大不況。そんな時代を象徴するクルマのひとつがこの、ホンダ「アスコット イノーバ」だろう。
上品なセダン、ホンダ「アスコット」に追加された4ドアハードトップのホンダ「アスコット イノーバ」
ホンダ「アコード」の兄弟車として、プリモ店で1989年9月より発売されたのが、ホンダ「アスコット」だ。
6ライトウインドウ・フォルムの上品なセダンの「アスコット」に対して、4ドアハードトップで流れるようなフォルムを与えられた追加車種が、1992年3月よりプリモ店で販売されたホンダ「アスコット イノーバ」だ。
豪華なホンダ「アスコット イノーバ」のインテリア
4ドアハードトップの名の通り、グラスエリアの広いサッシュレスドア構造を採用。おかげで、クリーンな視界と解放感ある空間をホンダ「アスコット イノーバ」は得ている。
特徴はドアの内張、グローブボックスやセンターコンソールにファブリックを用いていること。
2.3Si-Zグレードでは、ジャカード織と本革を組み合わせたコンビレザーシートも用意された。
ホンダ「アスコット イノーバ」のグレードと価格
グレードは、1997ccSOHC16バルブエンジンを搭載する、スタンダードな「2.0i C」「2.0i」をはじめ、1997cc DOHC16バルブエンジンを搭載する「2.0Si」、2258ccDOHC16バルブエンジンを搭載する「2.3Si-Z」「2.3Si-Z TCV」が用意された。
東京地区での希望小売価格は以下となる。
※単位は1000円。1,558=155万8000円