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鳥のヒナが落ちていても拾ってはいけない理由

2021.05.26

道端に鳥のヒナが落ちているのを見つけたら、どうしたらいいと思いますか?

優しい人は、「親鳥とはぐれた迷子かな」と思い、つい保護してあげたくなるかもしれません。

でも実はそれ、ヒナにとってはとても残酷な行為なんです…

というわけで今回は、ツイッターで話題になった『ヒナを拾ってはいけない理由』についての動画をご紹介します。

「ヒナを拾わないで」

動画はこちらからどうぞ

巣立ちビナはお母さんと一緒にいる

道端に落ちている野鳥のヒナは巣立ちビナといって、「生きていく練習」をしている最中です。

ケガをして動けないわけでも迷子でもなく、飛び方やエサの取り方などを親鳥から一生懸命学んでいるところなのです。

動画にあるように、1匹ぼっちでいるように見えても親鳥が近くからちゃんと見守っているので大丈夫。その「近く」は人間が思うより遠いかもしれませんが、親鳥とヒナは鳴き声でコミュニケーションをとることができるのでほとんどの場合は心配いりません。

しかし近年は、巣立ちビナを見た優しい人が親切心で保護してしまう例がとても増えているといいます。

身近な野鳥であっても、一般の方がつかまえたり飼育することは法律で禁止されているのですが、それもあまり認知されていないのだそう。

優しい誤解をなくしたくて

動画の制作者は、野鳥が大好きなクリエイターのひるねさん(@Yachoo_Seikatsu)。旦那様と二人で『野鳥生活』というユニット名でグッズ販売などのご活動をされています。

巣立ちビナについて、ひるねさんからこんなコメントをいただきました。

「巣立ちビナのまちがった保護をめぐってSNS上で炎上してしまうケースがよくありますが、ヒナを拾ってしまう人は善意でしていることがほとんどと思われます。ヒナが助けを求めているわけではないことを知らないだけなのです。」

ひるねさんは、そんな「助けてあげたい」という優しい気持ちを折ることなく、ヒナを拾わないでほしいというメッセージを伝えたくて動画を制作されたのだそう。

とにかく多くの人に見てもらいたかったので、言葉を少なくしてできるだけ短い動画にしたのだと教えてくれました。

正解は、「何もしない」

間違って保護されてしまったヒナは、本来親鳥から学ぶべきことを学べません。後から自然の中に戻したとしても、その後は自力で生きていけなくなってしまうことがほとんどなのだとか。

ということで、道端に落ちている鳥のヒナを見つけたときの正解は、何もしないことです!

助けてあげたい優しい気持ちが悲しい結果になってしまわないように、落ちているヒナを見かけたら何もせず「がんばれよ!」と心の中で呼びかけてそっとその場を立ち去ってあげましょう。

イラスト提供 ひるね@野鳥生活さん(@Yachoo_Seikatsu)

絵を描いています。鳥が好きで、鳥が好きで、鳥が好きで鳥の絵ばかり描いています。「野鳥生活」という屋号で百貨店催事などに出店しています。猫も好きです。

ツイッター https://twitter.com/Yachoo_Seikatsu

YouTube https://www.youtube.com/channel/UCnpiGQQM5nsga9Uk4GXMm-g

動画制作 ズビャーク田川さん(@tagawa_wildbird)

動画ナレーション ロッキー松村(髭面燕鴎)さん(@higeduraajisas1)

動画アドバイス・カラス警戒音 NPO法人札幌カラス研究会さん(@crow_research)

※もし、ヒナが明らかにケガをしているなど放っておくことができない場合には、自治体に連絡して指示を仰ぐようにしましょう

連絡先参考 公益財団法人日本野鳥の会 https://www.birdfan.net/about/faq/kega.html

文/黒岩ヨシコ

編集/inox.

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