ペット可の物件は少なすぎる?全国の⽝の飼い主1000⼈に聞いた「犬を取り巻く環境や問題について 」
犬と暮らす上で「ペット可物件」に住むことは一つの条件。とはいえ、先進諸国よりも日本はペットに対してかなり遅れをとっており、残念ながらペット後進国だ。
「ペット可」や「ペット相談可」と表記される住居があるのも、その証拠。ペット先進国ではわんちゃんと一緒に暮らすことが当たり前なので、そもそも表記する必要がない。
そんなペット後進国の日本では、住居に関してどんな問題やトラブルがあるのか。今回PLAN-Bは全国の⽝の飼い主1000⼈を対象に「犬を取り巻く環境や問題について 」に関するアンケート調査を実施した。
愛犬はどこで飼っている・飼っていた?
これは、住居環境の変化であったり、わんちゃんは家族の一員という意識が徐々に定着してきたからかもしれない。また、近年では異常気象による猛暑や豪雨といった問題から、わんちゃんのためにも室内飼いをする飼い主さんが増えているとも言えるのではないだろうか。
犬を飼っている・飼っていたときの住居は?
飼い主さんの住居で最も多い回答は「持ち家」79.3%でした。持ち家なら気兼ねなくわんちゃんを飼うこともできる。
最近では、「ペット飼育専用マンション」や「ペット共存型マンション」といった、わんちゃんを飼うことを前提にしている「ペット専用マンション」もできてきたが、1.0%の回答という結果は、まだまだ数が少ないという現状がはっきり見えたのではないだろうか。
次は、わんちゃんを飼っている・飼っていた住居で困ったことを物件編とトラブル編に分けてアンケート結果を紹介しよう。
犬を飼っている・飼っていた住居で困ったことはある?【物件編】
持ち家の飼い主さんが多いためか「特になし」587票が最も多い回答だが、次いで「住める物件が限られる」223票となった。確かに、家を買うにしても一戸建てならわんちゃんの問題はありませんが、分譲マンションなどでは通常の賃貸物件と同じように「ペット可」でなければいけない。
「ペット可」「ペット相談可」「ペット飼育専用」の物件は少ないため、どうしても住める物件が限られてしまうのかもしれない。
犬を飼っている・飼っていた住居で困ったことはある?【トラブル編】
こちらも「特になし」620票が最も多い回答ですが、「鳴き声や臭い・足音などでのご近所トラブル」332票がほかのトラブルを抜いた結果となった。
もちろん、わんちゃんの無駄吠えなどで近隣の住人に迷惑をかけているのであれば、しつけし直したり、認知症などの理解を求めることでトラブルは回避できる。
しかし、どんなにしつけをしっかりしてお利口さんなわんちゃんであっても、わんちゃんが苦手な人にとっては鳴き声1つ、足音1つでも過剰に反応することもあり、これは難しい問題だろう。
調査概要
アンケート内容:犬を取り巻く環境や問題について
調査方法:インターネット調査
アンケート対象:10代~60代の全国の犬の現・元飼い主さん男女1000名(男性304名 / 女性696名)
アンケート実施日:2021年4月9日~4月12日
構成/ino.