昨年12月上旬、「2030年半ばまでにガソリン車の販売が禁止される」との報道があり、「環境とクルマ」が大きく話題となった。そこでJAFでは、今後の10年で大きく変わっていくであろうクルマ社会を鑑み「環境とクルマに関するアンケート」を実施し5,279件の回答を得た。
環境への意識高、10年後に主流となると思うクルマのタイプは「ハイブリッド車」。
「普段の生活において環境やエコを意識していますか?」という設問では約9割の方が「はい」と回答。アンケートに回答した多くの人が環境やエコに配慮されていることがわかった。
また、現在クルマを所有しており10年以内に買い替える予定のある方を対象に“10年後に主流になっているであろうクルマのタイプ”を問うたところ、それを裏付けるようにもっとも多いものは「ハイブリッド車(41.3%)」、次いで「電気自動車(25.6%)」、「プラグインハイブリッド車(20.3%)」、「燃料電池車(6.7%)」と続き、化石燃料のみで走行する「ガソリン車(5.9%)」と「ディーゼル車(0.2%)」は全体の1割にも満たない状況だった。
しかし、環境やクルマに対して意見を聞いた設問では「電気自動車に関していうと、燃料を燃やしている場所が、車内か発電所か、というだけでどこかで燃やしていることに変わりがない」「クルマでCO2を出すか発電所でCO2を出すのかの違い」といった、クルマのタイプを変えることによって環境保全につながるのか疑問に思う人や、理解は示しつつも「理想は燃料電池自動車なんだろうが 水素ステーションがガソリンスタンド並みの数になるのは今世紀いっぱいかかると思う」「電気自動車に興味はありますが、地方だとまだまだ充電のことも外出先でどこでも出来るわけではない」など、設備の不備により難しいと考える人も多くいた。
その結果、10年以内に買い替える予定のある人に、その購入予定のクルマのタイプを問うた設問では最も多いものが「ハイブリッド車(37.9%)」で、次いで今後新車販売がなくなるといわれている「ガソリン車(26.9%)」だった。
国が掲げる目標、若い方ほど達成は難しいと感じている。
※20歳未満は対象人数が少ないため、表には含めない。
「2030年半ばまでに国内で販売する新車からガソリン車の販売をなくす」という国の目標に対しどう思うかを問うた設問においては、今回のアンケートの回答された若い年代ほど「達成は難しいと思う」「達成できない」と回答される方の割合が高い結果となった。
そのほか「とにかく、クルマは楽しく運転したい。」「機能性を追求するだけでなく、見て運転して楽しいクルマが増えるといいと思います」といった移動手段としてのクルマではなく、運転を楽しむためのクルマ、についての意見も寄せられた。
構成/ino.