楽天モバイルには、ユーザーのために2つのアプリが用意されている。これらのアプリの利用は必須ではないものの、活用すれば楽天モバイルをさらに便利に使いこなせるはずだ。そこで本記事では、楽天モバイルユーザーに欠かせない2つのアプリでそれぞれ何ができるのかを解説する。
楽天モバイルユーザーのための2つのアプリ
楽天モバイルは、「my楽天モバイルアプリ」「Rakuten LINK」といった利用者専用アプリを用意している。もちろん、いずれも無料でインストール可能だ。
my楽天モバイルアプリとは
my楽天モバイルアプリとは、データ通信量や利用料金の確認、契約内容の変更など、楽天モバイルに関するさまざまな手続きができるアプリ。もともとブラウザ版の「my楽天モバイル」があったが、新しくアプリも導入された。アプリ版は面倒なログイン作業を省略できるため、より手軽に利用できる。ちなみに、楽天モバイルで端末を購入した人は初めからmy楽天モバイルアプリがインストールされているが、その他ショップで購入した端末の場合は、自分でインストールする必要がある。
Google Play Store:my楽天モバイル
App store:my楽天モバイル
Rakuten LINKアプリとは
楽天リンクとは、通話やSMS、メッセージ機能を無料で使える楽天モバイルユーザー専用アプリ。楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Ⅵプラン契約者が利用できるアプリで、Rakuten LINKユーザー同士はもちろん、他社への携帯番号や固定電話への通話が無料になる(ナビダイアルや特番通話など一部は対象外)。楽天モバイルユーザーが、通話料を無料にするためにはこのRakuten LINKアプリが必須だ。
Google Play Store:Rakuten LINK
App store:Rakuten LINK
【参考】通話料が無料になるRakuten Linkとは?楽天モバイルを通話料無料で利用するための条件月々の通話料の確認方法
my楽天モバイルアプリでできること
my楽天モバイルアプリでは、どのような機能が備わっているのだろうか。各機能について、もう少し詳しく見ていこう。
現在の回線エリアやデータ利用状況の確認
my楽天モバイルアプリでは、現在の回線エリアやデータ通信利用状況を確認することができる(2021年5月現在、Androidのみ対応。iPhoneは7月から対応予定)。アプリを起動したときに表示されるホーム画面には、データ利用量の合計が円グラフで表示されるため、今月のプラン料金がいくらになるのかを把握しやすい。画面下部の「利用状況」タブをタップすると、当月1日ごと、過去60日分のデータ利用量まで確認できる。
「高速データ容量」の項目では、パートナー回線(au回線)で高速データ通信をしたデータ利用量を確認できるため、上限の5GBまでどのくらい余裕があるのかが一目でチェックできる。なお、高速データ容量下の「高速データモード」からはオン/オフの切り替えも可能。パートナー回線エリアのデータ利用量を節約したい時は、オフに切り替えよう。
利用料金の確認
my楽天モバイルアプリでは、利用料金の確認もできる。画面下部の「利用料金」のタブをタップすると、今月の利用明細や過去の請求金額を閲覧でき、必要があればPDFファイルとしてダウンロードすることも可能。さらに、クレジットカードや銀行口座などの登録済み情報を編集したり、楽天ポイント利用の有無を変更したりすることもできる。
その他の便利機能
my楽天モバイルアプリは、以下のような機能も備えている。特に、移動が多い方は「通信速度測定」や「サービスエリア情報の確認」は重宝するはず。
【その他の便利機能】
・通信速度測定
・サービスエリア情報の確認
・契約プランやオプションの変更
・登録情報の変更
・eKEYを利用した本人確認
・サポート問い合わせ
登録情報や契約内容を変更したい時や、端末の使い方が分からない時、何か困ったことがあった場合は、まずmy楽天モバイルアプリを開いて解決できないかチェックしよう。
アプリが開かない時はWeb版も試してみる
my楽天モバイルアプリを利用している人の中には「なぜかログインできない」「アプリが開かない不具合が生じる」など、アプリが利用できない人もいるようだ。my楽天モバイルには、Web版も存在するため、アプリが使えない人はWebブラウザでmy楽天モバイルを利用しよう。
Web版のmy楽天モバイルを利用するためには、楽天モバイル公式サイトメニュー内にある「my楽天モバイル」からログインする必要がある。自身の楽天会員ユーザーIDとパスワードを入力して「ログイン」をタップすると、my楽天モバイルのホーム画面が表示される。
Rakuten LINK(ラクテンリンク)アプリでできること
最後に、楽天リンクアプリでできることを紹介する。Rakuten LINKアプリを活用して、無料で通話やメッセージ機能を使い倒そう。
通話料無料で電話ができる
Rakuten LINKアプリを使って電話発信すると、他キャリアの携帯、固定電話への通話が無料で利用できる。相手がRakuten LINKを使っているかは関係なく、発信者側がRakuten LINKを利用していれば問題ない。一般のスマホや固定電話に掛けても通話料無料になるのは、楽天モバイルユーザーならではメリットだ。
ただし、特番通話(局番なしの3桁の番号)やナビダイアルへの発信は無料通話の対象外。以下の公式ページ内に明記されている電話番号に発信する際は、自動で標準電話アプリに切り替わり通話料が発生する点は覚えておこう。
【参考】楽天モバイル公式サイト:Rakuten LINKで発信をしても、通話料が発生する電話番号を教えてください
なお、楽天リンクからの通話発信をサポートする「楽天リンクサポーター」というアプリも存在する。楽天リンクサポーターは、標準電話アプリで電話発信してしまった時に、自動的に楽天リンクからの発信へ切り替えてくれる便利なアプリだが、これは楽天モバイルの公式アプリではない点は覚えておこう。
電話帳管理もできる
Rakuten LINKでは、もともとスマホに登録されていた連絡先の管理もできる。Rakuten LINKアプリの初期設定で電話帳の権限許可を行うと、スマホに入っているすべての連絡先をRakuten LINKに同期できるため、手動で連絡先を登録し直す必要がない。Rakuten LINKの連絡帳管理で困ったことがある場合は、楽天モバイル公式の「電話帳について よくあるお問い合わせ一覧」も参考にしてほしい。
SMSやメッセージのやり取りができる
Rakuten LINKでは、他キャリアへSMSメッセージを送信したり、楽天リンクユーザー同士でグループチャットを作成したりできる。それぞれの手順を見てみよう。
【楽天リンクユーザー同士でグループチャット作成の手順】
楽天リンクユーザー同士でグループチャットをしたい場合は、まず、Rakuten LINKのメッセージタブを開き、メッセージアイコンをタップする。次に「グループ作成」を選択し、グループに追加したい相手を選択。グループチャット内では、メッセージのやり取りはもちろん画像や動画、ファイルデータ、位置情報、電話帳に登録されている連絡先など、さまざまなデータを送信することができる。
【個別にSMSを送る手順】
個別にSMSを送りたい時はまず、Rakuten LINKのメッセージタブを開き、メッセージアイコンをタップする。
次に「新規メッセージ」を選択し、連絡先一覧からメッセージを送りたい相手を選択。最後に、トーク画面でメッセージを入力し、紙飛行機マークの送信ボタンをタップすればSMS送信が完了する。
なお、画像や動画、ファイルデータ、位置情報、電話帳に登録されている連絡先データなどの送受信機能は、楽天リンクユーザー同士でないと使えないことも併せて覚えておこう。
文/oki