春から新たなに少年野球や草野球を子供が始めたものの、パパやママが野球のルールを知らないため、充分に楽しめなかったり、子供に何かを聞かれてもわからない……なんてことがあるかもしれません。
そこで今回は野球のルール入門! 基本的なルールや守備位置の名前などを簡単かつわかりやすく紹介していきます。
野球のルール基本編!
まずは野球の基本ルールを覚えていきましょう。なお、今回は基本的な流れやルールを紹介するため、細かい点などは省いて説明をしています。
野球は基本的に9人VS 9人で点を取りあうスポーツです。サッカーやバスケットボールなどとは異なり、ボールを持っている側が守備、持っていない側が攻撃となります。
時としてDH(指名打者制度)が設けられ、10人VS 10人で試合を行うケースもありますが、今回は説明を省略します。
9人にはそれぞれ、打順(打つ順番)が1~9番で決められ、さらに後ほど説明する守備位置が割り振られます。そしてそれぞれのチームのスターティングメンバーが決まり、メンバー表を交換したら準備OK。
まず先攻/後攻を代表者同士がじゃんけんなどで決めます。先攻/後攻が決まったら、先攻側の1番バッターはバッターボックスに入ります。
後攻側はそれぞれの守備位置に9人の選手がポジションにつきます。主審(キャッチャーの後ろにいる審判。主にピッチャーが投げたボールがストライクかボールかを判断します)がプレイボールの合図をしたら試合開始です!
守備側はアウトを3つ取れれば攻撃側になり、反対に攻撃側はアウトが3つ取られてしまうと、守備側に交代します。このサイクル1回ごとに「1イニング」となります(1回表、1回裏などともいいます)。
イニング数は定められたリーグや大会ルールなどによって異なり、例えばプロ野球や高校野球の場合、基本的には9イニングを行いますが、少年野球や中学野球では5~7イニング制度を採用しているケースもあります。
このように定められたイニング間で攻撃/守備を行い、より相手側より多く点数を取った方が勝ちというのが、野球の基本的なルールとなっています。
野球の守備位置の名前や特徴
続いては野球の守備位置の名前や特徴をチェックしていきましょう。
〇ピッチャー:投手
スコアボード上では「1」と表示されます。「マウンド」と呼ばれる、少し盛り上がった土の上に立ち、キャッチャーめがけてボールを投げます。
〇キャッチャー:捕手
ピッチャーが投げたボールを捕ったり、バッターが打ち損ねたファウルボールをキャッチしたりします。スコアボード上では「2」と表示されます。
〇ファースト:一塁手
内野手の1人で、主にファーストベース付近の守備位置につきます。スコアボード上では「3」と表示されます。
〇セカンド:二塁手
内野手の1人です。主にファーストベースとセカンドベースの間で守ります。スコアボード上では「4」と表示されます。
〇サード:三塁手
内野手の1人で、主に三塁ベース付近で守ります。スコアボード上では「5」と表示されます。
〇ショート:遊撃手
内野手の1人で、主に三塁ベースと二塁ベースと間が守備位置となります。スコアボード上では「6」と表示されます。
〇レフト:左翼手
外野手と呼ばれます。主にサードとショートの後方を守ります。スコアボード上の表示は「7」。
〇センター:中堅手
外野手の1人で、主にショートとセカンドの後方を守ります。スコアボード上の表示は「8」です。
〇ライト:右翼手
外野手の1人です。主にファーストとセカンドの後方を守ります。スコアボード上の表示は「9」です。
複雑なルールは子供と一緒にクイズを出し合って確認するのも良いかも!
野球のルールが複雑でわかりにくい! と思ったら、お子さんと一緒に簡単なクイズを出し合って、互いにルールのチェックをしていくと良いでしょう。
【例】2ストライクの状況で、ピッチャーが投球し、バッターがスイングした結果、バットにボールがかすめてキャッチャーのミットに入った場合、バッターの打席結果はファールか三振か?
答え:三振。バットにボールがかすめ、それをキャッチャーが捕球した場合、原則として投球は「ストライク」となります。そのため、2ストライクの状況であれば、3ストライクとなり、バッターは「三振(アウト)」となります。
野球にルール改正ってあるの?
野球にはたびたびルール改正が設けられます。中にはプロ野球だけに適用されるものもあれば、プロアマ問わず適用されるルールなどもあります。
少し専門的なルールになってしまいますが、近年の代表的なルール改正でいえば、ホームベース上でのクロスプレイ時、キャッチャーは塁線上に立って、ランナーの本塁突入を妨げてはならない(ブロック禁止)などがありました。
【参照】2016年度 野球規則改正
ほかにも高校野球などでは、「球数制限」が設けられ、ピッチャーが1試合または1大会で投球できる球数が制限されるケースなどもあります。
【参照】高校野球特別規則(2021年版)
このように野球のルールは大幅に変わることはありませんが、細かな点や制限が変更されることもあるのです。
※データは2021年4月中旬時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸