投資を始めたいけど何から手を付けていいかわからない……そんな投資初心者を中心に近年注目を集めているのが、「ロボアドバイザー」だ。
ロボアドバイザーとは、AIなどを用いた独自のプログラム(アルゴリズム)が、自動で資産運用を行ってくれるサービスのこと。
投資商品の選定から売買、乱高下によるリバランスに至るまで、オートマチックに支援してくれることから初心者でも始めやすい点が特徴だ。「老後2000万円問題」が取り沙汰され、日本においても資産形成の重要性が一層高まりを見せるなか、資産運用の手段の1つとして選ばれ市場は近年拡大を遂げている。
“見えない満足を可視化する”をコンセプトに、第三者の立場で顧客満足度調査を実施するoricon MEではこのほど、「ロボアドバイザー」についての満足度調査を実施。調査では対象企業の顧客満足度のほか、ロボアドバイザーにまつわるマーケティング調査も行っており、今回はそれらのデータから利用実態の一部結果についても紹介していく。
調査対象企業は7社、実際にサービスを利用した1,463名の声を反映
同調査は、2021年1月29日~2月3日の期間、現在ロボアドバイザーを利用し、かつ1年以上運用を行っている20歳~84歳の1,463名に、利用したサービスの満足度について回答を得たものだ。
対象企業ついては、「インターネット上で、ユーザーのリスク許容度や運用目的からポートフォリオを自動で作成し、投資商品の売買や、相場状況に応じたリバランスを自動で行う資産運用サービスを提供する企業」と定義し、今回は該当する7社について調査を行った。
満足度総合ランキングを構成する評価項目は、「運用設定のしやすさ」「手数料の妥当性」「運用実績の納得感」「提供情報の充実さ」「キャンペーン」「セキュリティ」の6つで、これらは全12の設問から形成。なお、ランキングは「満足度総合」のほか、これら6つの評価項目別の結果も発表している。
総合首位の【WealthNavi】、とくに“運用面”に関して高い支持
得点数68.4点で満足度総合1位を獲得したのは、2016年7月に正式リリースされた【WealthNavi】。同社は、昨年12月に東京証券取引所マザーズに上場、2021年3月31日時点で預かり資産は4,000億円を突破し、同業界においてその存在感を一層高めている。
全6つの評価項目別ランキングでは、「運用設定のしやすさ(75.5点)」「運用実績の納得感(70.0点)」「提供情報の充実さ(67.6点)」の3項目で首位に。なかでも、機能の充実さや積立設定の自由さなどについて聞いた「運用設定のしやすさ」と「運用実績の納得感」では70点台をマークし、“運用面”に関して利用者からとくに高い評価を得ている。
回答者からは、「投資などの知識がまったくないまま始めましたが、手続きも簡単で運用もわかりやすく誰にでも始めやすいと思った。株価の下落などで不安になることもあったが、そういった時には適切なコラムなどが送られてきて安心して続けられている(30代・女性)」、「積み立ての設定が簡単ですぐに始められることや、アプリ画面が見やすいのがいい(30代・男性)」との声が。自身の大切なお金を扱うことから少々ストレスが溜まりがちな資産運用だが、信頼感を持ってスマートにサービスを利用している様子がうかがえる。
総合2位の楽天証券【楽ラップ】は、「セキュリティ」など3項目別で首位
満足度総合2位は、楽天証券が提供する【楽ラップ】で総合得点は67.3点。楽天グループが運営していることから、回答者コメントを見ると、ロボアドバイザーのほかにも楽天サービスのユーザーであると思われる人が散見されたほか、「セキュリティが高く、会社の信頼感もあり満足(40代・男性)」というように、同社のブランド力の高さも利用者の満足度につながっている様子が垣間見られた。
評価項目別ランキングでは、「セキュリティ(70.3点)」「手数料の妥当性(64.6点)」、キャンペーンの充実さなどを評価した「キャンペーン(64.3点)」と全6項目中3項目で首位を獲得している。
続いて満足度総合3位には、64.4点を獲得した【THEO】がランクイン。評価項目別ランキングでは、「手数料の妥当性(62.6点)」で2位の評価を得ている。
同サービスでは、積立や出金実績などサービスの利用状況に応じて引き下げられるランク別の手数料体系を導入しており、利用者からは「いろいろな手続きが簡単だし、手数料の色分けも嬉しい(60代・女性)」との声が寄せられている。
利用動向:ロボアドバイザーのリスク許容度や成績乖離 「30代」はリスク許容度高めで、成績も上振れ傾向
今回の調査では、「現在のリスク許容度」と「設定したポートフォリオに対しての成績乖離」も回答してもらった。利用者のボリュームゾーンである30代~50代の年代別の調査結果は以下となる。
まず「現在のリスク許容度」だが、各年代ともに「一番高く設定」「やや高く設定」の割合が高い傾向が見られた。どちらの項目も「30代」が一番多く、「一番高く設定」が31.5%、「やや高く設定」が33.8%で、計65.3%が高く設定しているという結果に。
一方、一番少なかったのは「50代」で、「一番高く設定」が17.2%、「やや高く設定」が27.5%と、計44.7%という結果となった。また、「50代」は「中間に設定」したとの回答が32.7%と最も多くなっている。
「設定したポートフォリオに対しての成績乖離」は、各年代ともに「やや上振れている」「予定通り」の割合が高くなっている。年代別で見ると、「30代」が上振れているという回答が若干多く、「かなり上振れている」「やや上振れている」の合計が50.2%。50代は「予定通り」「やや下振れている」が30代・40代と比べ多い結果となった。
~「ロボアドバイザー」サービスについて 実際の利用者コメント~
「リスク許容度に応じた運用実績が得られている(40代・男性・WealthNavi)」
「運用リスクを自分で選べる点が良い(50代・男性・WealthNavi)」
「ポートフォリオの配分を任せて運用できる点が良い(40代・男性・THEO)」
「自分の条件と積み立てを設定しておけば特段意識することなく、ポートフォリオを設定して自動で運用してくれる(30代・男性・THEO)」
<調査概要>
サンプル数:1,463人、規定人数:100人以上
調査企業数:7社
WealthNavi/ON COMPASS/ダイワファンドラップオンライン/THEO/FOLIO おまかせ投資/LINEスマート投資/楽ラップ (※五十音順)
定義:インターネット上で、ユーザーのリスク許容度や運用目的からポートフォリオを自動で作成し、
投資商品の売買や、相場状況に応じたリバランスを自動で行う資産運用サービスを提供する企業
調査期間:2021/01/29~2021/02/03
調査対象者
性別:指定なし 年齢:20~84歳 地域:全国
条件:現在、ロボアドバイザーを利用しており、1年以上運用を行っている人
URL:https://life.oricon.co.jp/rank-robo-advisor/
出典元:株式会社oricon ME
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構成/こじへい