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従来の4Gに比べ、高速で大容量の通信を実現する5G。動画視聴やオンライン会議など、大きなデータをやり取りする通信が増えている中、今後ますます需要が高まっていくことが予想される。
本記事では、2021年の春から提供開始されたauの料金プラン「povo(ポヴォ)」の5G対応状況や具体的なエリア、対応機種を詳しく紹介する。
auのpovoは5Gに対応している?
povoは、auが提供する料金プラン。基本料金は0円、基本データ容量も0GBで、必要に応じてデータを追加(トッピング)していくカスタマイズ型のプラン構成となっている。
auが提供する各種割引の対象外となり、キャリアメールの引き継ぎが有料(月額330円)となるなどデメリットもあるが、これまでにない安さとデータ使用量のバリエーションの豊富が魅力だ。
povo2.0は5Gに対応。料金プランもデータトッピング型に刷新
現在のpovoは、2021年9月下旬に「povo1.0」から料金プランを大幅に刷新した「povo2.0」となっている。povo1.0の「基本料金(2,728円)+データ容量20GB」という固定容量プランからデータトッピング型プランに変わり、5Gにも対応済みだ。
povo2.0の料金プラン(税込)
【基本料】
0円(国内通話:22円/30秒、国内SMS送信:3.3円/通)
【データトッピング】
・使い放題(24時間)……330円
・1GB(7日間)……390円
・3GB(30日間)……990円
・20GB(30日間)……2,700円
・60GB(90日間)……6,490円
・150GB(180日間)……12,980円
※その他、利用状況に応じて「お試しトッピング」「+αトッピング」「コンテンツトッピング」「通話トッピング」を選択可能
※参考)povo2.0料金プラン詳細|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプラン【公式】povo2.0
povo 5Gの通信速度はどれくらい?
povoはauのネットワークを利用していることから、5Gに関してもauと同様、一般的な5Gの通信速度を実現している。
auの5G通信速度は、受信速度が最大4.1Gbps、送信速度は最大481Mbps。現在主流の4Gは最大速度が受信1,237Mbps、送信最大112.5Mbpsなので数字だけを比較しても単純に4倍近くの差がある。
実際の通信速度は環境によっても異なるため一概には言えないが、例えば、長編映画のように大きなデータをダウンロードする際、4Gでは何分もかかっていたものが5Gでは数十秒で済むといったことが実現する。
povo2.0の5G対応エリアは?auとの違いはある?
5G対応エリアについてもpovo2.0はauのネットワークを利用可能だ。5G、4Gを合わせた人口カバー率は99.9%を実現しており、auの5Gの対応エリアであればpovo2.0も問題なく使えると言える。
ただし、auで5Gが利用できる地域はまだ限定されており、関東では東京、神奈川、埼玉、関西では大阪や京都、神戸、その他、仙台、新潟、富山、金沢、名古屋、静岡、浜松、広島、岡山、福岡などの各地方都市が中心となっている。地方や山間部などにはまだまだ普及しているとは言い難い。
auでは今後も5G対応の基地局を増やしていくことを発表しており、将来的には人口の90%をカバーすることを目標にしている。
auの5G対応エリアはau公式サイトの「サービスエリアマップ」で確認可能だ。
povoの5G対応機種や端末、機種変更の手続きをチェック
では、povoで5Gを利用するためには、どのような端末を用意したらいいのだろうか。povo対応かつauで5Gが利用可能な機種をいくつか紹介したい。
どんな機種や端末がpovo5Gに対応している?
iPhoneの場合、5Gに対応しているのはiPhone 12以降の機種。現時点(2024年5月)では、iPhone12~15までとなっている。Androidは種類が多く、Redmi 12 5GやOPPO A79 5Gのように機種名に「5G」と入っているものはpovoでも5G対応になる。そのほか、Xperia 10 V、Google Pixel 7a、Galaxy S24、AQUOS sense8も5G対応のスマートフォンだ。
ちなみに、今後auから発売される機種は、全機種が5G対応になることが公式で発表されている。
なお、対応端末は公式サイトの「対応端末」のページで確認できる。
povoに切り替えてから5G対応機種に機種変更できる?手続きの方法は?
povoへの乗り換えと5G対応機種への買い替えを検討している人が注意したいのが、povoではauのような通常の機種変更ができない点だ。
そもそもpovoでは端末を販売していないため、povo移行後に端末を新しくしたい場合は、au Online Shopで購入するか自分でSIMフリー端末を用意してSIMカードを差し替えるしかない(eSIMの場合差し替え作業は不要)。それを避けたいなら、移行前にauショップなどの窓口やオンラインで機種変更を済ませておこう。
povo2.0の申込方法と機種変更に関する手続きは下記の記事でも詳しく解説されている。povoへの乗り換えを検討している場合はあわせてチェックしておこう。
そろそろ乗り換える?auのオンライン専用料金プラン「povo」の申し込み手続きと機種変更のやり方
au(KDDI)が提供するオンライン専用ブランドとして知られる「povo 2.0」は、基本料金が月額0円で、使用する分のデータ通信量を「トッピング」という形式で...
docomoやソフトバンク、SIMフリーの5G対応機種は使える?使えない?
au以外のキャリアで購入した端末やSIMフリーの5G端末についても、povoに対応していれば利用可能。povoに対応しているかどうかは公式サイトの「対応端末」のページで確認できる。
ただし、対応している場合でも、au以外のキャリアで購入した端末の場合は、購入先のキャリアでSIMロック解除の手続きを行う必要がある点は注意しよう。
文/oki