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知ってた?こさわざ「石の上にも三年」の正しい意味と使い方

2021.06.20

『石の上にも三年』は耳にする機会が多い言葉ではありますが、正しい意味や使い方が分からない人もいるのではないでしょうか?間違わずに使用するために意味や由来、例文で使い方を解説します。類義語も紹介するので、状況に応じて使い分けましょう。

「石の上にも三年」とは

まず『石の上にも三年』には、どのような意味があるのでしょうか?理解を深めるために、由来も紹介します。

言葉の意味

『石の上にも三年』とは、つらくてもがまん強く耐えていれば、いつかは必ず成功するという意味です。

さらに、『石の上にも三年』は『たとえ冷たい石の上でも、三年間も座り続ければ暖かくなってくる』ことを表しています。そこから転じて『成功を願うなら一定の忍耐や辛抱が大切だ』『はじめはうまくいかなくても、しばらく我慢する覚悟を持て』という意味の格言や教訓としても使用されます。

三年とは三年間という意味ではない

『石の上にも三年』における『三年』とは、具体的な期間としての三年間を指しているわけではありません。『三年』とは、『ある程度の長い年月や期間』の比喩です。

冷たい石の上に座る修行の様子を表していますが、『続けていればいずれ変化が訪れる』がこの言葉の本質であり、特に『三年』には合理的な理由はないと考えられています。

近年は一つの指標として、「とりあえず三年間は頑張ろう」という意味合いで使用されるケースもありますが、『三年』という時間だけに焦点を当てた使い方は本来の意味と異なるため注意しましょう。

「石の上にも三年」の由来

『石の上にも三年』の由来は諸説あり、有力な説としては『中国の逸話』と『インドの逸話』の2種類が挙げられます。

中国の逸話は、禅宗の開祖である達磨大師が、寺院の裏にある洞窟で岩壁に向きながら、9年間も座禅を組んで悟りを開いたことを由来とする説です。

インドの逸話は、古代インドの僧であるバリシバ尊者が、80歳で出家したにもかかわらず、修行のために三年間も石の上で座禅を組んでいたことを由来とする説です。

どちらの説も座禅をして悟りを開く修行がモチーフとなっていて、『石の上にも三年』はただその場所で待つだけではなく、『成果を得るために長い期間辛抱する』という意味が込められています。

言葉の使い方と例文

(出典) pexels.com

意味や由来を理解するだけでなく、どのような場面に適した言葉かを把握していないと、間違った使い方をしてしまうことがあります。具体的な例文と併せて確認しましょう。

「石の上にも三年」の使い方

『石の上にも三年』には、『つらくてもがまん強く耐えていれば、いつかは必ず成し遂げられる』という意味があります。そこで、厳しい環境や状況にいる自分や他人に対して、鼓舞する言葉や励ます言葉として使用しましょう。

容易には達成できない目標がある自分自身や、新しい挑戦をはじめたものの挫けそうになっている人に対してピッタリの言葉です。『目標を達成するには長い間努力する必要がある』『慣れるにはある程度辛抱して作業を継続する』という気持ちを伝えられます。

『三年は耐えるべきだ』ではなく、『忍耐の先にきっと成功が待っている』という意味で使うのが適切です。

「石の上にも三年」の例文

それでは、具体的な例文を紹介します。自分なりにアレンジして使用してみましょう。

  • すぐに達成できることなんてない。石の上にも三年というように夢を諦めずに努力してみよう
  • 教授は長い期間にわたる研究をへて世界から評価された。まさに石の上にも三年だ
  • どんなに困難な道でも石の上にも三年です。もうしばらくの辛抱ですよ

「石の上にも三年」の類義語

(出典) pexels.com

『石の上にも三年』の類義語も併せて紹介します。使用するシーンや状況に合わせて使い分けできるように、それぞれの意味や例文を把握しておきましょう。

「雨垂れ石を穿つ」

『雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)』とは、屋根から落ちる雨垂れのような小さな力でも、少しずつ継続していけば、いつか石に穴を開けるほどの結果が出せるという意味になります。『根気よく努力すればいつか成功する』という気持ちを伝える場面で使用される言葉です。

  • コツコツ努力して大学受験に成功したので、雨垂れ石を穿つが最も好きな言葉です
  • 雨垂れ石を穿つの精神で毎月少しずつ貯金をして、念願の高級車を購入できました
  • 雨垂れ石を穿つというが、毎日努力し続けるのはとても大変だ

「継続は力なり」

『継続は力なり』とは、小さなことでも継続すれば、やがて自分の力になって大成できるという意味があります。実力不足であっても、挫けずに努力を続けることが重要であることを伝える格言です。

また、解釈によっては『目標を達成するまで諦めずに努力できること自体がすでに才能である』という意味でも使用されます。

  • 毎日10分の勉強でも試験で高得点が取れた。まさに継続は力なりだ
  • 仕事は短期間で大きな成果を出すのは難しい。継続は力なりだから少しずつ努力していこう
  • 継続は力なりの精神で、毎日トレーニングしたことでダイエットに成功した

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