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社会人1年目で貯蓄した金額、平均は58万円、100万円以上が3割

2021.05.16

戸惑いながらもがむしゃらに働く社会人1年目と、少し余裕が出てくる社会人2年目。新人として仕事と向き合う中で、何にどれくらいお金を費やし、また、どれくらいの貯金をしているのだろうか?

そんな社会人1年目と2年目の金銭事情を中心とした意識調査がこのほど、2021年3月4日~3月10日の7日間、ソニー生命保険株式会社により、2021年春から働き始める社会人1年生、または、就職してから1年が経つ社会人2年生で20~29歳の男女を対象にして実施された。

社会人1年生が希望する初任給の使いみち TOP3は「貯蓄」「生活費」「親への贈り物」

2021年の春から働き始める社会人1年生500名と、就職してから1年が経つ社会人2年生500名に、お金の使い方や貯蓄・収入に関する意識や実態について質問した。

社会人1年生(500名)に、初任給はどのようなことに使いたいか聞いたところ、「貯蓄に回す」(56.0%)が最も高くなった。以降、「生活費(食費など)に充てる」(36.6%)、「親への贈り物を買う」(34.8%)、「自分にちょっと良い物を買う」(30.6%)、「親をご馳走につれていく」(29.6%)が続いた。

社会人2年生(500名)に、初任給はどのようなことに使ったか聞いたところ、「貯蓄に回す」(46.8%)が最も高く、次いで、「生活費(食費など)に充てる」(32.4%)、「親への贈り物を買う」(25.4%)、「自分にちょっと良い物を買う」(23.6%)、「親をご馳走につれていく」(18.6%)と、社会人1年生の希望と同じ使い方がTOP5に挙がった。

社会人1年生と2年生の回答を比較すると、「親をご馳走につれていく」(社会人1年生29.6%、社会人2年生18.6%)と「新生活で必要なものを買う」(社会人1年生25.4%、社会人2年生15.4%)、「投資に回す」(社会人1年生16.4%、社会人2年生6.2%)は社会人1年生のほうが10ポイント以上高くなった。(図1)
(図1)

社会人1年目に「身だしなみ」にかけた金額の平均は3.8万円、昨年調査から1.1万円減少

社会人2年生(500名)に、社会人1年目の生活でかかったお金について聞いた。

かかった金額の平均をみると、≪身だしなみ(スーツ・化粧品など)≫では38,423円、≪自己投資(セミナー参加、書籍購入など)≫では16,757円、≪プライベートな付き合い・交際≫では160,342円、≪実家に入れた金額≫では127,394円だった。(図2)

昨年の調査結果と比較すると、かかった金額の平均は、≪身だしなみ(スーツ・化粧品など)≫では10,526円減少(2020年48,949円→2021年38,423円)、≪自己投資(セミナー参加、書籍購入など)≫では3,949円減少(2020年20,706円→2021年16,757円)。

≪プライベートな付き合い・交際≫では16,788円減少(2020年177,130円→2021年160,342円)した。コロナ禍で対面によるコミュニケーションの機会が減り、身だしなみや自己研鑽、友だち付き合いにかけるお金が減ったという人が多いのではないだろうか。

他方、≪実家に入れた金額≫では16,372円増加(2020年111,022円→2021年127,394円)した。(図3)

(図2、3)

社会人1年目の生活で貯蓄した金額は「100万円以上」が3割

次に、貯蓄について質問した。社会人2年生(500名)に、社会人1年目の生活で貯蓄した金額を聞いたところ、「100万円以上」(29.6%)に最も多くの回答が集まったほか、「50万円~100万円未満」(20.8%)にも回答が集まり、平均は58万円だった。

昨年の調査結果と比較すると、貯蓄した金額の平均は、2020年45万円→2021年58万円と、13万円増加した。外出自粛の生活が続き、出費がかさまなかった結果、浮いたお金を貯蓄に回した人が多かったのではないだろうか。(図4)

また、30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、「1000万円~2000万円未満」(25.2%)や「500万円~600万円未満」(19.8%)に多くの回答が集まり、平均は740万円だった。

昨年の調査結果と比較すると、目標貯蓄額の平均は、2020年614万円→2021年740万円と、126万円の大幅増加となり、貯蓄志向の高まりが明らかとなった。(図5)
(図4、5)

社会人2年生が考える30歳時点の目標年収額 平均は男性558万円、女性498万円

社会人2年生(500名)に、30歳時点の目標年収を聞いたところ、「500万円~600万円未満」(26.2%)や「400万円~500万円未満」(21.0%)、「300万円~400万円未満」(20.8%)に回答が集まり、平均は528万円だった。男女別にみると、目標年収の平均は男性558万円、女性498万円となった。(図6)
(図6)

「最初に就職する会社で定年まで働きたい」社会人1年生の2割半、昨年調査から大幅減少

会社への帰属意識について質問した。社会人1年生(500名)に、最初に就職する会社で、どのくらいの間、働いていたいか聞いたところ、「定年まで働きたい」(23.8%)が最も高くなった。

昨年の調査結果と比較すると、「定年まで働きたい」と回答した人の割合は、2020年31.6%→2021年23.8%と、7.8ポイント下降した。定年まで勤め上げようと考えて就職活動をする人が大幅に減少。一方、「4~5年くらい」(2020年14.4%→2021年18.2%)や「6~10年くらい」(2020年12.6%→2021年14.6%)などはやや上昇傾向がみられた。(図9)

他方、社会人2年生(500名)に、最初に就職した会社で、どのくらいの間、働いていたいか聞いたところ、「すでに辞めたい」(25.0%)が最も高くなった。社会に出て1年が経つ時点で、すでに4人に1人が会社を辞めたいと考えている実態が明らかとなった。

昨年の調査結果と比較すると、「すでに辞めたい」と回答した人の割合は、2020年23.4%→2021年25.0%と、やや上昇した。(図10)
(図9、10)

社会人2年生が入社後に感じた“がっかり”。TOP3「給料が少ない」「ボーナスが少ない」「同期で集まる機会が少ない」

社会人2年生(500名)に、入社後、“がっかり”したことを聞いたところ、「給料が少なかった」(29.4%)が最も高く、次いで、「ボーナスが少なかった」(21.2%)、「同期で集まる機会が少なかった」(20.0%)となった。思っていたよりも給料やボーナスが少なかったり、同期と交流を深める機会に恵まれなかったりしたことを残念に感じている人が多いようだ。

そのほか、「仕事を教えてもらう機会が少なかった」(19.8%)、「残業が多かった」「仕事内容が思っていたものと違った」(いずれも16.8%)が上位に挙がった。

会社への帰属意識別にみると、「仕事内容が思っていたものと違った」は最初に就職した会社をすでに辞めたいと考えている人では36.8%と、最初に就職した会社で働き続けたいと考えている人(10.1%)と比べて26.7ポイント高くなった。今の会社を辞めたいと考えている人の中には、入社前に聞いていた仕事内容と異なっていたと感じ、退社を意識するようになったという人が多いのではないだろうか、(図11)

(図11)

社会人2年生が入社後に困ったこと1位「先輩・上司との接し方」2位「仕事のモチベーションの上げ方」

社会人2年生(500名)に、入社後、どのようなことに困ったか聞いたところ、「先輩・上司との接し方」(34.0%)が最も高くなった。以降、「仕事のモチベーションの上げ方」(31.4%)、「仕事の進め方」(29.4%)、「報告・連絡・相談の仕方」(25.8%)、「電話対応」(25.4%)が続いた。

男女別にみると、「電話対応」は女性では30.4%と、男性(20.4%)と比べて10.0ポイント高くなった。女性には、電話での受け答えや取り次ぎ、担当者不在時の対応などに苦戦・苦慮した人が多いようだ。(図12)

(図12)

社会人1年生・2年生が考える社会人としての常識“スマホやタブレットでメモ”は7割が「アリ」と回答

全回答者(1,000名)に、職場での行動について、それぞれ社会人として「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うかを聞いた。

≪メモをスマホやタブレットでとる≫では、「アリ」は69.8%、「ナシ」は30.2%となった。メモをとるためのツールとしてスマホやタブレットを使うことに肯定的な人が多いようだ。

≪遅刻・欠勤連絡をメールやLINEでする≫では「アリ」は63.3%、「ナシ」は36.7%、≪遅刻・欠勤連絡を親にしてもらう≫では「アリ」は13.0%、「ナシ」は87.0%となった。遅刻・欠勤の連絡を自分で行わず、親にお願いすることを特に問題視していないという人もみられた。

≪先輩からおごってもらえると思って財布を出そうとしない≫では、「アリ」は18.8%、「ナシ」は81.2%と、多くの人がNG行動だと考えていることがわかった。(図14)

(図14)

“必要もないのに残業をする”は社会人1年生・2年生の8割強が「ナシ」と回答

次に、全回答者(1,000名)に、残業や有給休暇について、それぞれ社会人として「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うかを聞いた。

≪必要もないのに残業をしている≫では、「アリ」は17.8%、「ナシ」は82.2%となった。急ぎの仕事があるわけでもなく、ダラダラと残業をすることに対しては否定的にとらえている人が多いとわかった。

≪有給休暇を付与年度内に(ほぼ)全て消化する≫では「アリ」は85.5%、「ナシ」は14.5%、≪上司に全く相談をしないで有給休暇の申請をする≫では「アリ」は35.1%、「ナシ」は64.9%となった。有給休暇の積極的な取得に対しては肯定的にとらえている人が多いものの、周囲への影響を考えずに有給休暇を取得しようとする姿勢はNGだと考えている人が多いようだ。(図15)

(図15)

“テレワーク開始直前まで熟睡”は社会人1年生・2年生の6割強が「アリ」と回答

また、全回答者(1,000名)に、テレワークについて、それぞれ社会人として「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うかを聞いた。

≪テレワーク開始直前まで熟睡する≫では、「アリ」は61.3%、「ナシ」は38.7%となった。テレワークであれば、仕事が始まるギリギリの時間まで寝ていても問題ないと考えている人が多いようだ。

≪下半身だけパジャマ姿でオンライン会議に出席する≫では、「アリ」は70.6%、「ナシ」は29.4%となった。(図16)

では、入社後に実際にテレワークを経験した社会人2年生はどのように感じているのだろうか。

入社後にテレワークをすることがあった社会人2年生(206名)の回答をみると、≪テレワーク開始直前まで熟睡する≫では「アリ」は74.8%、「ナシ」は25.2%、≪下半身だけパジャマ姿でオンライン会議に出席する≫では「アリ」は82.0%、「ナシ」は18.0%となった。(図17)

(図16、17)

先輩の言葉でモチベーションアップ!社会人1年生・2年生のやる気に火がつくセリフは?

全回答者(1,000名)に、落ち込んでいるとき(仕事上で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたら、やる気に火がつくセリフを聞いたところ、「君がいて助かった、ありがとう」(39.5%)が最も高かった。

以降、「本当によく頑張った」(27.1%)、「何でも相談してね」(24.9%)、「一緒に乗り越えよう」(22.1%)、「大丈夫、なんとかなるよ」(17.9%)が続いた。

男女別にみると、「君がいて助かった、ありがとう」(男性32.2%、女性46.8%)と「本当によく頑張った」(男性21.2%、女性33.0%)、「何でも相談してね」(男性18.4%、女性31.4%)は男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなった。(図18)

(図18)

先輩のこの言葉でモチベーションダウン! 社会人1年生・2年生のやる気が奪われるセリフは?

では、モチベーションがダウンしてしまうきっかけになる先輩からの言葉とはどのようなものなのだろうか。

全回答者(1,000名)に、先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフを聞いたところ、「この仕事向いてないんじゃない?」(29.6%)が最も高く、次いで、「もういいよ、別の人にお願いする」(29.1%)となった。

以降、「やる気ある?」(22.6%)、「そんなことは常識でしょ」(18.9%)、「私が若いころは○○だったのに」(18.3%)が続いた。

男女別にみると、「この仕事向いてないんじゃない?」(男性25.6%、女性33.6%)と「もういいよ、別の人にお願いする」(男性25.4%、女性32.8%)、「前にも言ったと思うんだけど?」(男性14.2%、女性19.2%)は男性と比べて女性のほうが5ポイント以上高くなった。(図19)
(図19)

目標にしたい先輩のイメージは?男性有名人1位「櫻井翔」、女性有名人1位「天海祐希」

全回答者(1,000名)に、職場の先輩や同期のイメージに合う有名人について質問した。

まず、目標にしたい先輩のイメージに合う男性有名人を聞いたところ、「櫻井翔」がダントツ、以降、2位「竹野内豊」、3位「木村拓哉」が続いた。男女別にみると、男性回答では「イチロー」が1位という結果に。(図20)
(図20)

また、目標にしたい先輩のイメージに合う女性有名人を聞いたところ、1位「天海祐希」、2位「北川景子」、3位「石原さとみ」となった。(図21)
(図21)

一緒に頑張りたい同期のイメージは?男性有名人1位「菅田将暉」女性有名人1位「橋本環奈」

次に、一緒に頑張りたい同期のイメージに合う男性有名人を聞いたところ、1位「菅田将暉」、2位「竹内涼真」、3位「北村匠海」となった。男女別にみると、男性回答では2位「北村匠海」、3位「竹内涼真」、女性回答では2位「竹内涼真」、3位「神木隆之介」だった。(図22)
(図22)

また、一緒に頑張りたい同期のイメージに合う女性有名人を聞いたところ、1位「橋本環奈」、2位「浜辺美波」、3位「広瀬すず」となった。男女別にみると、男性回答では「広瀬すず」が1位、女性回答では「橋本環奈」が1位という結果に。(図23)
(図23)

注:本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行っているため、合計しても100%とならない場合がある。
また、属性別集計において抜粋して表示している場合は、n数を合計しても全体と一致しないことがある。

出典元:ソニー生命保険株式会社

構成/こじへい

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