エアコン試運転の手順・チェックポイント
あと2か月もすれば、暑い夏がやってくる。
ダイキン工業によると、毎年、本格的にエアコンを使い始める7月頃は、エアコンの修理や買い替えの問い合わせが増えるという。そこでお勧めなのが、5月~6月前半に試運転させることだ。
本記事では、「試運転の方法」に加えて、これまで長時間の使用が続き、例年以上に暑くなると見込まれる「今年特に注意すべきチェックポイント」について解説する。早めに試運転を実施することで安心して夏を迎えられるよう、お役立ていただければ幸いだ。
エアコン試運転の手順・チェックポイント
■なぜ最低温度で10分間運転するのか?
万が一エアコンに異常があった場合、検知するまでに約10分間の冷房運転が必要。エアコンは室温が設定温度に到達すると、室内を冷やす動作を停止する。最低温度に設定することで室温が設定温度に早期に到達することを防ぐ。
■ランプが点滅した場合!
異常停止している可能性がある。リモコンでエラーコードをご確認いただき、お買い上げの販売店またはお客様相談窓口にご連絡いただきたい。
【エラーコード確認サイト】
https://www.daikincc.com/errorcode/
【お客様相談窓口】
https://www.daikincc.com/
■なぜ30分程度運転するのか?
エアコンは冷房運転時、室内機の中にある熱交換器が冷やされて結露水が発生する。発生した結露水はドレン配管とよばれるホースで屋外に排水される。試運転では30分程度の運転で結露水を十分に発生させ、水漏れしないか確認する必要がある。屋外のドレン配管から水が出てくるところまで確認できれば安心だ。
■タイマー機能を有効活用しよう
「30分も待っていられない」という場合には、切タイマーを有効活用しよう。(注意)万が一の水漏れに備え、エアコンの下には物を置かないようにしよう。
■異臭、異音がした場合は
においや音の種類のより、様々な要因が考えられる。AI故障診断サイトから、においや音の種類にあわせた原因を紹介しているので、ご確認いただきたい。
https://www.daikincc.com/AI_chatbot/
<ワンポイント!>
エアフィルターや熱交換器の汚れが過多となっている場合、においや振動が原因で異音に至るケースもある。ぜひチェックしてほしい。
2021年、特に注意していただきたいポイント
在宅時間増で、今年は例年以上にホコリなどで汚れていることが考えられる。エアフィルターが汚れていると、室内の空気をエアコン内部に十分に取り込めず、エアコンの能力が低下する。
また、たまったホコリをエサに菌が繁殖し、カビが発生しているおそれも。エアコン試運転で冷風が出なかったり、イヤなニオイがしたりした場合、エアフィルター・熱交換器の状態をチェックしてみよう。エアフィルターは除菌効果のある中性洗剤で水洗い、熱交換器は家庭での掃除は故障やケガの危険があるため、プロに掃除を依頼するのがおすすめだ。
<エアフィルター>
長時間使用したエアコンのエアフィルターにはホコリがたまっている。
たまったホコリは掃除機などできれいにする。
汚れがひどい場合は中性洗剤で水洗いする。
<熱交換器>
熱交換器とは、フィルターを外した奥に見えるアルミの板が並んでいる部品。全体がこれくらい汚れていたら洗浄おすすめ。熱交換器のお掃除はプロに任せよう。
出典元:ダイキン工業株式会社
構成/こじへい