通信速度が飛躍的に向上し、高速大量通信が可能な次世代通信規格5G。「2時間の映画を数秒でダウンロードできる」「多くの機器を同時にネットワーク接続できるようになる」など、その快適さを早く体感したい人も多いはず。
そこで本記事では、楽天モバイルで5Gを使うために覚えておきたい基礎知識を解説したい。まずは、現在提供している5Gエリアや今後拡大予定のエリア、5G対応端末や5Gへの切り替えの方法をチェックしておこう。
楽天モバイルの5G対応エリア
はじめに、楽天モバイルの5G対応エリアについて解説したい。まず、自分の生活圏が5Gに対応しているのか、今後対応する予定はあるのかをチェックしてみよう。
2021年5月現在の対応エリア
*楽天モバイル公式サイト サービスエリア(https://network.mobile.rakuten.co.jp/area/?l-id=gnavi_area)より
2021年5月現在、楽天モバイルが公表している5Gサービスエリアは、東京、埼玉、神奈川、愛知、大阪、北海道、兵庫の一部地域。最新の5Gサービスエリア情報は、公式ホームページの地図上から確認可能だ。ミリ波エリアは薄い青色、sub6エリアはオレンジ色と、周波数ごとに色付けされていている。
この地図を見て「5G対応エリアはまだまだ狭い」と感じる人も少なくないはず。ごく一部の地域が点在する現在の状況から、今後どれだけ5G基地局の整備が進み、エリアが拡大していくのか期待しよう。
拡大予定エリア
楽天モバイルの公式ホームページでは、今後2022年3月までに楽天モバイルの5G通信が利用できるようになる「拡大予定エリア一覧」も確認できる。このリストから推測すると、楽天モバイルの5Gサービスは、市町村単位で展開していく計画なのがわかる。ちなみに、このリストはあくまでも予定。今後の工事状況等によっては、サービス開始時期が変更になるケースもあるだろう。最新情報はホームページで随時チェックしよう。
【参考】楽天モバイル公式サイト 5Gサービス拡大予定エリア
楽天モバイルの5G対応機種、端末
楽天モバイルの5G回線を利用するためには、そもそも5Gに対応している機種を保有している必要がある。ここでは、楽天モバイルで販売している5G通信対応端末を紹介したい。
Rakuten BIGs
Rakuten BIGsは、6.4インチの有機ELディスプレイを搭載した楽天モバイルオリジナルモデル。広角48MPレンズや光学2倍ズーム対応の8MP望遠レンズ、超広角8MPレンズ、2MPの深度センサーの4眼カメラを備えている。2020年に販売されたRakuten BIGと比べ、軽量でコンパクトなボディになり、操作しやすいのが特徴。カラーバリエーションはブラック/ホワイト/クリムゾンレッドの3色。他の楽天モバイルオリジナルモデル同様、eSIM仕様になっている。
なお、Rakuten BIGsにはオリジナルのブラウザアプリ「Rakuten Browser」のベータ版がプリインストールされている。将来的にはこのブラウザを利用して楽天グループのさまざまなサービスと連携した機能が提供される予定だ。
公式サイト:Rakuten BIG
Rakuten BIG
Rakuten BIGは2020年9月に発売された楽天モバイルオリジナルモデル。6.9インチの大型有機ELディスプレイを備えているため、スマホを使って動画や映画を観る機会が多い人におすすめだ。おサイフケータイ、防水防塵にも対応。ディスプレイ指紋認証を搭載しているため、セキュリティ面も強い。カラーバリエーションは、ホワイト / ブラック / クリムゾンレッドの3色展開。他の楽天モバイルオリジナルモデル同様、eSIM仕様になっている。
公式サイト:Rakuten BIGs
AQUOS R5G
AQUOS R5Gは、8K動画を撮影できるAI対応4眼カメラを搭載した楽天モバイル5G対応端末。AIカメラが被写体を自動で追いかけてズームするため、被写体をフォーカスし続けられるのが特徴。ズームしても高繊細な画質を楽しめる。独自の新放熱設計によって、熱による端末のパフォーマンス低下を防止し、存分に動画やゲームなどを楽しめるのも嬉しいポイント。カラーバリエーションはアースブルー/ブラックレイの2色展開。
公式サイト:AQUOS R5G
iPhone12シリーズ
現在、楽天モバイルが提供する5Gに対応しているiPhoneは、iPhone12/iPhone12mini/iPhone12 Pro/iPhone 12 Pro Maxの4種類。iPhone12以前の機種については、今のところ楽天モバイル5Gに対応していないため、楽天モバイルで5Gを利用したいと考えている人はiPhone12以降の機種を選択しよう。
【参考】楽天モバイル公式サイト [iPhone] 5G対応のiPhoneシリーズを確認したい
楽天モバイルで5Gに切り替えるには?
最後に、楽天モバイルで5Gを利用するためにはプランの変更が必要なのか、5G回線に対応したデバイス側の操作が必要なのかを解説する。
5G対応のプランに変える必要はある?
楽天モバイルで5Gを利用するためには、5G対応のプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の契約が必要。自身が契約しているプランによって、自動的にプラン変更されているのか、自身で変更手続きが必要なのかが異なる。
一つ前のプラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅴ」を契約しているユーザーは、2021年4月1日に自動的に「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」に切り替わっているため、特に手続きをする必要はない。
一方、「スーパーホーダイ」「組み合わせプラン」「コミコミプラン」を契約しているユーザーは、自身でプラン変更の手続きをしなくてはならない。5G回線を利用するためには、楽天モバイルメンバーズステーションにログインして、プラン変更の手続きを行おう。なお、プラン変更による契約解除料は発生しない。
【参考】楽天モバイル公式サイト:楽天モバイルのプラン変更方法
5Gエリアでは自動に切り替わる?
基本的に4Gと5Gの切り替えは端末によって自動で行われ、5G対応の端末を利用している場合、5G通信エリアに入ると自動で5G通信に切り替わる。なお、4Gと5Gの回線が切り替わる際に、通話やデータ通信が切断されることはない。今利用している回線は、スマホ画面上部の表示(4Gが5Gに)で確認できる。
ちなみに、機種によっては通信回線を手動で切り替えることも可能。手動切り替えが必要な人は、自身が利用している端末の取扱説明書を確認しよう。
文/oki