大手携帯キャリアauが、この春から提供を開始した新プラン「povo」。サブブランド並の価格の安さとMNOならではの安定した通信速度が魅力で、現在のプランから変更を検討している人も多いはず。
そこで本記事では、povoへの乗り換えを行うために必要な手続きや手数料について解説する。現在使用しているキャリア(auかそれ以外)別に手続き内容を確認してほしい。
auの旧プランからpovoに変更する場合
*povo公式サイト(https://povo.au.com/)より
まず、現在auを契約中のユーザーがpovoに乗り換える場合について解説する。他社からの乗り換えに比べて、簡単に手続きが行えるのは大きなメリットだ。
povoの申し込み方法(乗り換え方法、手順)
auの旧プランからpovoへ変更する場合は、povo公式サイトにある「ご利用手続き」ページ内の「auから変更」を選択する。auを契約した時に発行されているau IDを使って専用ページにログインすると、自動的に契約情報がpovoに引き継がれる仕様になっており、本人確認書類などは不要だ。
契約内容や注意事項を確認し、追加で申し込むトッピング(オプション)や契約内容の確認方法を選択した後、最後に表示される「プラン変更を申し込む」を選べば変更完了。ネットの操作に慣れている人なら5分ほどで行えるシンプルな手順だ。auからの乗り換えの場合、夜間の申し込み以外は当日中にpovoへの移行手続きが完了する。
povoに変更するタイミングで機種変更する場合は?
povoでは現在、端末の販売は行っていない。そのため、povoへの乗り換えと併せて機種変更を行いたい場合、先にauで機種変更してからpovoへ移行するか、家電量販店などで端末を別途購入する必要がある。用意した端末がpovoの対応機種であれば、SIMカードを差し替えるだけでpovoが利用できる。
旧プランからの変更に違約金はかかる?
auからの乗り換えであれば、違約金や事務手数料、NMP手数料などの各種手数料は無料。ただし手続き上は、一度それらが請求されたのち、翌月以降の月額料金から同額が割引されることで「実質無料」という扱いになる。ユーザーが負担することはないが、形式上一度請求される点を覚えておこう。
機種代金の扱いは?他に手数料はかかる?
現在、auで端末代金を分割支払いにしている場合、povoに移行後も引き続き同じ条件で支払いが継続される。乗り換えの際に残額を一括で払う必要はなく、上乗せで請求されることもないため、支払い中でも安心して移行できる。
他社からpovoに乗り換える場合
*povo公式サイト(https://povo.au.com/)より
次に、auのサブブランドであるUQモバイルを含めた他社と契約している人がpovoに乗り換える際はどうすればいいのかを解説したい。ちなみに、「povo先行エントリーキャンペーン」への申し込み(現在エントリーは終了)を行っている場合、5月31日までにpovoの本契約を済ませれば、3,000円相当のau PAY残高がプレゼントされる。該当する人は早めに契約を済ませよう。
他社で契約中の人がまずすべきこと
他社(UQモバイルを含む)を利用中で電話番号をそのまま使いたい場合、まずは現在契約中の会社でMNP(ナンバーポータビリティ)予約番号を取得する必要がある。予約番号は取得日を含めて15日間有効だが、有効期限が10日未満のものはpovoへの移行手続きができない。そのため、予約番号を取得したら早めに契約を行おう。
povoへの移行が完了した時点で、現在利用中の会社は解約となるが、プランによっては違約金や手数料が発生する場合もある。移行前に確認しておこう。
そのほか、本人確認のための書類(運転免許証・運転経歴証明書・マイナンバーカード・在留カードのいずれか一つ)と、povo の契約時やアプリ登録に使用する「au ID」が必要。au IDは契約時にも発行できるが、手順を短縮したい場合は事前に発行しておくのがおすすめだ。また、povoの支払いはクレジットカード決済のみという点に注意しよう。
乗り換えの手順
申し込みは、povoの公式サイト内「ご利用手続き」ページの「他社/UQから変更」から行う。まず希望のSIMカード、AndroidかiPhoneを選択。確認後、au IDの有無に回答したら取得したMNP予約番号の入力画面に移る。
予約番号、現在使用中の電話番号、予約番号の有効期限を入力し、トッピング内容を選んだ後に必要な個人情報を入力する。その後で用意した本人確認書類の画像をアップロードし、SIMカードの受け取り方法を選んでパスワードを入力すれば申し込み完了。
希望のSIMカードをeSIMにした場合、本人確認はeKYCと呼ばれるオンライン上の手続きのみで完了するため、SIMカードの到着を待たずに契約手続きが終了する。au ICカードの場合は、SIMカード受け取り時に再度確認書類の提示が必要となり、本人不在時は受け取れない点は覚えておこう。
他社で購入した機種はそのまま使える?
他社で購入した機種であっても、povoに対応したものであればSIMカードの差し替えを行えばそのまま利用できる。自分の端末がpovoに対応しているかどうかは、公式サイトの「対応端末」から確認しておこう。