今年はコロナ禍の影響から、お部屋時間が増えるため、快適な時間を過ごしたいと思い除湿機の購入を考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、何も知らないまま除湿機を買うと、後悔してしまうかもしれません。実は除湿機には大きく分けて4種類があり、それぞれ特徴や得意な季節が異なるのです。
そこで今回は気温や湿度が高くなる梅雨時や夏場での活躍が期待できる「コンプレッサー式」除湿機の特徴を紹介していきます。
夏場におすすめ! コンプレッサー式除湿機とは?
コンプレッサー式除湿機は、基本的にエアコンと同じ仕組みで部屋の湿度を下げます。
簡単に説明すると空気を吸い込み、内部の冷却器で冷やして水滴にした後、その水滴を除去する仕組み。気温が高くなる梅雨時や夏場で特に活躍が期待できるタイプの除湿機です。
【参照】アイリスオーヤマ 除湿機
コンプレッサー式除湿機は冬に弱い?
梅雨時や夏場に強いコンプレッサー式除湿機ですが、実は冬など気温が低い季節になると除湿能力が下がってしまいます。というのも気温が高ければ部屋の空気と冷却器で温度差が生まれるため、より湿気を水滴にしやすい傾向にあります。
しかし、冬場など寒い季節だと部屋の温度と冷却器で温度差が生まれにくいため、水滴がなかなか付かないのです。
わかりやすく説明すると、暑い部屋に氷水が入ったコップを置くと、すぐに結露が発生しますが、寒い部屋に氷水が入ったコップを置いても、結露しにくいのと同じ仕組みです。
もし、寒い季節に部屋の除湿をしたい場合は、後ほど説明する「デシカント式」の方が活躍するでしょう。
【参照】パナソニック 衣類乾燥除湿機
コンプレッサー式除湿機の電気代はどれくらい?
コンプレッサー式除湿機は、後ほど説明する「デシカント式」とは違い、ヒーターを使わないため電気代が安く抑えられる傾向にあります。
具体的な電気代は機種や使用環境によって異なりますが、例としてアイリスオーヤマのコンプレッサー式衣類乾燥除湿機「DCE-6515」の電気代をチェックしてみると……。
1時間あたりの電気代は約4.7円(※)ということがわかりました。
【参照】DCE-6515
※消費電力約175W(60Hz)の場合。電力料金目安単価27円/kWh(税込)[平成26年4月改定]で算出
コンプレッサー式除湿機は静か? うるさい?
コンプレッサー式除湿機は空気を圧縮するコンプレッサーを使うため、その運転音がやや大きい傾向にあります。寝室などに置いて、睡眠が阻害されるかもしれない……と心配になる人もいるかもしれません。もし、運転音がどれくらい大きいのか気になる方は、家電量販店などに行き、実際に運転音をチェックしてみるのも良いかもしれません。
合わせて知っておきたい! コンプレッサー式とデシカント式除湿機との違いは?
コンプレッサー式除湿機の説明でたびたび登場した「デシカント式除湿機」。
デシカント式除湿機とは、乾燥剤を使って部屋の湿度を下げる除湿機です。空気が吸い込まれ、乾燥剤に水分が付き、その水分を内部のヒーターの熱が水滴にしてタンクに貯めます。
コンプレッサーを使わないため、比較的コンパクトかつ運転音が小さい傾向にありますが、ヒーターを使うため夏場は室温をさらに上げてしまいます。
【参照】アイリスオーヤマ 除湿機
除湿機のタイプはほかにもある? ペルチェ式やハイブリッド式とは?
除湿機にはコンプレッサー式やデシカント式のほかにも、ペルチェ式やハイブリッド式という除湿機があります。
ペルチェ式は2種類の金属を合わせ、電流を流すと一方の接点では発熱し、もう一方の接点では吸熱する「ペルチェ効果」を使って湿度を下げる除湿機。コンプレッサー使っていないため、振動や音があまりなく、本体サイズもコンパクトな傾向にあります。また、本体価格が安いモデルが多いのもペルチェ式の特徴の1つでしょう。
【参照】パナソニックペルチェ 冷却方式について教えてください。
ハイブリッド式はコンプレッサー式とデシカント式の2つを組み合わせたタイプの除湿機。気温が高い時はコンプレッサー、気温が低い時はデシカントと、状況に応じて使い分けることができるため、1年を通して使えるのが特徴です。
※データは2021年4月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/髙見沢 洸