コロナ禍で運動不足を感じている人も多いのではないだろうか。
私もその一人。初めてでも気軽に、そして忙しい日々の中で短時間でも楽しめるスポーツをずっと模索していた。
そんな中、たまたま目にした「スカッシュ」という競技。
国内では、まだ競技人口こそ多くはないものの、おしゃれな専用施設が誕生したり、若い人が楽しんでいたりと、ここ数年にわかに盛り上がりを見せているという。
年齢や性別を問わず、少ない用具でスタートできると聞き、「まずはやってみよう」ということで、さっそく東京・広尾にあるスカッシュ専用施設double Blueに足を運んだ。
スカッシュはイギリス、ロンドンでうまれたインドアスポーツの1つ。
テニスよりも小さめの専用のラケットで、卓球のボールぐらい小さなゴムボールを打ち合う競技だ。
四方を壁に囲まれたコート内で、プレイヤー2人で壁にボールを打ち込みながら試合をする。
double Blueには、この室内コートが2面あり、どちらのコートも一面鮮やかなブルー。
この“青いコートで白いボールを打つ”という環境。日本では珍しいそうだが、海外では、むしろこれが主流で、プロの選手も使用しているコートだそうだ。
そんな本格的なコートで、スカッシュを体験できるということもdouble Blueの魅力の一つだが、更にもう一つ、ビジネスパーソンにも嬉しい魅力がある。
それは“手ぶらで行ってもOK”というところ。
施設内にはロッカールームとシャワー室が完備されており、ラケットは当日無料でレンタルすることができる。
更に、ジムなどに通う際によくあるような“年会費”のシステムがないので、予約さえ取れたなら、気軽に10分単位から利用できるのだ。
支払いのためのクレジットカードとシューズ、それからタオルなんかを持ってくれば、仕事の合間や休憩時間などを利用して、サクッとスカッシュが楽しめてしまう。
私もラケットを借り、室内シューズに履き替えて…いざスカッシュに挑戦!
double Blueの皆さんのご厚意で、特別にスカッシュ競技を普段からされている清水さんにスカッシュのいろはを教わった。
ボールの小ささや慣れない感覚に最初はとまどったものの、慣れてくるとかなり楽しい。
テニスを1年弱、かじった程度の私でも、5分程でしっかりボールを打てるようになった。
通常は2人で行う競技だが、壁にボールを打つスタイルのスポーツなので、1人で行うことも可能だ。
フラッと来て、一人で壁打ちをし、サッと帰っていくという方もいるという。
そんな通い方、かなりおしゃれ。
初心者の私は、ただボールを打ち返すことだけで精一杯だったが、本来スカッシュは「スポーツ界のチェス」とも呼ばれており、駆け引きをしたり、相手の裏をかいたりとかなり頭を使う競技だそうだ。
コート自体が四方を壁に囲まれているので、上級者ともなれば、後ろの壁から跳ね返ってくるボールを打ったり、横の壁を使って返球したりと立体的な思考が必要になるという。
特筆すべきは、ちょっとラリーをするだけでも、汗だくになるその運動量。
スカッシュの運動量は、テニスの約2倍と言われており、短時間ボールを打って、追いかけているだけでもかなり良い運動になる。
忙しい毎日の中で、短時間で効率的に身体を動かしたいという人にとっては、最高な競技かもしれない。
ボールを追いかけていたらあっという間に1時間程度が経過。
ドバっと汗をかいた後に、水を飲みほして、すっかり爽やかな気持ちで帰路についた。
ヨーロッパなどでは駅の構内などにスカッシュコートがあるという程、暮らしに取り込まれているスカッシュ。
仕事や家事の合間を利用して、おしゃれにかつ、しっかり運動できるという点でも、これからますます人気が出そうだ。
心と身体の健康を気遣うことが多くなった今日この頃。
お近くの方は是非、フラッと訪れてみてほしい。
double Blue→https://www.doublebluesq.com/index.php
〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-12-2
03-5793-3735
取材・文 モキマサヨ
煎茶道師範・ラジオDJ
毎日、ポジティブになれるコトやモノをハンティングしています。
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