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説明できる?ことわざ「窮鼠猫を噛む」の意味と正しい使い方

2021.06.15

日本のことわざには、動物の漢字を用いたものが数多く存在します。その一つが『窮鼠猫を噛む』です。聞いたことはあっても、言葉の意味や使い方が曖昧な人もいるのではないでしょうか。『窮鼠猫を噛む』の意味や使い方、類義語などを学びましょう。

「窮鼠猫を噛む」とは

そもそも『窮鼠猫を噛む』とは、どのような意味の言葉なのでしょうか。正しい意味やこのことわざが誕生した経緯などを知り、『窮鼠猫を噛む』への理解を深めましょう。

読み方と意味

『窮鼠猫を噛む』の読み方は、『きゅうそねこをかむ』です。この言葉は、『絶体絶命の窮地に追い込まれると、弱者も必死に反撃する』ことを意味します。鼠は弱者、猫は強者を表しています。

鼠にとっての猫は天敵であり、敵わない存在です。しかし、追い詰められれば、猫が相手でも鼠は立ち向かいます。窮地に立たされた鼠が、なりふり構わず猫に噛みついて反撃に出る様子を表したのが、『窮鼠猫を噛む』です。

出典は中国の「塩鉄論」

『窮鼠猫を噛む』の語源は、中国・前漢時代の書物『塩鉄論(えんてつろん)』に登場する文章です。この書物に登場する『死すれば再びは生きず、窮鼠も狸を噛む』という1節が、『窮鼠猫を噛む』の語源といわれています。

この1文は、『死んだら生き返らないから、窮地に立たされた鼠でも狸を噛む』と和訳されました。今の私たちが知る言葉と違うのは、鼠が噛みつく動物です。

昔の中国では『狸』と書いて『猫』を示したため、狸でも猫でも意味は変わりません。いつしか表記も猫に統一され、私たちが知る『窮鼠猫を噛む』となりました。

「窮鼠猫を噛む」の使い方と例文

(出典) pexels.com

『窮鼠猫を噛む』の使い方は、一つではありません。使い方によって意味が異なるため、例文も併せて学び、『窮鼠猫を噛む』を正しく使いましょう。

「窮鼠猫を噛む」の使い方

『窮鼠猫を噛む』には、ことわざとは異なる使い方があります。どちらの使い方も、ことわざから学べる教訓という点で共通しています。

一つ目の使い方は、『弱者を追い詰めてはいけない』です。天敵の猫が相手でも、追い詰められれば鼠は反撃します。このことから、反撃に転じられるほど弱者を追い詰めてはならない、という使い方が誕生しました。

二つ目の使い方は、『弱者に油断してはならない』です。これは、強者である猫の油断によって、弱者に反撃の隙を与えたことから生じた教訓です。

『窮鼠猫を噛む』は、2者に明らかな力の差があるときに使います。たとえ2者に力の差があっても、拮抗している状態でこの言葉を使うのは適切ではありません。

「窮鼠猫を噛む」の例文

『窮鼠猫を噛む』の例文は、以下の通りです。『窮鼠猫を噛む』を一つの単語として使うのが一般的です。

  • 理不尽な上司を部下が糾弾する姿は、まさに窮鼠猫を噛むだ
  • 彼は窮鼠猫を噛むタイプだから、逆境でこそ実力を発揮する
  • すぐに弱い者いじめをやめないと、いつか窮鼠猫を噛むになるだろう

      二つ目の例文では、鼠の視点に立って『追い込まれると想像以上の力を発揮する』という意味で使われています。

      類義語と四字熟語

      (出典) pexels.com

      『窮鼠猫を噛む』には、類義語や似た意味を持つ四字熟語が存在します。それぞれの意味を把握し、使える語彙を増やしましょう。

      類義語1「窮寇は追うことなかれ」

      一つ目の類義語は、『窮寇(きゅうこう)は追うことなかれ』です。この言葉は、中国・春秋時代の兵法家である孫武(そんぶ)の著書『孫子(そんし)』の軍争篇に登場します。

      窮寇とは、『追い詰められて逃げ場を失った敵』のことです。この言葉には、『追い詰められた敵を不必要に追い詰めてはいけない』という教訓が込められています。必要以上に敵を追い込まないために、相手の四方を囲んでも必ず逃げ道を作るよう、孫子は説いています。

      類義語2「火事場の馬鹿力」

      二つ目の類義語は、『火事場の馬鹿力』です。この言葉は、『追い詰められると、無意識に想像以上の力を発揮する』という意味のことわざです。『窮鼠猫を噛む』の鼠側の立場で使います。

      火事の渦中のような危険な場面では、失いたくない物を持ち出したり、死に物狂いで逃げたりします。そうした場面でここ一番の力を発揮できる様子を表現したのが、『火事場の馬鹿力』です。『窮鼠猫を噛む』に比べると、『火事場の馬鹿力』はやや軽いニュアンスで使われることもあります。

      四字熟語は「窮鼠噛猫」や「禽困覆車」

      『窮鼠噛猫(きゅうそごうびょう)』は、窮鼠猫を噛むと同じ意味を持つ四字熟語です。『窮鼠噛描』を書き下し文にすると、『窮鼠猫を噛む』になります。つまり、『窮鼠猫を噛む』と『窮鼠噛猫』は、一つの言葉から派生した兄弟のような関係といえるでしょう。

      『禽困覆車(きんこんふくしゃ)』は、『窮鼠猫を噛む』と同じ意味を持ちます。この四字熟語の意味は『力が弱くても窮地に立たされれば予想外の力を発揮する』です。

      『禽困』は追い詰められた小鳥を指します。つまりこの四字熟語は、『追い詰められた小鳥は車をひっくり返す』という意味です

      構成/編集部

       

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