使い勝手のよい電気自動車は、これから有力な選択肢になる!
エンジンルーム
フロント部に収納されたパワーユニット。145PS、270NmのモーターとDCコンバーター、インバーターで前輪を駆動する。
運転席と各種装備
基本的なデザインはハイブリッドモデルの『MX-30』と変わらないがメーターは速度計を中心に、左にパワーメーターが入る。
シートスペース
後席用のドアは個別には開かないフリースタイル方式を採用。乗降性は良いが後席はやや狭め。ドアウインドウは開閉しない。
ラゲージスペース
後席の背もたれは6:4で前倒しトランクと一体になる。サブトランクは小さめ。充電ケーブルは専用バッグに入れてラゲージ部に置く。
【 ココがポイント!】コルクを使った独創的でサステイナブルな内装
シフトレバーはコンソールから浮いているように見えるフローティングデザイン。カップホルダーなどの表面にはコルク材が使われている。これはマツダの前身がコルク製造会社であることのオマージュ。
【 ココがポイント!】回生ブレーキの効き方をパドルレバーで調整
ハイブリッド車やガソリン車では変速機のシフトとして使われるパドルレバーだが、EVでは回生ブレーキの効き方をコントロールするレバーとして用いられる。左右2段階ずつシフトできる。
電気自動車の性能、質感の高さともにハイレベル
[運転性能]車両運動制御技術「エレクトリックGベクタリングコントロールプラス」を導入したが下回りの重さがやや気になる。17/20点
[居住性]前席は視界が良く運転しやすい。後席はドアの開閉、広さともにフル5シーターとは言い難い。あくまでプラス2。17/20点
[装備の充実度]先進安全装備はハイブリッドモデルと同じ。EV用のコネクテッドサービスも搭載されている。回生レバーも使える。18/20点
[デザイン]ルーフ後半をなだらかにしたクーペスタイルと3トーンのカラーがおしゃれ。一目でEVとわかるアイコンが欲しい。17/20点
[爽快感]パドルシフトを使い分ければ街中から高速道路、山間路をそれぞれ楽しく走行できるセッティングはすばらしい。19/20点
[評価点数]88/100点
取材・文/石川真禧照