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本当に効果はあるの?通院不要の歯科矯正サービス「Oh my teeth」の気になる中身

2021.05.09

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

「通院不要」「シンプルな料金プラン」「矯正版ライザップ」でビジネス世代の男性に人気

マスク生活で口元が隠されている状況を活かして、歯科矯正を希望する人が増えている。しかし、矯正は歯科医院に定期的に通わなくてはならず、コロナ禍では躊躇してしまう場合も。そんな折、注目されているのが、自宅で矯正ができるオンライン歯科矯正サービス「Oh my teeth」だ。通うのが当たり前だった歯科矯正を、オンライン診療、ビデオ通話、LINEを活用することで、自宅での矯正を実現した日本初のサービスを提供する。

Oh my teeth代表の西野誠CEOは歯科医師ではなくエンジニアの経歴を持つ27歳。学生時代に物流スタートアップ「オープンロジ」にて創業期を経験。大学卒業後、ワークスアプリケーションズに入社し、大規模基幹システムの開発業務に従事。2019年に日本初の歯科矯正ブランド「Oh my teeth」をローンチした。

「矯正サービスの主な課題は、『価格の高さ』『通院する手間』『品質のばらつき』。これらの課題を解決するために、矯正専門ドクターとタッグを組み、自宅で矯正できるサービスを作り上げた。オンライン診療を活用することで、通院する手間がなくなり、価格も抑えられ、複数のドクターによるレビュープロセスを必須にすることで、サービスや技術のばらつきもなくしている。巣ごもり需要の拡大もあり、家にいながら歯科矯正ができるOh my teethへの申込数は増加しており、2021年4月時点で希望者含むユーザー数は6000名を超えている」(西野氏)

従来の歯科矯正治療には定期的な通院が必要で、定期チェック、相談などは基本的には通院時に対応していた。Oh my teethでは矯正スタート後は原則オンラインで完結。ZoomやLINEを使って24時間いつでもドクターに相談できる環境を整えている。

オンライン診療と遠隔医療健康相談の違いは、医療行為か非医療行為かで区別される。オンライン診療は医師による医療行為で、保険診療、自由診療の両方に対応しており医療機関が主体。LINEヘルスケアなどの遠隔医療健康相談は企業が主体となっており、チャットやテキストでの医療相談を行うもので、診断や処方など医療行為はできない。Oh my teethはオンライン診療と遠隔医療健康相談の双方を活用してサービスを提供している。

「オンライン診療が普及してこなかったのは、診療に必要な情報を医師に送りづらいという課題があったため。そこに関してOh my teethではAIを活用して歯並びをきれいに撮影することができるスマートフォンアプリを開発することで、精度の高い情報をドクターに伝えることができる。

サービス利用者にヒアリングすると、特に20代後半~40代の忙しいビジネスマンが、矯正サービスにおける通院、継続、価格の高さなどに高いハードルを感じているとわかった。この点を改善すべくOh my teethは『通院不要』『シンプルな料金プラン』『矯正版ライザップ』をコンセプトにしてサービスを提供している」(西野氏)

矯正期間は平均3ヶ月、前歯に特化した部分矯正の「Basicプラン」は月々9800円から、または一括払い33万円。矯正期間は平均6ヶ月、奥歯からなおす全体矯正「Proプラン」は月々1万9600円から、または一括払い66万円。従来の歯科矯正費用約90万円に比べると「Basicプラン」の場合は約3分の1の価格。また、一般の矯正は1~2割が途中で挫折するのに対し、Oh my teethは通院のわずらわしさがないためか成功率も約98%と高い。

Oh my teethの歯科矯正は、無料歯型スキャン→矯正キット到着→LINEで矯正スタートの3ステップ。申込を行うと、最初に表参道にあるOh my teeth専門の矯正歯科クリニックで、無料の歯型スキャンを撮る。所要時間は30分で、自分の歯並びを3Dで見ることができる。歯型スキャン、レントゲン撮影まで含め無料で行い、初診料もかからない。

その写真をもとに、複数のドクターがOh my teethで矯正治療できるか判断。電子署名、クレジットカード決済を済ませるとユーザーの自宅にオーダーメイドのマウスピース矯正キットが送られてくる。

ユーザーは毎日マウスピースを装着する必要があるが、通院せずに個人の裁量に任せるホーム歯科矯正の場合、継続が難しい面もある。そのために取り入れたのが「ライザップ式」のスタイルで、24時間LINEでドクターやコーチに質問できる仕組みを導入。コーチはドクター管理のもとで、マウスピース交換のタイミングをリマインドしたり、装着方法を教えたり、ユーザーが矯正を続けられるようにサポートする。

Oh my teeth利用者は26歳~40歳と若く、男性が7割を占める。原則、矯正開始後の通院は発生しないため、東京エリア外の在住でも旅行や出張のときなどのついでにスキャン撮影に訪れるユーザーも多いとのこと。

【AJの読み】矯正、ホワイトニングと審美歯科はオンラインの時代に?

新型コロナウィルス感染拡大の影響でクローズアップされたオンライン診療。現在は規制緩和され、初診から可能になっている。国としても、通院時、院内でのコロナ感染リスク低減、予防促進・在宅医療による医療費の削減、地域による医療格差の是正といったメリットから、導入医院や利用患者を増やしていく方針。病院側でも院内感染リスクの低下や、スクリーニングが行えるため診療効率が上がるメリットがあることから、今後さらにオンライン診療は整備されていくと思われる。

利用条件が限定的、通信環境の整備の遅れ、オンライン診断を補助するツールの不足、予約や支払いなどのシステム整備の遅れなどが、オンライン診療が普及しなかった要因として挙げられるが、Oh my teethは独自開発ツールを使った医療チーム体制、オンライン診療を補助する AI カメラアプリの開発など、ハード、ソフトの両面でオンライン診療の課題をクリア。通院時間に時間が取れない、多忙なビジネス世代の男性を中心に支持を得ている。

「歯科体験は90年代から変わっていない。予約していても待たされたり、正確な情報を与えてもらえなかったり、同じ処方のためにまた予約してクリニックに行く必要があったり。

私たちはテクノロジーで歯科をハックし、スマートな未来の歯科体験を実現したいと考えている。

これからは診療ができる範囲なら極力オンラインで行い、オンラインでは出来ないことはクリニックで、というようなオンラインとオフラインの切り分けが進み、それぞれでの体験価値向上が求められるようになるのではないか」(西野氏)

文/阿部純子

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