Telop by goo「10代女性がリアルに使うトレンドワードランキング」
昨日の流行語は今日の死語……。そう表現しても差し支えないと思えるほど、若者言葉の移り変わりはとにかく早い。
では、令和3年を生きるイマドキの10代女子が使うトレンドワードとはいったい何なのだろうか?
NTTレゾナントが運営する無料音声通話アプリ「Telop by goo」はこのほど、若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab』のサポートのもと、10代女性が日常的に使用している言葉について調査を実施。「10代女性がリアルに使うトレンドワードランキング」として発表した。
「10代女性がリアルに使うトレンドワードランキング」概要
■(1)ランキングサマリー
今回実施したアンケート調査の結果を基に、全6部門でランキングを作成。「日常生活部門」は「それなー」、「トレンドワード部門」は「エモい」、「うれしいとき部門」は「語彙力」、「かなしいとき部門」は「しんど」、「語尾部門」は「○○しか勝たん」が1位となった。なお、各部門のノミネート語は、『SHIBUYA109 lab.』が保有する若者の独自ネットワークへのヒアリングをもとに選定している。
■(2)「日常生活部門」の詳細
全6部門のなかでも、日常会話で使う言葉が多くノミネートされた「日常生活部門」の第1位には、同意や共感を表し、相づちとして使われる「それなー」がランクイン。
8割には届かなかったものの、77.1%の票を集め、広く使われていることがわかる。続く第2位は「知らんけど」で、66.7%。あいまいな情報や、興味のない話を一通り話し終えた後に使われる、結びの一言。第3位の「あーね」は61%。「ああ、なるほどね」という納得の意を示す言葉で、1位の「それなー」と同様に相づちとして会話で使われている。
■(3)「トレンドワード部門」の詳細
トレンドワード部門の第1位には、一言で表現できないような心情を表す際に広く使われる「エモい」がランクイン。投票率は57.9%だった。第2位には「レベチ」(48.6%)、第3位には「かまちょ」(46.2%)が続いた。
「レベチ」は「レベルが違う」の省略言葉で、「他と比べられないほどすごい」という肯定的なニュアンスが含まれる言葉。「かまちょ」も省略言葉で「かまってちょうだい」が元になっており、「だれかに相手をしてほしい状態」を指す。
全体の半数を上回ったのは第1位の「エモい」のみで、第2位以降は50%以下かつ票数が僅差であることが特徴的。毎年新たな流行が生まれ、変化が激しい若者言葉においては、人によって「トレンド」と感じる言葉に差が生じたと考えられる。
■(4)その他各部門のランキング結果
その他各部門のランキングは、以下の通り。
■(5)若者のトレンドワードに見る傾向について
今回の調査結果について、若者のマーケティング調査を行う『SHIBUYA109 lab.』所長・長田麻衣氏からコメントが寄せられた。
<SHIBUYA109 lab.所長・長田麻衣氏コメント>
若者が日常的に使っているトレンドワードは、TikTokやYouTubeの投稿を起点に生まれており、彼らは動画を介して各ワードを使うシーンや言葉のニュアンスを把握・使用しています。
ノミネート語も含め見ていくと、厳密に意味が言語化されていないものや、さまざまなシーンや感情表現に対応できるものも多くみられます。これはビジュアルコミュニケーションが主流となるなかで、言語化しにくいその場の空気感やニュアンスを捉える高いスキルを多くの若者が持っていることが背景にあると考えられます。
大人には使い方や意味が全く想像できない言葉も、若者の間では共通認識が存在し、その言葉を使うことで友人との一体感や仲間感を楽しんでいるようです。
出典元:NTTレゾナント株式会社
構成/こじへい