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近年、サービスエリアの拡大を続けている楽天モバイル。月額料金の安さや、わかりやすいシンプルな料金プランによって、ユーザー数を増やし続けている。「国内通話も無料」という破格のプランではあるが、一部対象外となる番号や無料になるための条件が存在する。
そこで本記事では、楽天モバイルを通話料無料で利用するための条件と、月々の通話料の確認方法などについて詳しく解説する。
楽天モバイルには2種類の音声通話がある
楽天モバイルで利用できる音声通話は「通常電話アプリ」と「Rakuten Link」の2種類。まずはそれぞれの特徴を見てみよう。
標準通話アプリを利用した場合の通話料金は有料
楽天モバイルでは、標準電話アプリを使った場合30秒22円(税込)の通話料金が発生する。標準電話アプリとは、例えばiPhoneであれば、初めからインストールされている「受話器マーク」が描かれた緑色のアイコンの電話アプリこと。ほとんどのスマホは、この標準電話アプリがデフォルトになっている。しかし、楽天モバイルではこれらの標準電話アプリで電話を発信すると、通話料が発生してしまう。
Rakuten Linkを利用した場合の通話料金は無料
楽天モバイルでは、専用の「Rakuten Linkアプリ」を利用して発信した場合のみ通話が無料になる。相手がRakuten Linkを使っているかどうかは関係なく、一般のスマホや固定電話に掛けても通話料無料になるのがポイントだ。
ただし、ナビダイアルや特番通話(局番なしの3桁の番号)などはその対象外。以下の公式ページ内に明記されている電話番号はRakutさen Linkから発信しても、自動で標準電話アプリに切り替わってから電話が発信されるため注意しよう。
【参考】楽天モバイル公式サイト
通話料はMy楽天モバイルアプリから確認できる
月々の通話料はmy楽天モバイル、または楽天モバイルアプリから確認できる。ちなみに、確認できるのは請求確定済みの金額だけ。現在利用している月の通話料は、翌月12日以降、順次確認できるようになることも覚えておこう。
通話料金がいくらか確認する方法
ブラウザ版my楽天モバイルの場合は、まずmy楽天モバイルにログインして、右上にある「メニュー」を選択。次に、「my楽天モバイル」を選択の上、「利用料金」を選択する。
楽天モバイルアプリの場合は、まずmy楽天モバイルアプリを起動し、下部フッターにある「利用料金」をタップする。
どちらの場合でも、その後「通話/SMS/データ利用明細」を選択すると、PDF形式の明細が表示される。この明細には、通話が発生した通信年月日や通話開始時間、通話の発信先や通話料が細かく記載されており、併せてSMSの履歴も確認可能だ。
無料のはずなのに金額が請求された場合は?オプションもチェック
Rakuten Linkを利用した通話のみを行なっている場合は、基本的に通話料は無料となる。しかし、サービスの対象外であるナビダイアルや特番通話(局番なしの3桁の番号)を利用した場合や、オプションを利用している場合は、料金が発生する可能性があることを覚えておこう。なお、具体的な請求内容については、my楽天モバイルから確認できる。
利用状況や金額に不明な点がある場合は、楽天モバイルのサポートセンターに直接問い合わせすると良いだろう。
タダで電話をかけ放題!?通話料が無料になるRakuten Linkとは?
*楽天モバイル公式サイトより
ここでは、楽天モバイルの専用アプリ「Rakuten Link」の基礎知識を解説する。Rakuten Linkとは、楽天モバイルユーザー専用のスーパーコミュニケーションアプリ。楽天モバイルのさまざまなサービスを漏れなく利用するために、基本的な使い方をマスターしておこう。
国内通話・一部海外通話とSMSを無料で使えるアプリ
Rakuten Linkは、国内通話とSMSを無料で使える楽天モバイル専用アプリのこと。先述した通り、このアプリを使って電話発信すると他社携帯や固定電話との通話も通話料無料で利用できる。また、海外の対象国と地域からであれば、日本国内へ無料で電話ができる。
ちなみに、相手は通常の通話アプリで電話を受けられる仕組みになっているため、電話を受ける相手がRakuten Linkを利用していなくても問題はない。通常の通話アプリで掛けてきたのか、Rakuten Linkアプリで掛けてきたのかは、電話を受ける相手には分からない仕組みになっているので、特に意識する必要はないだろう。
なお、アプリでは、料金の確認だけでなく、「通信速度測定」や「サービスエリア情報の確認」もできる。楽天モバイル専用アプリの詳しい使い方は、以下を参照しよう。
利用しなきゃもったいない!?楽天モバイルのユーザー向けアプリ「my楽天モバイル」「Rakuten LINK」の使い方 楽天モバイルには、ユーザーのために2つのアプリが用意されている。これらのアプリの利用は必須ではないものの、活用すれば楽天モバイルをさらに便利に使いこなせるはずだ...
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」の契約をしている人しか利用できない
Rakuten Linkを利用するためには、楽天モバイル「Rakuten最強プラン」に契約する必要がある。それ以外のプランを利用している人は、変更をする必要がある。
ちなみに、過去のスーパーホーダイプランや組み合わせプランでは、10分以内の国内通話が無料とされていたが、Rakuten最強プランに移行してRakuten Linkアプリを利用すれば、通話時間に制限なく国内通話がかけ放題となる。
対応機種を確認する必要がある
Rakuten Linkアプリが利用できるのは、楽天回線対応製品のみに限られている。Androidの場合はAndroid10以降を搭載した楽天回線対応製品、iOSの場合は、iOS14.4以降へアップデートされたiPhone6s以降の端末が対象。以下のページから、自身の端末が楽天回線対応製品か調べることができるため、まず自身のデバイスが対象になっているかチェックしておこう。
【参考】楽天モバイル公式サイト ご利用製品の対応状況確認
「通話品質が悪いことがデメリット」という声も
国内通話が無制限で掛け放題になるRakuten Linkは利用者にとってメリットしかないようにも思えるが、一部ユーザーからは「通話品質が悪いことがデメリット」という意見もある。
そもそもRakuten Linkアプリは、パケット通信を用いて通話やSMSを実現させるアプリ。従来の電話回線を使用しないため、回線速度が通話品質に影響してしまうことも少なくない。楽天モバイル回線エリア外や、回線速度が遅い地方などのエリアでは、相手の声がプツプツ切れたり、声がこもったように聞こえたりすることがあるようだ。
ちなみに、通話品質を向上させるためには、データ高速モードを“オン“にしておくのがおすすめ。データ高速モードをオフにした場合の通信速度は1Mbpsほど。この速度はネット閲覧するには十分だが、通話品質を安定させるためには物足りない数字だ。少しでも通話品質を向上させたい人はデータ高速モードをオンにして通話をしよう。
文/oki