月額基本料金が2,728円、一か月のデータ上限20GBとかなりお得にスマホを使えるauの新プラン「povo(ポヴォ)」。これまでのスマホ料金プランと比べてコストパフォーマンスが良く、格安プランを取り扱うサブブランド、UQモバイルにもひけを取らない。
ただ、従来のプランと異なり利用できない機能やサービスがいくつかある点も覚えておきたい。本記事では「povoの機種変更」について詳しく解説する。新プラン切り替え後に困らないよう、しっかり内容をチェックしておこう。
povoは機種変更できない?事前に知っておくべき注意点
新しいプランに切り替えたり携帯会社を変えるタイミングで、今まで使っていた端末を新しいものに変える人も多いだろう。ところがpovoの場合、通常の手順では機種変更を行えない。では、povoで機種変更する時には、どうすればいいのだろうか。
povoは公式からの端末購入を同時に行う機種変更はできない
povoでは現在、端末の販売を行っていない。そのため、povoに切り替えた後に「povoで端末を購入して機種変更をする」ことができなくなっている。ただし、povoでは新しい端末をまったく利用できないわけではなく、通常とは異なったやり方で機種変更できる。
povoで機種変更をしたい場合はどうする?
povoで新しい端末を使う手段は大きく分けて3種類ある。一つ目が、povobに切り替える前に機種変更を済ませておく方法。auユーザーであれば、povoへ移行する前にauで機種変更をしておくのがおすすめだ。auには、契約してから2年以内の機種変更と端末の回収を条件に、対象端末を割引価格で購入できる「かえトクプログラム」というサービスがあり、auでこのサービスを利用して機種変更するとpovoにも引き継がれる。
ただし、povo移行後にかえトクプログラムの特典が利用できるのは2021年の夏以降とされているため、切り替え時期には注意が必要だ。また、auでの機種変更の手続き中にpovoへの移行はできない。機種変更手続きが最後まで完了してからpovoのオンライン受付を申し込む必要がある。
二つ目が、auやpovo以外で新しい端末を購入し、povoのSIMカードを自分で差し替えて利用する方法だ。povoに対応している機種なら家電量販店やAppleストアで自由に好きな端末を選べ、クラウドのデータ移行等を利用すれば手続きにもさほど時間はかからない。自分ですべて手続きを行うのに抵抗がなければこの方法を選ぶのがいいだろう。
最後は、21年5月から対応予定のauオンラインショップでの購入する方法。先ほど、povoでの端末販売はないことに触れたが、21年5月からはpovoを含めたau以外のユーザーもauオンラインショップで端末購入が可能になる。詳細は現時点では不明だが、公式のオンラインショップで気軽に購入できるようになれば、利便性が向上するはず。今後の情報に注目だ。
povoで使えるおすすめ機種
povoに対応している機種は180種類以上にのぼる。中でも人気が高いのはiPhone 12 ProやAQUOS sense5G、OPPO Find X2 Proなどの5G対応機種。3万円代でコストパフォーマンスに優れたスマホならAQUOS sense5G、8万円以上でハイスペックな機種を求めるならiPhone 12 Pro、7万円前後でハイスペック機種にも劣らない仕様のOPPO Find X2 Proと、予算やニーズに合わせて好きなデバイスを選ぼう。
ただしauの場合、4G対応スマホから5G対応の機種に変更する際に「4Gから5Gの回線切り替え」が必要となる。auショップで機種変更するならその場で手続き可能だが、オンラインを利用する場合は、機種変更とは別に回線切り替えの手続きを忘れずに申し込むようにしよう。
povoに切り替えるおすすめのタイミングは?
*povo公式ページより
ここまでpovoに乗り換える際の機種変更について紹介してきたが、「現在利用しているプランからpovoに変更するのはどのタイミングがいいのか」が気になっている人もいるだろう。現在利用しているキャリア別に、おすすめの切り替えタイミングを紹介する。
auからpovoに変更する場合
auからpovoへの切り替えには原則、違約金や事務手数料は発生しない。厳密には、手続き時に「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料」が請求されるが、その分は翌月以降のpovoの料金から値引きされるので実質無料だ。そのため、基本的には好きなタイミングで移行できる。ただプランによっては、月の途中の解約であっても基本料金が1か月分請求されるため、できれば月末の移行がおすすめ。
au以外からpovoに変更する場合
docomoやSoftbankといったau以外のキャリアからpovoへ移行する際、現在利用しているプランによっては解約金がかかる。例えばdocomoの場合、基本プランを定期契約型プランで申し込んでいる場合や、「いちねん割引」などの割引プラン契約中の場合は要注意。
Softbankも、基本プラン以外の「ホワイトプラン」や「メリハリ無制限」には指定の月以外の解約金が発生する可能性がある。また、分割で端末の支払いを行っている最中に解約をした場合は、解約後も端末料金は継続して支払わなくてはならない。
povoへの移行前に自分の契約内容をしっかり確認しておき、解約金が無料となる「更新期間」に移行するのがベストタイミングだ。
文/oki