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普通の会社員でも低リスクで1億円!?億り人に学ぶ投資スタイルと成功事例

2021.06.13

5年、10年と長い時間軸で考えれば、普通の会社員でも元手が少なくとも低リスクで1億円をつくることは可能だという。本当に現実的なのかと思ってしまうが、3人の「億り人」の思考はいたってシンプルだった!

3人の「億り人」

たけぞうさん

元証券ディーラー  たけぞうさん
証券会社に入社し、24年間、証券ディーラーとして活躍。約10億円を運用し、約50億円の収益をあげる。ツイッターは、(@noatake1127)。

【投資を始めた時期】1988年/非公開
【資産総額】非公開(1億円以上
【投資スタイル】スイング(※1)、中長期投資、デイトレード
【愛読書】『会社四季報』
【よく見るサイト】四季報オンライン、日経新聞オンライン、JPX(日本取引所グループ)

遠藤 洋さん

個人投資家  遠藤 洋さん
大学卒業後、ベンチャー企業に入社するも、投資で得た資金を元手に26歳で独立。「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資する。

【投資を始めた時期】2008年/30万円スタート
【資産総額】非公開(1億円以上
【投資スタイル】小型株集中投資
【愛読書】『金持ち父さん貧乏父さん』
【よく見るサイト】SBI証券、マネックス証券、Twitter、投資検討中の会社HP

ラテまっちゃさん

会社員投資家  ラテまっちゃさん
テーマ株、出遅れ株狙い、スクリーニングなどによる個別株のスイング投資を得意とする。ツイッターはラテまっちゃ(@latte_koime)。

【投資を始めた時期】2012年/50万円スタート
【資産総額】1億円以上
【投資スタイル】スイング、中長期投資、テーマ株、国策銘柄、ファンダメンタルズ
【愛読書】『会社四季報』
【よく見るサイト】四季報オンライン、日経新聞オンライン、JPX(日本取引所グループ)

「億り人」のスタイルから学ぶ投資の基礎

  10年間で億を超える資産を築くためには、どのような投資の力が必要になるのでしょうか?

遠藤さん 投資初心者は世の中を見て、これから流行(はや)りそうな商品やサービスに目を向けるといいと思っています。例えば私は2016年に都内で『いきなり!ステーキ』の行列を見てペッパーフードサービスに注目して買ったところ、株価は約9か月で13倍になりました。また、17年に翻訳端末『ポケトーク』の大ヒットからソースネクストを注視していると、株価は1年で5倍になりました。この頃はインバウンドが増えているタイミングだったことも評価しましたね。このように、急成長する中小型株に集中投資するのが、自分の得意な投資スタイルです。実は株式投資って身近なところに、ヒントが隠されているんですよ。

ラテまっちゃさん 僕も「これから世の中で何が流行るか」という視点には同意見です。中でも、「国策」に注目しています。株式投資には「国策に売りなし」(※2)という格言があるんです。国が特に力を入れている政策を見極めるために、秋頃に出る概算要求を見て、どんな分野に国家予算が使われるのかを調べたりもしますね。

たけぞうさん 私はとにかく「株価を見ること」だと思いますね。私は証券会社のディーラーで、職業として株のトレードをずっとやってきましたが、チャンスって毎日あるわけではないんです。株式市場が250営業日ほど開いていて、チャンスがあるのは80日くらい。そのチャンスを見逃さないのが兼業投資家には一番いいと思います。例えば業績がいいのに、日経平均の暴落に連動して下がっている銘柄は狙い目ですね。株価を見るといっても、相場が開いている間ずっと見る必要はなく、1日5分、注目している10銘柄程度の株価を確認するだけでいいんです。

ラテまっちゃさん 20年はコロナショックで日経平均は1万6000円台まで暴落した後、3万円超えまで上昇した。3月の暴落で損しても粘り強く株式市場を見続けた人は、大きな上昇をつかむチャンスがありましたよね。

※1/数日から数週間の短期間で売買を完結する取引手法。
※2/「国の政策に関連した業種・分野の銘柄は購入すべき」という意味の相場格言。

「億り人」が振り返る2020年のコロナショックとコロナバブル

  20年はコロナショックとコロナバブルがあった1年でしたが、皆さんはどのように考え、動いたのでしょうか?

遠藤さん 年明けくらいから新型コロナが流行り始めていたんですよね。20年2月になると新幹線がガラガラだったり、銀座や秋葉原も街から人がいなくなった。ところが、NYダウは最高値を更新していて、日本の株式市場も堅調。この事態に違和感を覚え、保険をかける意味で相場が下がる時に上昇するダブルインバースやVIX指数に連動したETFを買っていたんです。実際、2月末からコロナショックがあってドンピシャでした。そこからもう一波、下落がくるだろうと思ってさらに追加したら、今度は反転して急激に戻り始めたんです。これはヤバいと、損切りをしました。

ラテまっちゃさん 最高のタイミングで相場が下がるほうのポジションを取ったんですね。僕はコロナショック後に何を買うか考え、新型コロナの影響が小さいもの、あるいは国が推していこうとしている銘柄に着目しました。当初はテレワークやeラーニング、巣ごもり消費関連などが急騰したんです。4月には、新型コロナでオンライン診療や遠隔医療が普及すると考え、医薬営業支援サービスを提供するケアネットを600円台で買い、3か月ほどで3倍以上になりました。その後もマザーズで新型コロナの影響を受けないものだったら何でも上がるような相場になっていたので、8月くらいまではまだ上がっていない出遅れ銘柄(※)を次々と狙っていきましたね。8月からは菅新政権に代わるということで、菅首相が推進していた「マイナンバー」の関連銘柄を買いました。その後は米国でバイデン新政権が「脱炭素」に舵を切ることが報じられ、EVや水素、脱炭素関連の銘柄へ移行。

 今年に入ってからはワクチン接種が始まるということで旅行やブライダルといった「アフターコロナ」関連銘柄に乗り換えていきました。

遠藤さん 僕も医師向け情報サイトを運営するメドピアをコロナ禍の12月頃に利益確定しました。そもそも買ったのは18年2月の474円。業界トップのエムスリーは時価総額(株価)でメドピアの160倍以上ありました。もし、メドピアがエムスリーから10%でもシェアを奪うことができたら、時価総額は10倍になるかもしれない。そう考え、3年前に医療関連の情報サイトは今後も市場が拡大していくだろうと株を買い、オンライン診療や遠隔医療の追い風もあって、株価は実際に10倍以上になったんです。

たけぞうさん コロナ後も市場が拡大していくという視点では、私はNTTに注目していました。20年9月、ドコモを完全子会社化すると発表した後、NTT株は売られたんです。ただ私はドコモを買収するのは相乗効果が出てきてポジティブだと考え、株価が下がったのはむしろチャンスと思って買ったんです。通信業界はコロナ禍でも相対的に影響が小さかったですし、これから10年先を見据えたとき、5Gや6Gが普及し、データ社会やスマートシティがますます進めば、NTTは通信インフラのところで欠かせない企業となり、一番株価の恩恵を受けるだろうと思ったからです。

※同業他社(または他の業種)の株価が総じて上昇する中、上昇しない銘柄。通常、他の銘柄の上昇が一段落した時点で上昇する事が多い。

「億り人」たちの最新成功事例

2020年はコロナショックとコロナバブルが一気にやってきた波乱の相場となった。敏腕投資家の「億り人」たちは、激動のコロナ相場をどのように読み解き、いかにして利益をあげてきたのか。最近のトレード事例を振り返ってもらい、成功法則を見いだす。

たけぞうさん

NTT(東証1部9432)

20年9月、NTTがドコモを完全子会社化すると発表。相乗効果が出てきてポジティブだと考えたが、株価は下落したため、2200円あたりで購入。これから5Gや6Gが普及しデータ社会が進めば、NTTは通信インフラで欠かせない企業となってくる。

遠藤さん

メドピア(東証1部6095)

18年2月に474円で買った当時の時価総額は100億円程度。業界トップのエムスリーの市場シェアから10%でも奪うことができたら、時価総額は10倍以上になることを見据え購入。2年ほど保有し、株価は16倍以上、7000~8000円で利益確定した。

ラテまっちゃさん

ケアネット(マザーズ2150)

ケアネットは医薬営業支援サービスを提供しており、遠隔集中治療支援を行なうベンチャー企業とも提携。新型コロナでオンライン診療や遠隔医療が一気に普及すると考え、4月の600円台で購入。3か月で3倍以上になった2000円前後で利益確定した。

取材・文/向井 翔太

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