DACとは「Digital to Analog Converter」の略で、デジタル信号をアナログ信号に変換するものだ。人間が音楽を聞く時に、イヤホンやスピーカーなどから聞こえてくる音はすべてアナログ音。つまり、CDやYouTubeなどのデジタル音声データは、このDACでアナログに変換しないと聞こえないというわけだ。 スマホにもこのDACは搭載されており、当たり前のようにスマホで音楽が聞けるのはこのDACのおかげ。しかし、スマホなどに内蔵されているDACは音質にはこだわっていない最低限の機能しかない。そこで、音をもっとよくするときに、専用DACを経由させることになる。 この記事では、そういった専用DACのおすすめ製品を、使いやすいポータブル型、中級者以上にもおすすめの据え置き型、安さ重視のエントリーモデルから紹介しよう。
【目次】
持ち運びしやすいポータブル型USB-DACのおすすめ
ここではスマホやパソコンから手軽に接続できるポータブル型のUSB-DACを紹介する。基本的に、スマホやPC→DAC→イヤホンやヘッドホンと接続していくので、初心者でも使いやすいものが多いのが特徴だ。
ラディウス RK-DA50C ポータブルヘッドホンアンプ
最大24bit/192kHzのハイレゾ再生に対応したUSB-DAC。入力はUSB Type-C、出力は3.5mmイヤホンジャック。本体に「Qualcomm Aqstic DAC」を採用し、ノイズや音の歪みが少ないサウンドを楽しめる。
出典 公式サイト|ラディウス RK-DA50C ポータブルヘッドホンアンプ
SHURE ヘッドホンアンプ SHA900 ポータブル ハイレゾ対応 SHA900J-P
DACとしてだけでなく、自分好みの音にカスタマイズ可能なイコライザー機能付き。micro USBでハイレゾ音源も再生できる。バッテリー内蔵型で、USB接続時約10時間の連続使用が可能。
出典 公式サイト|SHURE ヘッドホンアンプ SHA900 ポータブル ハイレゾ対応 SHA900J-P
コード DAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ Mojo ブラック
768kHz/32bitのPCM音源と、DSD256のネイティブ再生に対応。ポータブルながら据え置き型のようなパワフルな性能で、スマホゲームや動画視聴を楽しめる。
クリエイティブ・メディア-Sound Blaster G3
こちらはゲームの音声をよりクリアできるUSWB-DAC。PS4やNintendo Switch、PCなどに対応し、ボイスチャットやゲーム内のサウンドを調節できる。FPSゲームで足音をより明瞭にするイコライザーが搭載されているので、ゲームを良くする人におすすめだ。
出典 公式サイト|クリエイティブ・メディア-Sound Blaster G3
KORG USB DAC DS-DAC-100m
PC内の音源を高音質で再生できる「AudioGate 3」に「DS-DAC-100m」を組み合わせ、ソフトとハードの両方からクリアなサウンドを実現する。専用ドライバがあるので安定して再生が可能。薄型なので外出先でも使いやすい。
出典 公式サイト|KORG USB DAC DS-DAC-100m
ONKYO ポータブルヘッドホンアンプ DAC-HA200(B)
オンキョー初のハイレゾ音源対応のポータブルヘッドホンアンプ。Android端末はUSB経由で、iOSはHF Playerアプリと連動で高音質な音楽が楽しめる。
中級者以上におすすめな据え置き型DAC
据え置き型は置き場所を取り、簡単に持ち運べないので手軽に音楽を聞きたい人には不向きだ。ポータブル型のスペックでは満足できない人、さらに音質にこだわりたい中上級者向けになる。
デノン PMA-60 プリメインアンプ USB-DAC搭載
プリメインアンプにUSB-DACが搭載されているタイプなので、これ1台をオーディオとスピーカーに繋ぐだけで使える。ハイレゾ音源をさらに原音に近づける「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載。縦置きできるので、狭いスペースでも設置しやすい。Bluetoothにも対応。スマホからワイヤレスで音楽が楽しめるのが特徴的だ。
出典 公式サイト|デノン PMA-60 プリメインアンプ USB-DAC搭載
デノン DCD-1600NE
こちらもプリメインアンプ。ハイレゾ音源対応で、PCのノイズを可能な限り排除するデジタルアイソレーターを搭載。ミドルクラスのUSB-DACの中ではリーズナブルは価格なので、ワンランク上のDACを探している人におすすめ。
出典 公式サイト|デノン DCD-1600NE
TEAC USB DAC/ステレオプリメインアンプ AI-301DA-SP/B
1台でハイレゾ音源もBluetoothも楽しめるステレオプリメインアンプ。USB入力だけでなく高音質aptXコーデックに対応したBluetooth接続も可能。スマホからも音楽を高音質で楽しめる。オーディオ初心者にも扱いやすいモデル。
出典 公式サイト|TEAC USB DAC/ステレオプリメインアンプ AI-301DA-SP/B
お試しで使いやすい低価格DACのおすすめ
「とりあえずDACを使えば音がどうなるのか?」を試したいだけなら、あまり価格が高いものには手を出しにくい。そんなときは、まず低価格なものを試してみよう。ただし、安すぎるDACと最新のスマホを繋いでも、スマホの方が音質に優れているケースもめずらしくない。ここでは、安くても十分な機能性を持つものに絞ってピックアップした。
Signstek Audio USB-DAC ヘッドフォンアンプ
PCと接続して使うコンパクトなUSB-DAC。ノイズを軽減し、YouTubeの動画視聴やPC内の音源をよりクリアなサウンドで楽しめる。
FX-AUDIO- FX-00J USBバスパワー駆動DAC
ハイレゾ音源に対応しているので、PCと繋ぐ入門機としておすすめ。ヘッドホン端子はないが、変換プラグを使えばヘッドホンやイヤホンを繋ぐことも可能だ。出力端子がRCA端子だけというシンプル設計だが、PCでYouTubeなどの音をより良い音質で聞ける。
Techole デジタル アナログ 変換 192KHz DAC
音量調節機能も搭載されたDAC。出力端子に3.5mmジャックがあるので、イヤホンやヘッドホンを挿して使える。音量調節をスマホやPCなどのオーディオ端末で行うのが面倒な人におすすめ。
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文/ねこリセット