auの新プラン「povo(ポヴォ)」の提供が2o21年の3月にスタートした。低価格でシンプルな料金設定に魅力を感じる一方、現在のプランに比べて不便な点はないのか不安に感じている人もいるのではないだろうか。特に、SNSや動画・音楽視聴、ゲームなどを普段から楽しむ人は「データ制限」は一番気になる部分。そこで本記事では、「povo」のデータ利用量の上限や、トッピングで追加できる「データ使い放題24時間」について詳しく解説する。
auの格安新プラン「povo」の特徴
まずpovoの基本的なプラン内容や、他社の格安プランにはない「トッピング」システムについて紹介したい。これからプラン変更を検討している人は、povoのメリットやデメリットについてもチェックしてほしい。
「トッピング」で好きなオプションを追加できる
povoの基本プランは、月額2,780円でデータ通信上限が20GB。通話料無料などのサービスは含まれない、とてもシンプルな内容となっている。そして、povoの最大の特徴が利用環境に合わせて追加サービスを申し込む「トッピング」システム。基本料金にプラスして料金を支払うとさまざまなサービスを利用できる、いわゆる「オプション」のようなものだ。
具体的には、各通話最初の5分間が無料になる音声通話定額が1か月550円、5分間の制限なしで通話が無料になるかけ放題が1,650円。データ関連では、追加1GBごとに550円、24時間のデータ使い放題は220円だ。必要に応じてこれらのサービスを追加したり外したりできるため、シンプルでありながら自由度の高いプランと言える。
povoのメリットとデメリット
先述の通り、シンプルな基本プランに好みのトッピングをする形式のpovoは、とにかく基本料金を抑えたい人や利用状況が月によって変化しやすい人に大きなメリットがある。月に20GBのデータ上限は、動画や音楽を頻繁に使用する習慣が少ないなら特に制限にかからず快適に利用できる量なので、気にならない人も少なくないはず。
デメリットとしてあげられるのは、店舗窓口がないため手続きはすべてオンラインで行わなくてはならないこと。ネットでの操作が煩雑に感じられる場合はネックになるかもしれない。また、留守番電話やキャリアメールなど、通常プランで利用できるいくつかのサービスはpovoでは提供されていない。そのため、それらの利用が必須の人にとっては大きな欠点になる。
povoのトッピング「データ使い放題24時間」の魅力と申し込み方法
*povo公式ページより
ゲームやSNS、動画視聴を快適に楽しみたい人にはpovoのトッピングから「データ使い放題」を選択するのがおすすめだ。ここからは、そのpovoのデータ使い放題サービスについて詳しく紹介していく。
データ使い放題の内容
povoのトッピングの一つ、「データ使い放題24時間」は基本プランに220円/1回で追加可能なオプション。申し込みを行うとすぐに利用開始となり、24時間はデータの残量が減らなくなる。
例えば、5月1日の17時に申し込んだ場合は、5月2日の16時59分まではどれだけデータを使用しても20GBの計算外となる。この時間内であればテザリング(スマホを介して他の機器をネットに接続する方法)も無制限に利用できるのも嬉しい。ただし、一定期間内に大量のデータ通信を利用した場合、混雑する時間帯の通信速度に制限がかかる可能性がある点は覚えておこう。
データ使い放題24時間はこんな時におすすめ
データ使い放題24時間は、休日に動画視聴やゲームを楽しみたい時やリモートで会議を長時間行う予定のある日、テザリングを利用してPCで長時間通信をする際などに重宝する。また、データ残量がわずかになった月末の救済措置としても便利だ。
本家auのデータ使い放題プラン「使い放題MAX」は1か月の料金が7,238円なので、単純計算で20日間24時間データ使い放題を利用しても通常プランより安くなる。上手に活用すれば、かなり安価に快適なネット環境を整えらえる。
データ使い放題24時間の申し込み方法
最後に、実際にデータ使い放題24時間を利用する際の申し込み手順を紹介しよう。povoのトッピングはすべて「povoトッピングアプリ」から行う。そのため、あらかじめアプリをインストールし、IDを登録しておくことが必要だ。
登録が完了したら、画面の中にある「データ使い放題」を選択し「決済画面へ進む」を選ぶ。その後表示される「かんたん決済」の支払い画面で必要事項を入力して「支払う」を選択すれば完了。決済が完了すればすぐに利用開始となる。povoアプリでは、申し込みをしたデータ使い放題の残時間のほか、その月のデータ使用量も一目で確認できるようになっているため、あとどのくらいデータが使えるのかも把握しやすい。
文/oki