「昭和レトロ」な空間を楽しめる喫茶店
昭和文化の再ブームにひっぱられ、若者の間でカフェならぬ『喫茶店』の良さが見直されているといいます。
というわけで今回は、星の数ほどある喫茶店のなかでも名店と呼ばれる2店のイラストレポートをご紹介します。
東京都台東区 上野駅『珈琲 王城(おうじょう)』
JR上野駅から歩いてすぐの場所にある『珈琲 王城(おうじょう)』。老舗喫茶店がひしめくエリアでも有名な純喫茶です。
英国アンティークを感じるクラシカルな内装で、特に象徴にもなっている天井のシャンデリアライトは一見の価値あり!
昔ながらの喫茶メニューのなかでも人気を集めているのがチョコレートパフェで、「レトロな見た目が良い」とSNSでバズって以来注文客が後を絶たないのだそう。
優雅な時間を過ごしたいなら、平日の空いている時間をねらって足を運んでみましょう。
珈琲 王城
住所 東京都台東区上野6-8-15
ツイッター https://twitter.com/coffeeoujyou
フェイスブック https://www.facebook.com/coffeeoujyou/
神奈川県横浜市 白楽駅『珈琲文明』
神奈川県白楽駅商店街上にある『珈琲文明』は、サイフォンで丁寧に淹れた珈琲が味わえる喫茶店。
古木のような深い色合いの木造建築で、店内はカウンターから家具までウッドで統一してありかなりかっこいいです。
パンを器に見立てたオリジナルカレーパンが名物で、「地獄のカレーパン」という名前の激辛味も存在しているのだとか。
つい時間を忘れてゆっくりしてしまう素敵なお店です。
珈琲文明
住所 横浜市神奈川区六角橋1-9-2
HP http://www.coffeebunmei.com/
フェイスブック https://www.facebook.com/coffeebunmei/
喫茶店文化をつなげよう
イラストの作者であるまみたさん(@mamita22222)が喫茶店にハマったきっかけは、名古屋にある有名店を訪れた時だったそう。
もとから珈琲の香りのする空間は好きでしたが、そのお店の建築や食器やインテリアの美しさに魅了され、「自分は喫茶店が好きなんだ」と確信されたのだとか。各地の喫茶店を色々と巡るうちに、どんどんのめりこんでいったということです。
ちなみに、日本の喫茶店文化のスタートは明治時代に上野に建てられた複合喫茶だったといわれています。そこからいわゆる「カフェー」のブームが起こり、戦後の昭和時代になるとジャズ喫茶や歌声喫茶などが流行るようになりました。
コンビニで淹れたて珈琲が飲めるようになり、テイクアウトで美味しいスコーンを買って帰れる時代になりましたが、いまだに人々が喫茶店へ足を運ぶのはきっと飲食だけが目的では無いからでしょう。
歴史を感じる建物で、品の良いインテリアに囲まれ1人静かに珈琲を飲む。喫茶店はそんな贅沢な「時間」を提供してくれる空間なのです。
※喫茶店を利用する際は、感染症対策に注意してお出かけください。
■イラスト提供 まみたさん
水彩で描いた料理のイラストポートフォリオ用アカウント。レトロ喫茶が大好き。更新は月1回。
■ツイッター https://twitter.com/mamita22222
文/黒岩ヨシコ
構成/inox.