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「名誉毀損」とはどういう意味?覚えて起きたい例文と類義語

2021.05.15

ニュースなどで耳にすることもある『名誉毀損』は、どのような意味なのでしょうか?意味だけではなく、正しい使い方が分かる例文も紹介します。類義語や英語表現も一緒に覚えることで、状況に応じて言葉を使い分けられるようになりましょう。

名誉毀損とは?

まずは、『名誉棄損』と表記されることもある『名誉毀損』の意味や読み方や由来を見ていきましょう。適切に使うことができるように、具体的な例文も紹介します。

意味と読み方

名誉毀損は『めいよきそん』と読み、『公然と他者の名誉を損なわせたり、傷つけたりする行為』のことです。名誉とは、主に信用や名声など社会的評価のことを表します。つまり、故意もしくは過失によって、多数の人の前で他者の社会的評価を下げる行為という意味です。

名誉毀損は、刑法230条で定められた不法行為のため、刑事・民事上の罪を問われることもあります。

参考:刑法 | e-Gov法令検索

法律上の名誉毀損罪と侮辱罪の違い

『侮辱罪』も公然と他者の名誉を損なわせる行為ですが、大きな違いは『具体的事実を示しているかどうか』です。

事実を示している場合は、証拠があれば真偽を確定できるため、名誉毀損罪に該当することが多いです。示していない場合は、証拠により真偽が判断しにくいため、侮辱罪に該当することが多くなります。

例えば「部下と不倫している」「会社のお金を横領している」「パワハラで訴えられている」などと共に具体的な証拠が判断できる状態(写真など)でネットやメールで拡散された場合は、名誉毀損罪となる可能性があるでしょう。

一方、侮辱罪は「頭が悪いから仕事ができない」「ブサイクな顔をSNSにアップするな」「不潔で気持ち悪い」など、事実か不明の内容を不特定多数の人間が見聞きできる状態にする場合、侮辱罪と判定される可能性があります。

どちらも、不特定多数の人間が『公然と』閲覧・見聞きできる状態にした、という要件を満たした場合に成立するとされています。

名誉毀損の由来

近代ヨーロッパ諸国の法の法源で、古代ローマ時代に制定された『ローマ法』では、名誉は保護されていませんでした。

近代国家になり、言論の自由や新聞などのメディアが発展したことで、社会的地位など名誉の保護が重視されるようになったのです。もともとの制裁は損害賠償でしたが、後に刑事制裁も加わるようになりました。

中でも名誉を重視したのが、ゲルマン人だといわれています。個人に対する悪意のある発言は、氏族全体に対するものと捉えられていたためです。

名誉毀損を使った例文

言葉の意味が分かっても、どのように使ったらよいのか分からない人もいるでしょう。そこで、使い方が分かる簡単な例文をいくつか紹介します。

  • 雑誌に「新作ドレスのデザインが盗作だ」と載ったせいで、ブランドのイメージに傷が付きました。早急に記事の訂正と謝罪がなければ、名誉毀損の訴えを起こします
  • 「部下と不倫している」という根も葉もないうわさをネットで流され、私だけでなく家族も精神的苦痛を強いられている状況です。これは名誉毀損に該当するものと考えておりますので、弁護士を立てて正式に損害賠償を請求するつもりです
  • 誰が書き込んだのか分からないからといって、SNSに他人の社会的地位を損なわせることを書き込んでいると、いつか名誉毀損で訴えられるかもよ

名誉毀損の類義語

状況によっては、名誉毀損ではなく他の言葉が適していることもあります。使い分けができるように、類義語を例文とともに紹介します。

「誹謗中傷」

悪口や陰口という意味の『誹謗(ひぼう)』と、根拠のないことを広め相手の評判を下げる行為を指す『中傷(ちゅうしょう)』が組み合わさった言葉が、『誹謗中傷』です。簡潔に言うと、『根拠のない悪口で他人の名誉を損なわせる行為』のことです。

ニュースなどのメディアでも使われることがある言葉のため、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?具体的には、以下のような使い方ができます。

  • SNSでの誹謗中傷が後を絶たず、社会問題にもなっているため、早急に対策を検討する必要がある
  • 悪気がないにしても、信頼性に欠ける事実を拡散しているのだから、誹謗中傷だと言われても仕方がないと思う
  • 取るに足らないことで不仲になったママ友からの誹謗中傷に困っている

「侮辱」

『侮辱(ぶじょく)』は、相手を見下したり辱めたりして、名誉を傷つけることです。法律用語ではなく、日常会話でも使われる言葉です。

以下のような使い方ができます。

  • 彼はいつも人を侮辱する発言をするため、会社で問題視されている
  • 自分のことならまだしも、母親を侮辱されるのは許せない
  • 人によって受け取り方が違うため、単なる指摘が侮辱されたと勘違いされる恐れもある

名誉毀損の英語表現

名誉毀損を英訳するときは、どのように書けばよいのでしょうか?英語表現を紹介するので、覚えておくと役立つかもしれません。

「Defamation」

英語で名誉棄損は、『defamation』といいます。『defamation of character』と表記されることもありますし、口語では『slander』ということもあるでしょう。

具体的な例文は以下の通りです。

  • She is suing him for defamation.(彼女は彼を名誉毀損で訴えている)
  • Two journalists were charged with defamation. (ジャーナリスト2人が名誉毀損で告訴された)
  • My company filed a defamation suit against a major publisher. (私の会社は大手出版会社を相手に名誉毀損訴訟を起こした)

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