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世界初の4K/120Hz対応ディスプレイを搭載したハイエンドスマホ「Xperia 1 III」は買いか否か?

2021.04.25

日本のスマートフォン市場を初期から牽引してきたXperiaシリーズ。近年は21:9の縦長ボディを搭載したモデルを多く販売し、大画面ながら握りやすいスマートフォンとして人気を博しています。

そんなXperiaシリーズの最新ハイエンドモデル「Xperia 1 III」がついに発表。では、そのスペックや前モデル「Xperia 1 II」からの進化点について詳しく見ていきましょう。

世界初のディスプレイ性能に一眼レフカメラのようなカメラ性能・高い処理性能を搭載したXperia 1 III

では、Xperia 1 IIIの詳細なスペックを主に前モデルであるXperia 1 IIから進化した部分に焦点を当てながら見ていきましょう。

Xperia 1 IIIには世界初となる4K/120Hz対応のディスプレイや音圧が向上したオーディオなど、注目ポイントがふんだんにちりばめられています。

3眼カメラなのに4つのレンズを搭載!?

まずはXperiaシリーズの特徴でもあるカメラ性能についてです。背面カメラは一見3眼レンズにも見えますが、構成は16mmの超広角レンズ/24mmの広角レンズ/70mmと105mmの可変式望遠レンズと4つのレンズを採用しています。

望遠レンズは撮影シーンに応じて自動的に切り替わるように設計されています。また、全レンズにはDual PD(デュアルフォトダイオード)のセンサーを採用することでオートフォーカスの速度も向上したとのこと。

従来のXperiaシリーズには通常のカメラアプリとプロ仕様の「Photography Pro」と2つの撮影用アプリがあったのですが、本シリーズから標準のカメラアプリは廃止。代わりにProtography Pro内に標準アプリのように使える「BASIC」モードが追加されます。

世界初の4K/120Hz駆動に対応した高性能ディスプレイを搭載!

ディスプレイは有機ELパネルを採用し、スマートフォンとして世界で初めて4K HDRとリフレッシュレート120Hzの両方に対応。これまで4Kディスプレイ搭載スマートフォンや、120Hzリフレッシュレート対応のスマートフォンは登場していましたが、両立させたのは本モデルが初となります。

ディスプレイサイズは約6.5インチで、近年のXperiaの特徴でもある21:9という画面比率を今回も採用。また、本製品は製造過程で個体ごとに起きてしまう色ずれを補正する「ディスプレイキャリブレーション」を実施して出荷されます。

ディスプレイ性能としては、ほかに「クリエイターモード」を搭載。動画視聴時の色彩を自動的に調整してくれるので、どのアプリ上でも映画本来の色調で楽しむことができます。

「Dolby Atmos」対応で音圧は前モデルから40%向上!

筆者は普段からXperia 5 IIを愛用しており、特に気に入っているのが音質の良さなのですが、ここはさらに進化。Xperia 1 IIIは臨場感のあるサウンドを生み出すDolby Atmosに対応し、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとの協業で独自チューニングを施しています。

また、スピーカーの構造を見直すことで音圧が前モデルのXperia 1 IIから約40%も向上。これはイヤホン・ヘッドホン装着時も同様の上がり幅となっています。

搭載されている「360° Spatial Sound」は、ヘッドホン装着時に音源を立体的なサウンドに変換する機能。また、スマートフォンのスピーカー再生時に臨場感のあるサウンドを再生する「360 Reality Audio」機能も搭載されています。

Xperia 1 IIIの気になる構成は?

Xperia 1 IIIは、CPUにSnapdragon 888を採用、メモリは12GBでストレージは256GBの大容量となっています。

特徴的なディスプレイの縦横比率を採用することで、幅約71mmと細身の仕上がり。サイズは約幅71×高さ165×厚さ8.2mm、質量約188g。バッテリー容量は4500mAhとなっています。

コンパクトサイズの「Xperia 5 III」、ミドルレンジモデルの「Xperia 10 III」も発表!

発表会では、Xperia 1 IIIとほぼ同様の性能を搭載しながら、よりコンパクトな筐体に仕上げられた「Xperia 5 III」と、Xperiaのミドルレンジ帯シリーズとしては初めて5G通信に対応した「Xperia 10 III」も紹介されました。

執筆時点では、ドコモとauからXperia 1 III/10 IIIが、ソフトバンクからXperia 1 IIIがそれぞれ2021年6月中旬以降に発売されることが発表されています。今後楽天モバイルや各MVNO会社で取り扱われる可能性も十分考えられますが、こちらは続報を待ちましょう。

取材・文/佐藤文彦

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