■連載/阿部純子のトレンド探検隊
アラジンブランドの、0.2秒で発熱する特許技術「遠赤グラファイト」を搭載した「アラジン グラファイトトースター」が2種類の新製品を発売する。7月5日発売の「アラジン グラファイト ポップアップトースター」はアラジン初となるポップアップ式のトースター。4月19日発売のフラッグシップモデル「Aladdin グラファイト グリル&トースター」は世界初の炊飯器付きトースター。気になる2製品をチェックしてみた。
ガラス窓から焼き具合が見える!「アラジン グラファイト ポップアップトースター」
「アラジン グラファイト ポップアップトースター」は、アラジン初となるポップアップトースター。アラジンブランドは現在、中国、香港、台湾、韓国、アメリカの百貨店や量販店、オンラインマーケットを中心に販売しているが、ポップアップ型が主流の海外市場を見据えて開発した商品とのこと。
「遠赤グラファイト」とは、千石の特許技術で、ポリイミドシートをグラファイト結晶化した素材。熱伝導率は鉄の約10倍、遠赤外線量は同社カーボンの1.2倍といった特性を持つ。アラジンブランドの暖房機「グラファイトヒーター」として既に展開しており、この技術を駆使して開発したのが「アラジン グラファイトトースター」だ。
遠赤グラファイトにより、外はカリッと、中は水分が残っているのでモチモチのトーストに焼き上げる。短時間かつ高温で2枚同時に焼くことができ、「1」~「7」まである焼き色調節つまみを使って、ほんのり焼き色からこんがりきつね色まで自分好みの焼き上がりに設定が可能。
「トースト」、「冷凍トースト」、「ベーグル」、一度焼いたパンを焦がすことなく温め直す「あたため」の4モードを搭載し、中央と上下に配置された3本のヒーターで焼き分ける。
「トーストモード」では8枚切りから4枚切りまで対応。2枚目、3枚目と連続して焼いた場合でも焼きムラが出ないように、温度センサーとマイコン制御で焼き時間を自動で調整する。冷凍保存したトーストを焼き上げる「冷凍トーストモード」も搭載。
「ベーグルモード」はベーグルやマフィンなど上下二つに切ったパンを片面ずつ焼くことができる。クリームチーズやバターを塗って食べることができて、ベーグルサンドを作るときにも便利。専用トングも付いて取り出しやすい。
ガラス窓仕様(ガラスプレート)にしたことで、温かみのある光で焼き上がるトーストを楽しみながら、ガラス面から焼き色が見えて自分好みの焼き上がりにできる。ガラス面は二重ガラスで内側ガラス面をスライドして引き抜くことで洗うことが可能。底面にたまったパンくずはパンくずトレイを引き抜くことで簡単にお手入れができる。ほこりよけカバーも付属。
本体サイズ:W400×D215×H235(mm) / カラー:グリーン / 価格:2万4400円 / 付属品:トング、ほこりよけカバー。2021年7月5日より、アラジンダイレクトショップ 、全国の主要百貨店および一部量販店、一部専門店にて販売開始。
世界初の炊飯釜付きトースター「アラジン グラファイト グリル&トースター」
1台8役の機能を持つ、世界初の炊飯釜付きのトースター。トースト、メイン料理、おもてなし料理、炊飯も1台でこなせる、アラジン史上最高性能となるフラッグシップモデル。
「新型コロナウイルス感染拡大によるテレワーク、ステイホームなど、新しいライフスタイルへと急速に切り替わりつつあることで、あらためて家庭内食に注目し、食材のまとめ買いによる冷凍保存の活用など、家庭における食生活の変化に応じた商品企画として着手。
また、おうち時間が増えているときだからこそ、料理は手間や時間をかけずに作りたいというユーザーの声も多かったことから、『グラファイト グリル&トースター』を開発した原点に立ち返り、“トーストのおいしさ”“時短”に徹底的にこだわり開発した。
1台8役で極上のトーストはもちろん、毎日のおかずからおもてなし料理、さらに炊飯まで楽しめるようにグレードアップした本商品は『アラジン グラファイトトースター』史上最高の性能を誇るフラッグシップモデルとなっている」(千石 商品戦略部 商品企画課 高橋弘真氏)
〇トースト機能
温度センサーとマイコン制御が進化し、パンに合わせて最適な焼き時間を自動的に計算し、外はカリッと、中は水分が残っているのでモチモチの極上トーストに焼き上げる。開封後の乾燥した食パンは焼き時間を短く調整し、焼き過ぎを抑えることが可能。焼き色は5段階調節が可能で、お気に入りの焼き色を記憶することもできる。繰り返し焼いた際も中の温度を検知し最適な焼き時間を計算。ボタン一つで毎回同じ焼き色に仕上げる。
冷凍トースト専用メニューも搭載。グラファイトヒーターの高温で素早く解凍、一度グラファイトヒーターの出力を落とし、焦げない温度に制御することにより、中まで温めていく。最後に焼き色を付けることにより、冷凍の厚切りトーストも中までアツアツに焼き上げる。
〇8つの調理メニュー
「トーストメニュー」「冷凍トーストメニュー」「温め・オーブンメニュー」「高温グリルメニュー」「煮るメニュー」「蒸すメニュー」「低温調理・発酵メニュー」「炊飯メニュー」の8つの調理メニューを搭載。
食材をグリルパンに入れるだけで、最大320度の高温と専用調理メニューにより、焼く、煮る、蒸す、低温調理からパンの発酵まで1台で調理可能。ハレの日の特別フルコースメニューも簡単に調理できる。ポイントとなるのがグリルパンのふた。ふたがあることでヒーターの熱を集め、内部の温度は最大320度の高温になる。グリルパンは一度に4人分の調理ができるサイズ。丸鶏一羽を使ったグリルチキンも可能。ふたがあるので庫内の汚れを気にすることなく、さまざまな料理を楽しめる。
〇土鍋で炊いたようなふっくらご飯が炊ける炊飯釜
1合〜2合のご飯が炊ける炊飯専用釜が付属。一粒一粒にハリがある、甘みのある炊き上がりで、土鍋で炊いたようなおいしいご飯ができる。
炊飯釜はアルミ製のため、グラファイトヒーターの熱を効率よく集め早く炊けて、軽いので手軽に使えて便利。炊飯プログラムにより火加減は自動で行う。約30分で蒸らし工程まで終了、容器ごと食卓に出せる。炊き込みごはんやピラフなど白米以外もおいしく炊け、そのまま食卓に並べることができる。
本体サイズ:W391×D391×H276(mm) / カラー:グリーン・ホワイト / 価格:3万9000円 / 付属品:グリルパン、すのこ、炊飯釜(ふた付)、計量カップ、レシピブック。
4月19日より、アラジンダイレクトショップ 、全国の主要百貨店および一部量販店、一部専門店にて販売開始。
【AJの読み】手軽に使えるポップアップトースターに注目
オーブン式の高級トースターがブームになって久しいが、単純にトーストだけを作りたい!という向きには、熱源が近くすぐに焼き上がるポップアップ式が重宝する。高級トースター人気の一翼を担ってきたアラジンの新製品は、多彩な調理ができるオーブン式多機能型と、簡単操作&短時間でできるポップアップ式の対照的な2つが揃った。
海外では主流であり、日本でも根強い支持層がいるポップアップ式をアラジンが作ったということで、やはり「アラジン グラファイト ポップアップトースター」に注目したい。ダイヤルで操作して、ポンとレバーを下げるだけの簡単操作はポップアップ式の魅力。サイドがガラス面なので見た目の良さだけでなく、焼き具合が見えるので「これでいい!」と思ったらすぐに終了できるのもうれしい。マフィンを焼くとき、下に沈んでしまって取れないこともあるが、専用トングがついているので取り出しも楽。
文/阿部純子