移り変わりの激しい若い世代のムーブメント。しっかりとアンテナを張っていないと、あっという間に周回遅れになってしまう。
では、現在若年層の間では、どんなアニメ、漫画、音楽、ゲーム、アプリ、YouTuberが流行っているのだろうか?
LINEリサーチでは、四半期毎に全国の15~24歳の男女に対して、「最近流行っているコト・モノ・ヒト」についてのアンケート調査(自由記述形式)を実施。2021年3月に最新調査が行われたので、その結果を紹介していく。
呪術廻戦が1位、前回4位から上昇。Adoの「うっせぇわ」も急上昇3位
2021年3月期の若年流行調査では、アニメ・漫画で話題の「呪術廻戦」が1位となった。前回2020年12月期の調査で4位と、じわじわと話題になっていたが、今回13.8%と大きく躍進。
2位は「鬼滅の刃」となり、前回の圧倒的な1位からは下がる結果となったが、社会的な大ヒットを記録した劇場版「無限列車編」の次のエピソードのアニメ化も決定しており、引き続き話題は続きそうだ。3位に急上昇でランクインした「Ado/うっせぇわ」。楽曲のダウンロード数・動画のPV数も伸び続けており、若年層の心をつかんでいるようだ。
7位のゲーム「Among Us」は、前回13位から上昇し7位に。「YOASOBI」は、6月期、12月期と30位以内にはいっていたが、今回調査では10位とさらに順位を上げる結果となった。
11位以降はテレビアニメ「PUIPUIモルカー」やアイドル、ゲームなどが並ぶ
11位以降は3月期で新たにランクインした項目も多くみられた。
11位の「PUI PUIモルカー」は、羊毛フェルトのキャラクターが出てくる約3分ほどのアニメ。TwitterやYouTubeでの再生回数も多く、多くの人が注目していることがうかがえる。
19位の「優里/ドライフラワー」は、TikTokで流行した「かくれんぼ」のアフターソングとなっており、切ない歌詞や歌声が若者の心をつかんでいるようだ。22位の「進撃の巨人」は4月9日発売予定の別冊少年マガジンでついに最終回をむかえることでも話題になっている。
「ポケットモンスター」関連も最新作のゲームタイトルの発表もあり、注目されている。他、ゲームタイトルやアイドル、タレントなどが多く並ぶ顔ぶれとなっている。
男女別でも「呪術廻戦」が躍進。「コムドット」「Clubhouse」など、各年齢で顔ぶれに違いも
男女、年齢別の傾向をみていくと、男性23~24歳を除いて男女それぞれの年齢層で「呪術廻戦」が1位となっている。男性に比べると女性のほうがより流行しているようで、女性15歳~18歳では約2割の回答があった。
また、年齢別の傾向では、5人組のYouTuber「コムドット」が女性15~18歳で唯一10位以内に入っていた。チャンネル登録者も100万人を超え、人気の様子がうかがえる。さらに、総合ランキングでも7位の「Among Us」は、男性15~18歳で話題になっているようだ。
男女23~24歳では1月末頃から急速に話題になった音声SNSサービス「Clubhouse」がランクインしていた。加えて「新型コロナウイルス感染症」は社会人にあたる人が多い年齢である23~24歳の男女で比較的高くなっていた。
男女別の傾向では引き続き、男性はゲームタイトルが、女性はアイドルや歌手などが多く並ぶ結果となっている。男性は「Apex Legends」や「Among us」、「ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・ポケットモンスター シャイニングパール」など、女性では、「Snow Man」や「SixTONES」、「BTS/防弾少年団」などがランクインする結果となっている。
<調査概要>
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2021年3月1日~3月3日
有効回収数:4732サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
・「最近流行っているコト・モノ・ヒト」について自由記述形式で聴取
・回答をコーディングしてランキング化。
※特になし/不明に該当する回答のみの対象は、分析対象から除外。
出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
構成/こじへい